捜索願はどうやって出すのか?
捜索願というと、大抵は行方不明者の家族が届出しているイメージが強いでしょう。
その通りで、親権者や配偶者などといった家族は捜索願を届出すことが可能です。
しかしながら、届出せるのは行方不明者の家族だけではないということは知っていましたか?
事実婚の夫婦や、結婚をしていない恋人の関係であっても届出すこともできますし、同居人が届出して受理されたというケースもあります。
その他にも、行方不明者が介護施設などにいたが突然施設を抜けて、行方が分からなくなってしまった場合は、その施設の監護者が捜索願を届出すということもできます。
このように、家族だけではなく、結婚をしていない恋人関係や同居人、行方不明者が所属している施設の監護者も捜索願を届出すことができるのです。
もし、あなたが行方不明者と家族などの身内ではない場合でも、捜索願を届出せる可能性は十分ありますので、諦めないでください。
そして、捜索願を書いたのはいいものの、どこに届出せばいいか分からない人は分からないものです。
大まかにいうと、警察なのですが、どこの警察でもいいというわけではありません。
実は、捜索願を出す警察には3つ条件があります。それは以下の通りになります。
1.行方不明者が行方不明になったエリアを管轄している警察
2.行方不明者が住んでいるエリアを管轄している警察
3.捜索願を届出そうとしているあなたが住んでいるエリアを管轄している警察
これらの警察に捜索届をしないと捜査が進まないのはもちろん、受理されない可能性も非常に高いです。
お出かけついでに適当なエリアの警察に届出す、といったようなことは絶対にしないでください。
そして、警察へ捜索願を届出す際は、捜索願の他に持ち物がいくつかあります。
それは、行方不明者の写真とあなたの印鑑が必要です。
これらを忘れてしまうと、捜索に遅れが発生してしまうので、必ず忘れないようにしましょう。
また、もし行方不明者が置き手紙などの証拠を残していた場合、それらも持っていくとスムーズに動いてくれる可能性もあります。
捜索願は費用がかかるのか?
捜索願となると、何人もの人があらゆる手段で幅広いエリアを探すというイメージがあるでしょう。
そうなると、かなりの人件費がかかりそう、って思うかもしれません。
実は、警察に依頼をした捜索に関しては、一切費用は発生しないのでご安心ください。
しかしながら、警察以外の民間企業などに人探しや捜索を依頼した場合は、費用が発生するのでご注意ください。
また、山の中や海の中などといった捜索の難易度が高い場所に関しては、費用がかかってしまう可能性があります。
高額な費用の例として、ヘリコプターを使って空から捜索をした場合、最大で1日50万円ほどかかります。
これは、民間企業などに依頼をした場合ですので、基本的に警察経由で捜索をする場合は無償と考えて良いでしょう。
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捜索願はどのタイミングで出せばいいか?
捜索願は、当然ながらあなたの大切な人が失踪した場合、警察に届出すものです。
しかし、捜索願は失踪してからどのタイミングで出すものなのでしょうか。
失踪と言っても、どのタイミングで「失踪した」と断言することは難しいものです。
ちょっとの外出の予定が長時間になってしまっただけかもしれないですし、たまたまあなたに何も言えず出かけてしまっただけの可能性もあります。
本当にそのような場合もありますが、少しでもおかしいと感じたら、できるだけすぐに捜索願を届出すことをおすすめします。
理由としては、捜索願は出すタイミングが早ければ早いほど、見つかる可能性が高いと言われています。
また、行方不明者が失踪して1週間経ってから捜索願を警察に届出してからの捜索となると、時間が経っているため、見つからないケースが多々あります。
これは行方不明者が1週間の間に遠くに行ってしまったり、何らかの事件に巻き込まれてしまっているリスクが発生しまう可能性があるため、見つかりにくくなってしまうのです。
そのため、「どうせすぐ帰ってくるだろう…。」と思っていても、少しでも不安を感じた場合、警察に捜索願を届出しましょう。
警察では捜索願の受付を24時間行っています。
早朝や真夜中だとしても、すぐに届出すことができるので、ご安心ください。
捜索願を出したときの見つかる確率はズバリ…?
早いタイミングで捜索願を警察に届出しても、あなたの大切な人が見つからなければ元も子もありません。
ニュースなどで行方不明者に関する情報を見ると、長期にわたって見つからないケースや死亡発見されたケースをよく聞くでしょう。
そのような状況だけは、絶対に避けたいですよね。
では、実際のところ捜索願を警察に届出した際、行方不明者が見つかる確率は高いのでしょうか?
実は、全体の行方不明者のうち、8割から9割は見つかると言われています。
そして、そのうち半数は捜索願を警察に届出して受理された、当日中に見つかっています。
当日中に見つかるケースの中で多いのは、行方不明者が自ら帰宅をする、帰宅確認のケースです。
次点で、警察が行方不明者を直接発見したケースです。
これらは、当日中に見つかるケースの半数以上の確率を占めています。
そして、当日中に見つかる最悪なケースとして、死亡している状態で確認されることもあります。
このケースの割合は、全体の5%ほどと言われておりますが、捜索願を出すのが遅ければ遅いほど、捜索が難航し死亡確認の割合も高まる傾向です。
相手の安否を確認し、必ず発見したいのであれば、早い段階で警察に捜索願を届出すようにしましょう。
捜索願を出しても警察が動いてくれない場合はどうすればいい?
捜索願を警察に届出せば、基本的には行方不明者の捜索を直ちに進めてくれます。
しかし、警察に捜索願を届出しても受理されない場合があるということを知っていますか?
その理由として、行方不明者の種類が関係しています。
実は、行方不明者には「特異行方不明者」と「一般家出人」の2種類があるのです。
「特異行方不明者」とは、事件などで生命の危険があると判断された行方不明者のことで、このケースの行方不明者の場合、警察はすぐに捜索を進めます。
一方、「一般家出人」は、あなたとも連絡が取れていて家出などで意図的に失踪している場合です。
このケースの行方不明者は、安否も確認できていると警察でも判断できるため、通常捜索を進めることはありません。
しかしながら、行方不明になったあなたの大切な人は、どちらに該当するかあなた自身ではきっと分からないものでしょう。
その際は、まずは、警察に相談をしてどういった状況で行方不明になってしまったのか相談をしてみてください。
そこで、「一般家出人」と判断されたもののあなたが不安を感じるのであれば、お近くの探偵事務所に相談をすることをおすすめします。
探偵では、「一般家出人」の行方不明者の捜索も承っております。
あなたからいただいた情報をもとに、あなたの大切な人が今どこにいるのか調べて、捜索を進めていきます。
また探偵は、無料相談を24時間365日実施している事務所もあるので、少しでも不安を感じたらいつでも気軽にお問い合わせください。
あなたの不安を取り除きながら、必ずあなたの大切な人に安否を確認し、安全な方法で探し出します。