家出人の持ち物とは?持っていく可能性が高い物を解説
ひとことに家出といっても、原因や目的はさまざまです。例えば、次のような例があります。
- 目的や夢を達成するための家出
- 何かしらの事情により、二度と戻らないことを決意した家出
- 親子喧嘩や会社のトラブルなどで突発的におこなってしまった家出
家出の目的や本気度、また行き先などによって持ち物も変わってきます。
ここでは多くの家出人が持っていく可能性の高い物を紹介しますので、ひとつの参考にしてください。
お金・通帳
家出にお金は欠かせない存在。
目的地までの移動費、生きていくための食費、ホテルやネットカフェに泊まるときの宿泊費、アパートやマンションなど拠点を構えるときの敷金など、使い道はさまざまです。
家出人の所持金が少ないと推測される場合も「すぐに帰ってくるだろう」と考えてはいけません。
お金を稼ぐ手段はたくさんあります。本人しか知らない貯金を持っている可能性もあるでしょう。
少年少女、あるいは行方をくらましたい人を対象にした危険な仕事もあるため、軽視するのではなく十分な警戒が必要といえます。
スマホ・携帯電話
中高生や未成年が家出するときは、スマホ・携帯電話の持参率が高め。
若年層にとってスマホ・携帯電話はなくてはならない必需品のため、親からの着信を拒否したうえで、友達と連絡を取り合ったり、SNSに現況を投稿したり、コミュニケーションツールとして用いることが多いようです。
使い方によってはGPSの位置情報で居場所を特定できることがありますので、すぐに解約はせず居場所を探るために有効活用しましょう。
一方で、スマホ・携帯電話が自分で契約できる成人の場合、現在使用しているものを置いていくケースが高め。
特に強い意志で家出した人は、居場所を特定されないためにスマホ・携帯電話を持参せず、新たに契約しなおす傾向が強いようです。
身分証明書
免許証や生徒手帳、保険証やマイナンバーカード、パスポートなどの身分証明書は、持参すると受けられる恩恵が大きいアイテムです。
- スマホ・携帯電話の契約
- アパートやマンションの契約
- 就職やアルバイトに応募するとき
- 病院を受診するとき
- 消費者金融からお金を借りるとき
ほかにも使い道はさまざま。お金と同じくらい家出には欠かせないアイテムといえるでしょう。
服・下着
いまのシーズンだけでなく、先々のシーズンまで踏まえて服や下着を持って行っている場合、長期の家出を想定した家出だと考えられます。
ごっそり無くなっているときは、すでに新居が決まっていて、事前に持ち運んだ可能性もあると考えて良いでしょう。
持病の薬
持病がある人にとって、薬はなくてはならない大事なもの。
風邪薬や胃腸薬、花粉症の薬などドラッグストアで購入可能なものは持参する必要はありませんが、処方箋が無いと手に入らない薬は高い確率で持参している可能性があるといえます。
女性は家出するときの持ち物が多い
家出人が女性の場合、男性よりも持ち物が多くなる傾向があります。
- メイク道具
- ヘアアイロンなどの美容用具
- 生理用品
- アクセサリー
普段から使っているお気に入りのメイク道具やアクセサリーが無くなっていた場合、二度と家に帰らない強い決意をしている恐れがあります。
また、既婚者の女性が家出をするときは、結婚指輪や離婚届を置いていくケースも多いようです。
高校生・中学生が家出をするときの持ち物
前述した家出人の持ち物に加え、中高生の家出は下記のようなものを持っていく可能性が高めです。
- 生徒手帳定期券
- 交通系ICカード
- 制服
- タブレット
学生であることが証明できるものは、利用する場所によっては学割がきく便利なアイテムです。
可能性は低めですが、制服を持ち出しているときは家出先(友人や恋人宅)から学校に通うケースも考えられます。
家出の持ち物や原因に関わらず、学校側への連絡は必須事項。
友達や先輩・後輩、恋人などが行方や手掛かりを知っている可能性がありますので、学校側には早い段階で相談し、何かしらの情報が入ったら連絡をもらえるようお願いしておきましょう。
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残された物から行方・手がかりを掴む方法
家出人が持ち物には選ばなかったもの、つまり残された私物には行方や手掛かりが隠れている可能性があります。
バッグの中や洋服のポケット、机の引き出しやクローゼットなどに残っている私物などくまなく調べ集めてみましょう。
スマホ・携帯電話
前述したように、家出人の年齢や状況においてはスマホや携帯電話を自宅に置いてくことがあります。
残されたスマホ・携帯電話、またパソコンやタブレット含め、家出の原因や目的、これからの予定や目標などが残されていないか調べてみましょう。
- 通話履歴
- 検索履歴
- 電話帳
- LINEやInstagram、TwitterなどのSNS
ロックがかかっているときは、契約している電話会社に事情を話し、解除する方法を尋ねてみてください。
スケジュール帳・手帳・日記帳
現在使用している、あるいは最近まで使っていたスケジュール帳・手帳・日記帳が残されている場合、家出のヒントが書き留めてないか調べてみましょう。
- 行き先と思われる住所
- 連絡を取り合っている人の名前や電話番号
- 乗車予定だと思われる電車や新幹線の時刻
- 新しい就職先やバイト先
スケジュール帳などではなく、メモ帳やカレンダーに書いてあることもあります。現在・過去・未来の予定まで隈なくチェックしてみましょう。
置き手紙
本人から家族あてに手紙が残されている場合、内容によっては早急に居場所を特定する必要があります。
特に自殺や犯罪に巻き込まれていることをほのめかしているときは、すぐに警察に連絡・相談し「行方不明者届(旧・捜索願)」を提出してください。
ただし、命の危険性や事件性がないと判断された場合、残念ながら積極的な捜索はおこなわれません。
詳細は後半に記載している「早期発見したいなら探偵事務所へ」を参考にしてください。
ゴミ箱の中
家出人が使用していたゴミ箱の中にもヒントが残っている可能性があります。
- レシート
- メモ紙
- 開封後のパッケージ
- 新しいスマホ・携帯電話の契約書
情報が無い場合も、念のため本人と連絡が取れるまではゴミ箱の中身は捨てずに保管しておいてください。
持ち物が少ない=プチ家出とは限らない
残された物から「家出人の持ち物が少ない」と判断した場合も、「突発的なプチ家出だろう」「するにかえって来るだろう」と軽視するのは危険。
事件や犯罪に巻き込まれ、本人の意思に反して「家に帰れない」状況にあるかもしれません。
どんな場合でも、まずは警察に相談し「行方不明者届(旧・捜索願)」を提出しましょう。
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早期に発見したいときは探偵事務所へ
家出人の持ち物の多さなどに関わらず、行方が分からなくなったら必ず警察に連絡・相談することが重要です。
「行方不明者届(旧・捜索願)」を提出すれば、警察の行方不明者データベースに記録され、全国の警察でシェアしてもらうことができます。
とはいえ、命の危険性がない場合、または事件や犯罪に巻き込まれている恐れがない場合は、積極的な捜査はおこなわれません。
行方不明者は、全国年間7~8万人にも及びます。
事件性や緊急性が高いものが優先されるため、本人の意思で家出した場合は後回しにされる可能性が高いといえるでしょう。
早期に発見したいときは、警察への相談と同時に探偵事務所に相談することをおすすめします。
状況や難易度にもよりますが、家出人調査の費用は10~50万円が目安。
多くの探偵事務所で無料相談・見積りをおこなっていますので、まずは事情を話し調査の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
家出人の持ち物、また残された物を調べることで、居場所の特定や行き先、家出の原因や目的などを推測することができます。
ときには「絶対に帰るつもりはない」「居場所を突き止められたくない」などといった本人の強い意志を受けとり、どう対処すべきか分からなくなることもあるでしょう。
「勝手に出て行ったほうが悪い」「そのうち帰るだろう」と意固地になっていると、何年も音信不通になってしまったり、事件や犯罪に巻き込まれている恐れもあるため軽視するのは厳禁。
まずは警察に相談し行方不明届を提出、そのうえで探偵事務所に家出人調査を依頼するのが早期発見への近道です。あとで後悔しないためにも、家出人との再会を願いベストを尽くしましょう。