放置は危険!隣人からの騒音トラブルによる深刻な影響とは
隣人からの騒音は、単に「うるさい」という迷惑行為に留まらず、あなたの心身に深刻な健康被害をもたらす可能性があります。
特に夜間の騒音は、睡眠の質を低下させ、不眠症を引き起こすリスクがあります。
不眠症によって睡眠不足になってしまうと、精神的な疲弊に直結し、やがてノイローゼやうつ病といった精神疾患へと進行するケースも少なくありません。
また、騒音によるストレスは、精神面だけでなく身体にも影響を及ぼします。
例えば、強烈な騒音にさらされることで聴覚が低下したり、アドレナリンが分泌され心拍数や血糖値が上昇したり、気管支が拡張したりと、健康を損なう恐れが高まると言われています。
さらに、集中力の低下や倦怠感を引き起こすこともあります。
このような状態になってしまうと、仕事や学業にも悪影響を与え、日常生活が困難となる可能性も否定できません。
現在、こうした不調を抱えているのであれば、もしかすると隣人からの騒音トラブルが原因であることが十分に考えられます。
放置をしてしまうと、あなたの健康状態がさらに悪化する恐れがあるため、できるだけ早めにトラブル解決に向けて動き出すようにしましょう。
騒音によって精神的苦痛や健康被害が生じた場合、民法に基づき損害賠償(慰謝料)を請求できる可能性も指摘されています。
【不法行為による損害賠償(民法709条)】
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
【財産以外の損害の賠償(民法710条)】
他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。
出典:「民法」-e-Gov法令検索
あまりにも被害が大きい場合は、法的措置を取ることも検討しましょう。
隣人からの騒音トラブルをやめさせる!合法的な仕返し方法
隣人からの騒音トラブルに悩まされ、「仕返しをしたい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、感情的になって度が過ぎた方法で仕返しをしてしまうと、かえって逆効果になり、嫌がらせがエスカレートしてしまう恐れがあります。
そこで、騒音トラブルをやめさせる合法的な仕返し方法をご紹介します。
これから隣人からの騒音トラブルをやめさせることを検討している方は、ぜひこれから紹介する方法を参考にしてみてください。
仕返し方法1.笑顔で挨拶する
もし隣人があなたへの嫌がらせを故意に行っている場合、あなたの反応を見て楽しんでいる可能性があります。
笑顔で挨拶するなど、あえて何事もなかったかのように振舞うことで、相手を拍子抜けさせることができます。
これにより、次第に嫌がらせをを諦めるようになるケースも考えられます。
仕返し方法2.相手のポストに手紙を入れる
名前を書かず匿名で手紙を入れることで、相手に身元を知られることなく警告できます。
手紙を書く際は、相手を刺激しないよう、丁寧な文章を心掛けましょう。
ただし、住んでいるアパートやマンションの戸数が少ない場合や近隣の人間関係によっては、相手に特定されてしまう可能性も否定できません。
この方法を試す際は、状況を見極め、十分に注意が必要です。
仕返し方法3.警察署へ相談する
騒音の被害が深刻な場合は、警察に相談をすることで注意してもらえることがあります。
例えば、騒音が身体や精神に被害を被る危険性があると判断された場合や、騒音以外の被害(脅迫やつきまとい、物の損壊など)も受けている場合は、速やかに相談することをおすすめします。
相談する際は、警察相談専用電話「#9110」を利用することで、適切なアドバイスを受けられる場合があります。
また、緊急性が高い場合は、迷わず110番に通報しましょう。
ただし、騒音被害による証拠が不十分な場合、民間のトラブルとして捉えられ、警察が積極的に対応していただけないケースもありますのでご留意ください。
仕返し方法4.裁判・訴訟の法的手段で訴える
隣人トラブルなどの問題に強い弁護士に相談し、訴訟を行うことも有効な対処方法です。
弁護士を経由して訴訟を行うことで、差し止め請求や慰謝料請求ができる場合があります。
ただし、弁護士への相談は、解決までの時間や手間がかかるうえ、高額な費用もかかるため、最終的な手段と考える方が良いでしょう。
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仕返しする上でやってはいけないNG行動!
隣人への騒音トラブルでの仕返し方法には、やってはいけない行動も存在します。
これから紹介する行動は、かえって状況を悪化させたり、あなたが法的な責任を問われたりするリスクがあるため、絶対に行わないようにしましょう。
騒音を出す
相手と同じように騒音を出す行為は、絶対に避けてください。
具体的には、お経を流したり、モスキート音を出したりするなどの行為は止めましょう。
こうした行為を行うと、逆に相手から損害賠償請求や法的措置を取られるリスクも生じます。
どれほど不快と感じていても、絶対に行わないようにしましょう。
無断で掲示板に張り紙をする
「隣人が騒音を出している」といった内容の張り紙を、無断で掲示板などに貼るのもやめましょう。
マンションの管理規約で禁止されている場合が多く、すぐに剥がされる可能性があります。
また、特定の隣人を名指しするような内容であれば、あなたが名誉毀損で訴えられる恐れもありますので、注意が必要です。
直接苦情を伝える
直接相手に苦情を伝えることで騒音が収まると思う方もいるかもしれませんが、かえって逆効果となる恐れがあるため、絶対に行わないようにしましょう。
相手を逆上させてしまい、さらに騒音がエスカレートしたり、新たな嫌がらせ行為の引き金になったりするリスクがあるからです。
どうしても伝えたい場合は、警察や弁護士などの専門家を介することをおすすめします。
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実際に受けた騒音トラブルの相談事例
ここからは、実際に当社が受けた騒音トラブルの相談事例についてご紹介します。
騒音の正体が不明 (60代 女性)
何の音なのかわかりませんが、夜中になると上の階から音が聞こえてきます。
話し声や足音といった音ではありません。
電波のようなキーンとした音が鳴っており、眠れなくなってしまいました。
騒音の正体が知りたいです。
モスキート音を鳴らされている (40代 男性)
隣の家から頻繁に音が聞こえてきます。
家族に相談をしても、聞こえないと言われ信じてもらえません。
私が思うに、特定の人にしか聞こえないモスキート音のような音を流しているのだと思っています。
証拠を取っていただきたいです。
空気音のような音が聞こえてくる (30代 男性)
音の音量は大きくないのですが、空気音のような音に悩まされています。
証拠を取りたいと思い、録音をしてみましたが、思うように測定できませんでした。
低周波のような音が鳴っている場合、どのように対策すればいいでしょうか?
教えてください。
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隣人からの騒音トラブルを防ぐ!対策方法
隣人からの騒音トラブルを避けたいと考えているのであれば、ご自身で対策を講じることも大切です。
適切な対策をすることで、被害を軽減させることが期待できます。
ここからは、騒音トラブルを未然に防ぐための対策方法をご紹介します。
防音グッズを活用して騒音をシャットアウトする
防音グッズを活用した騒音を対策は、今すぐできる対策方法の一つです。
中でも特に耳栓は安価で購入ができるうえ、あらゆる騒音に対応しているため、最も手軽に試せる対処方法だと言えるでしょう。
他にも、防音カーテンやシート、吸音材などの購入をしてみるのも有効です。
ただし、これらの対処法はあくまで一時的な対策であり、根本的な問題を解決するものではない点にご留意ください。
引っ越しをして騒音から離れる
確実に効果があるのが、騒音のない場所へ引っ越しをすることです。
引っ越しをすることで、騒音から完全に切り離され、平和な生活を取り戻すことができるでしょう。
しかし、引っ越し費用は数十万以上かかることがほとんどのため、誰もが気軽にできる対策方法とは言えないのが実情です。
また、お子さんがいる場合は転校なども検討する必要が生じます。
さらに、引っ越しをしたからと言って、必ずしも騒音トラブルを避けられるというわけではなく、引っ越し先でも同様の被害に遭ってしまうリスクも否定できません。
この対策方法は、賃貸物件にお住まいの方には選択しやすいですが、すでに自宅を購入している方にとっては現実的な対策方法とは言えないでしょう。
防音工事で騒音を低減する
防音工事は、ご自身で行える有効な騒音対策です。
工事をすることで、騒音トラブルを大幅に軽減させることが期待できます。
しかし、前述の引っ越しと同様に、多額の費用がかかる点が課題となります。
また、賃貸住宅では大家さんの了承を得られないことがほとんどですので、一戸建て住宅などご自身の物件を購入している方向けの対策方法と言えるでしょう。
騒音相手との話し合う
最も望ましい対策方法として、相手と話し合いによって平和的に解決を図ることが挙げられます。
ただし、前述の通り、直接苦情を伝えることは厳禁です。
感情的に伝えてしまうと、相手に恨みを持たれてしまい、かえって騒音が酷くなったり、さらなる嫌がらせ行為や新たな問題に発展しかねません。
相手が騒音を認識し、認めてくれれば話し合いで解決しやすいですが、騒音主によっては話が通じない相手がいることも頭に入れておきましょう。
相手が認めない場合には、騒音を測定し、証拠を揃えることが重要です。
また、弁護士やマンションの管理会社などの専門家や第三者を交えて話し合うのも有効な手段です。
隣人からの騒音トラブルに遭ったら証拠を取ることも重要
前述した方法で対策を講じたり、警察や弁護士に相談してトラブル解決を試みる場合、隣人から騒音被害を確実に受けているという客観的な証拠が必要です。
証拠を集める際は、以下の方法を検討すると良いでしょう。
- スマートフォンアプリやICレコーダー、ビデオカメラなどで騒音を録音する
- 騒音計でデシベル値を測定する
- いつ、どこで、どのような騒音が発生したか詳細にメモに記録する
- 他の住民も騒音に悩んでいる場合は協力して調査を行う
- 第三者の証言を集める
- 騒音によって健康被害が生じた場合は病院で診断書を取得する
これらの手段を用いることで客観的な証拠が得られますが、状況によっては証拠が得られない、またはご自身で証拠を集めるのが難しいということもあるかもしれません。
そのような場合は、嫌がらせ調査に強い探偵事務所に相談することもおすすめです。
探偵事務所では、どのような騒音がどこで発生しているのか、専門的な測定調査を行っています。
さらに、騒音被害の証拠としての信憑性を高めるために、発信源の周辺調査や在室状況、室内での活動状況、近隣住民への聞き込みなど、測定以外の証拠収集も可能です。
当社「T.L探偵事務所」でも、このような調査を実施しておりますので、隣人からの騒音トラブルでお悩みの方は、まずは一度お問い合わせください。
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