調査依頼まで至った経緯
振動スピーカーによる騒音被害(岐阜県 40代 女性)
5年前に自宅を購入したのですが、隣人からの振動による騒音に悩まされ困っています。
引越し後、まもなくして子供の騒ぎ声で注意を受けたことがありそのことを根に持っているのかもしれません。
こちらに落ち度はあったのかもしれませんが、だからといって騒音を出してくるのは許せません。
重低音のような音で主人に相談をしましたが、主人は耳が鈍感なせいかあまり気にしていない様子です。
最初は微弱な振動でしたが、様子を見ていても音が止む気配がありません。
最近に至っては、振動音が大きくなり、「ブブブブブ」といった音が夜中に聞こえ、気になって眠れません。
あまりにも頻繁に音を出してきているので、警察を呼ぶことに…
しかし、不自然なことに警察を呼ぶと少し音が収まってしまいました。
ネットで調べていると振動スピーカーと言われる機械が市販されていることを知りました。
おそらくですが、振動スピーカーを使用して、音の出し入れをしているかと思われます。
このような状況ですが、隣人の方が音を出していることを特定することは可能でしょうか?
一刻もはやく止めさせたいです。
この事例では、警察到着時に騒音が一時的に収まるという現象が見られました。
このような状況は被害者にとって非常に困惑を招くもので、「本当に騒音があったのか」という疑念を抱かせる要因となります。
また、振動スピーカーという特殊な機器を使用することで、従来の騒音計では検知が困難な低周波振動を発生させていたことも、この問題の複雑さを物語っています。
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依頼した嫌がらせ調査
毎日、騒音を受けているので、4日間の騒音測定を行っていただくようにお願いをし、騒音被害の証拠を取っていただくことにしました。
一度は通販で購入したもので測定をしたこともありましたが、その時は反応が見られなかったことから、専門の方にお願いをしきちんと測定をしていただくことに…
実際に掛かった調査費用
調査期間:4日間
調査員:1人
調査料金:17万円(税込み18.7万円)
諸経費:1万円
合計:19万7千円(税込み)
嫌がらせ調査の結果
騒音の測定を終えて
調査の結果、騒音の証拠を取れました。
調査報告書を見て、音の大きさや種類、音が出ている箇所もわかり、詳しくまとめて頂いてありがとうございます。
この内容を基に弁護士にこれから相談して被害を止めさせるようにしていこうと考えています。
騒音被害がなくなりました
その後、弁護士立ち合いのもとで相手の方と話し合いをすることに…
報告書を見せて、被害に悩まされていたことを告げると、相手の方からの謝罪と二度しない旨の約束をしてもらいました。
今後の近所付き合いもあったことから、おおごとにはできるだけしたくなかったので相手の方にお金を払っていただけるなら和解する提案を持ち掛けました。
調べる上でかかった費用を相手の方が負担することで無事に話し合いが終え、解決できました。
今では騒音に悩まされることもなく幸せな生活を送っています。
調べて頂いてありがとうございました。
この解決事例のポイントは、感情的な対立ではなく、客観的な証拠に基づいた冷静な話し合いが行われた点です。
専門的な調査報告書があることで、被害の実態を相手方に明確に示して、円満な解決に繋がりました。
また、今後の近隣関係を考慮した現実的な和解条件を提示したことも、長期的な問題解決につながった要因と言えるでしょう。
嫌がらせ調査で得られた結果
- 騒音の種類と大きさ
- 騒音場所の特定
- 隣人からの謝罪と費用の負担
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振動スピーカーによる嫌がらせの実態
振動スピーカーとは何か?
振動スピーカーは本来、設置する物の材質によって音質が変化する革新的なオーディオ機器として開発されました。
棚や机、窓などに取り付けると、それ自体が振動し、音を発する仕組みです。
たとえば木製の机なら柔らかい音に、金属製なら硬い音になるなど、設置場所によって印象は大きく異なります。
しかし近年では、この技術が悪用され、騒音による嫌がらせに利用されるケースが増加傾向にあります。
とくに天井や壁に仕掛けると、建物の構造を介して隣室に振動が伝わりやすく、相手に継続的な苦痛を与える手段として使われる点が深刻です。
「ブブブブ」といった低周波音が断続的に発生するため、耳鳴りと混同されやすく、原因の特定が困難になるという厄介さもあります。
報復スピーカーとしての悪用パターン
インターネット上では「報復スピーカー」や「リベンジスピーカー」として、嫌がらせ目的の使用を前提とした情報が広まり、事態を悪化させています。
中には、自作方法を詳細に解説するサイトもあり、技術に詳しい人による巧妙な被害も報告されています。
中でも、市販の振動スピーカーを改造して重低音を強化したり、指向性スピーカーと組み合わせて特定の住戸だけを狙う手口は、特に悪質です。
これらの機器は一般的な騒音計では検知されにくく、被害を受けていても「気のせい」と見なされがちで、深刻な問題となっています。
振動スピーカー天井設置による被害の深刻さ
天井に設置された振動スピーカーは、建物の構造特性を悪用して最大限の被害を与える設置方法として知られています。
床や天井は建物の骨組みと直結しているため、音が効率的に伝達され、直接的な音量は小さくても広範囲にわたって影響を及ぼします。
さらに深刻なのは、この手法による長期的な健康被害です。
継続的な低周波音の暴露は頭痛やめまい、耳鳴りといった身体的症状だけでなく、ストレスや不安感、うつ症状といった精神的な症状も引き起こすことが医学的に確認されています。
被害者の中には、症状が慢性化して日常生活に深刻な支障をきたすケースも報告されており、単なる近隣トラブルを超えた健康問題として捉える必要があります。
騒音の仕返し専用スピーカーという危険な存在
最近では、「騒音の仕返し専用スピーカー」といった名称で、明確に報復を目的とした製品まで登場しています。
これらは通常の音響機器とは異なり、相手に不快感を与えることを主眼に設計されており、社会問題として無視できない状況です。
特に問題なのは、合法的な仕返し手段として宣伝されている点です。
しかし、使用方法や設置場所によっては明確な違法行為となり、使用者が法的責任を問われるリスクが高まります。
被害を受けた場合は、こうした製品の存在を前提に、早期の証拠収集と法的対応を検討することが重要です。
今回の調査について
今回は、振動による騒音で悩まされた方からの嫌がらせ調査の依頼をお受けしました。
毎日のように騒音で悩まされ、長期間我慢した結果、寝付けなくなり精神的に参っている様子で、はやく解決をしたいとのことで相談を受けてからすぐに依頼となり、2週間で被害を収められました。
隣人からの騒音は放置していても収まる可能性は非常に少なく、事態が深刻になるばかりです。
同じように悩まれている方は専門家に相談することを推奨しています。
近年、ネット通販の普及により、振動スピーカーは誰でも手軽に入手できるようになりました。
Amazonなどでは「振動スピーカー おすすめ」として多数の製品が販売されており、本来の音楽鑑賞用途だけでなく、嫌がらせ目的で購入されるケースも見受けられます。
中には製品レビューで「隣人への仕返しに使った」と悪用を公言する例もあり、問題の深刻化が懸念されています。
こうした行為は、騒音規制法や迷惑防止条例に違反する可能性があり、民事だけでなく刑事責任を問われることもあります。
嫌がらせ調査の方法
ご自身での調査
嫌がらせ調査の依頼を検討されている方の中には、「自分で調査したい」といった方も多くいます。
もちろん、カメラを設置したり、防犯対策することでいじめ・嫌がらせの抑止に繋がるケースも存在します。
しかし、被害を受けている方の行動によっては、相手を逆上させたり、刺激させてしまうこともあるため、専門家など客観的に事態を判断できる方に相談することをおすすめします。
個人での調査には限界があり、中でも、振動スピーカーのような特殊な機器を使用した嫌がらせでは、適切な測定機材と専門知識が不可欠です。
市販の騒音測定アプリや簡易的な騒音計では、低周波音や特殊な音響パターンを正確に記録することは困難で、法的な証拠として認められない可能性が高くなります。
嫌がらせ調査をお考えの方へ
T.L探偵事務所では、依頼人の抱える問題点や現在の状況を詳しくお聞きした上で、依頼人それぞれに適切な調査プランを提案いたします。
費用を抑えたい方や、難しい内容の調査などでも経験豊富な相談員・調査員により可能な限り依頼人に最適な調査プランを提供しますので、いじめ・嫌がらせでお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
また、調査の結果は時系列や行動内容をまとめ、画像を添付した報告書を作成し依頼人へ提出します。
もちろん報告書は、裁判などでも有効なものとなります。
また、DVDなどデータ形式でお渡しすることも可能です。
嫌がらせ調査に多い目的
- 嫌がらせの証拠を取って訴えたい
- ストーカー被害に遭っています。犯人を特定してください。
- 自宅で話している内容は漏れています。盗聴器が仕掛けられているかもしれません。
- ネット上で誹謗中傷されています。相手を特定したい。
- 近所の方から嫌がらせを受け続けています。止めさせたい。
- 職場の上司から差別するような発言を言われます。
- SNSで私の悪口が書かれています。
- 自宅の敷地に誰かが侵入した形跡があります。
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まとめ
騒音被害は、従来のトラブルとは一線を画す新しい形の嫌がらせとして深刻な社会問題となっています。
この岐阜県の事例では、5年間という長期にわたって被害に悩まされた女性が、専門的な調査により確実な証拠を収集し、最終的に円満な解決を実現できました。
重要なポイントは、感情的な対応を避け、客観的で科学的な証拠に基づいて問題に取り組んだことです。
振動スピーカーの悪用は、インターネット通販の普及により誰でも手軽に実行できる状況にあり、報復スピーカーやリベンジスピーカーといった名称で嫌がらせ目的での使用が拡散している現状があります。
さらに「騒音の仕返し専用スピーカー」として明確に報復目的で販売される製品まで登場しており、問題の深刻度は増すばかりです。
このような問題に直面した際は、一人で悩まず、適切な専門機関に早期相談することが解決への最良の道筋となります。
市販の機器では検知できない特殊な音響パターンも、専門的な調査により確実に記録・分析することが可能で、法的対応の根拠として活用できます。
T.L探偵事務所では、振動スピーカーによる嫌がらせを含む騒音被害調査を専門的に実施しており、被害者の健康と生活の質を守るためのサポートを提供しています。
お困りの際は、問題が深刻化する前にお気軽にご相談ください。