「尋ね人」の意味とは?行方不明者や失踪者との違い
国語辞典では【尋ね人】【行方不明者】【失踪者】の意味を次のように紹介しています。
- 尋ね人
"行方がわからず、どこに行ったか、どこに居るのかを探すこと。人探し。および、その探す対象となっている人を指す語。"
引用元:Weblio 辞書「尋ね人」
- 行方不明者
"居場所や消息が把握されていない人。失踪、または災害などに巻き込まれた後、安否の確認が取れていない状態の人。"
引用元:Weblio 辞書「行方不明者」
- 失踪者
"居所や生死のわからない人。また、失踪宣告を受けた人。"
引用元:Weblio 辞書「失踪者」
上記のように【行方不明者】【失踪者】は同義語であり、【尋ね人】は「探す行為」を含めた意味合いになります。
日常的に使用する範囲であれば【行方不明者】【失踪者】【尋ね人】の定義はほぼ同じであると考えて良いでしょう。
次章からは【尋ね人】というワードを中心に探し方などを紹介していきます。家出人などを含めた行方不明者・失踪者探しにも有意義な情報です。
特定人物に対し「会いたい」「連絡先を知りたい」と思っている場合は、ぜひ参考にしてください。
「尋ね人」の探し方は?自分でできる3つの方法
尋ね人サイトで探す
インターネット上には、尋ね人の情報を求める専用のサイト、通称「人探し掲示板」というものがあります。
尋ね人サイト(人探し掲示板)は
「〇〇という理由で△△さんを探しています」
「最後に会ったのは××年頃です」
「知っている人は連絡をください」
などのメッセージ、また手持ちの情報を掲載し、本人や知人などから連絡を提供してもらうためのサイトです。
必ずしも本人、または知人の目に留まるとは限りませんが、運よく関係者が目にすることで有力な情報が寄せられたり、連絡が来たり、本人に繋がるケースがあります。
人気の尋ね人サイト(人探し掲示板)
- 人探し無料掲示板 サーチズ
- 再会のためのサイト・いまどこ?青い糸、赤い糸
- 尋ね人
- MPS掲示板
尋ね人サイト(人探し掲示板)を使うメリット
- ほとんどのサイトが無料、かつ匿名で利用できる
- スマホさえあれば誰でも簡単に登録できる
- 自分が持っている情報だけで呼びかけができる
尋ね人サイト(人探し掲示板)を使うデメリット
- 対象者の名前や居住地、出身校や働いていた会社など個人情報を掲載する必要がある
- 発見者に対し謝礼金が発生することがある
- 情報が寄せられても、真偽が判断できないことがある
- デジタルタトゥーとしてインターネット上に情報が残り続ける恐れがある
尋ね人サイト(人探し掲示板)は誰でも簡単に利用できるがゆえに、個人情報漏洩などの危険性も考えられます。
まずは各サイトの使い方や利用規約に目を通し、どんな人がどんな人を探しているのか閲覧するところからはじめてみてはいかがでしょうか。
SNSを利用する
いまや世界中の人が使っているといっても過言ではないSNS。
自分で情報を発信したり、誰かが発信した情報を検索したりすることで、本人や知人に繋がる可能性があります。
人探しに使えるSNS
- Twitter(ツイッター)
- Instagram(インスタグラム)
- Facebook(フェイスブック)
- TikTok(ティックトック)
- LINE(ライン)
SNSで尋ね人探しをするメリット
- 無料、かつ匿名で利用できる
- 短時間で多くの人に情報拡散ができる
SNSで尋ね人探しをするデメリット
- 個人情報漏洩の恐れ
- 寄せられた情報の真偽が分からない
- デジタルタトゥーとしてインターネット上に情報が残り続ける恐れがある
SNSを使えば、尋ね人サイト(人探し掲示板)よりも短時間で多くの人に情報を拡散することが可能です。
「#拡散希望」「#行方不明」「#この人探しています」などのハッシュタグをつけて投稿すれば、よりたくさんの人に情報を届けられるのは大きなメリットといえます。
ただし、一度拡散された情報は削除するのが難しく、デジタルタトゥーとしてネット上に残り続けます。
情報漏洩などの危険性もあるため、投稿するときには慎重におこなう必要があるといえるでしょう。
新聞に広告を載せる・チラシをまく・ポスターを貼る
尋ね人が現在住んでいる場所、または過去に居住していた地域が分かる場合は、新聞やチラシ、ポスターを利用して探すことができます。
新聞・チラシ・ポスターを利用して尋ね人を探す方法
- 新聞に尋ね人の広告を出す
- 尋ね人の生活区域や利用していた(している)駅、商業施設などにチラシをまく
- 上記と同様の地域にポスターを貼る
新聞・チラシ・ポスターを利用した尋ね人探しのメリット
- 地域をピンポイントに絞った探し方ができる
- スマホやパソコンに触れる機会が少ない層に有効
- デジタルタトゥーとして残りにくい
新聞・チラシ・ポスターを利用した尋ね人探しのデメリット
- 新聞に掲載するときは広告掲載費用(数千円~1万円)がかかる
- チラシ・ポスターの作成料(数千円~数万円)がかかる
- 地域を絞る必要がある
- 拡散力が低い
- チラシをまいたり、ポスターを貼ったりする行為は警察の許可が必要
新聞やチラシ、ポスターを利用した尋ね人探しは、拡散力が低いため情報が集まりにくく、発見まで長期戦になる恐れがあります。
また警察に届け出る必要もあり、無許可でチラシをまいたり、ポスティングしたり、ポスターを貼ると道路交通法違反・住居侵入罪・器物損壊罪などに該当する恐れがあるため注意しなければなりません。
事件性があるときは警察に相談を
家出や失踪など、わずかでも事件性が考えられる場合はすぐに警察に相談しましょう。
警察に相談し、必要に応じて「行方不明者届(旧・捜索願)」を出すことで警視庁の行方不明者データベースに登録することができます。
登録されると全国の警察に情報がシェアされることになり、発見に至る確率を高めることが可能です。
ただし、警察に届け出される行方不明者届は年間8~10万件に及ぶため、どうしても重大事件・事故の捜査が優先されてしまいます。
特に、本人が自らの意思で家出した場合など、事件や犯罪に無関係である可能性が高い場合は、警察による積極的な捜査はほぼおこなわれないと考えてよいでしょう。
警察の捜査人員には限りがあります。
「捜査に着手している気配がない」「進展がない」とモヤモヤするかもしれませんが、それでもパトロールや職務質問などで発見に至るケースもあるため、警察に相談しておくことは無意味ではありません。
家出や失踪含め、少しでも事件性が考えられる場合は警察に相談し、行方不明者届を提出する方向で考えてみましょう。
こちらもチェック
尋ね人探しに不安を感じたら探偵に相談を
「尋ね人サイト(人探し掲示板)に掲載したが、情報が集まらない」
「SNSで寄せられた情報の真偽が分からない」
「新聞やチラシの効果が感じられなかった」
「個人情報漏洩が怖くて自分では探せない」
「警察に相談したが、積極的な捜査は望めない」
「できるだけ早く尋ね人に会いたい」
できる限りの方法を試したものの尋ね人の情報が得られないとき、また自力での尋ね人探しに不安を感じたときは、人探しのプロ・探偵事務所に相談するのも有効な方法です。
探偵に依頼するメリット
- 素人には真似できない高度な調査技術をもっている
- 個人情報の漏洩を最小限に抑えることができる
- 探偵業法でのみ認められている特殊な捜査がおこなえる
- 特殊機材を利用した捜査が可能
- 尋ね人の情報・状況に特化した効率の良い捜査が可能
探偵に依頼するデメリット
- 調査費用がかかる
- 手持ちの情報が少ないと発見に至らないこともある
探偵は高い技術力と特殊機材、そして過去の経験・実績を糧に、探し人に特化した方法で調査を進めていきます。
なにより、自力で探すよりも短時間で発見へと至るケースが多いのが大きなメリットといえるでしょう。
一方でデメリットは、自力で探すよりも費用がかかることです。
調査料金は調査にかかった期間や調査の難易度によって異なり、目安は10~100万円と幅広いため一概に「いくらかかる」とは言えません。
費用を抑えるために自分で探し続けるのか、費用を払って尋ね人に会う確率を上げるのか、どちらを選ぶのかは自己判断に委ねられます。
ほとんどの探偵事務所で無料相談・無料見積もりをおこなっていますので、どのくらいの金額がかかるのか気軽に相談してみましょう。
まとめ
尋ね人(たずねびと)とは、行方不明者や失踪者とほぼ同義語であり「探されている人」「行方を調べられている人」などを指します。
インターネットが発達している現代において、スマホ1台あれば尋ね人に関する情報発信をおこなうことは簡単です。
しかし、有効な情報が集まらなかったり、情報の真偽を見極める力が必要だったり、最悪の場合は尋ね人の個人情報が漏洩し悪用される恐れもあるため十分な注意を払わなければなりません。
自力での尋ね人探しが不安なとき、またできるだけ早く尋ね人に会いたいときは、探偵に相談してみましょう。
ほとんどの探偵事務所では無料相談・見積りをおこなっています。
まずは相談し、調査費用と調査時間の目安を知ったうえで依頼するか否か決断してみてはいかがでしょうか。