マンションでよく起こるトラブル
嫌がらせ行為を受けている被害者の多くが、過去に隣人とトラブルになっており、恨みを持たれてしまっている可能性が非常に高いです。
マンションに住んでいるとさまざまなトラブルが起こってしまう可能性がありますので、できるだけトラブルにならないように気を付けるようにしてください。
特に分譲マンションでよく起こるトラブルとして以下が挙げられます。
- 騒音トラブル
- 駐車場や駐輪場でのトラブル
- 近隣トラブル
- ゴミ出しに関するトラブル
- 外国住民とのトラブル
その中でも特に多いトラブルが騒音問題です。
騒音になる原因として、上の階からの足音、洗濯機を回す音、壁を叩く音、話し声、音楽を流す音、さまざまな音が原因でトラブルが起きてしまうと言えます。
何故、騒音トラブルが多いのか?
それは音というものは人によって、捉え方が異なるからです。
その人にとっては、普通の生活音だと思っていても、他の人にとっては迷惑だと感じてしまう人がいます。
被害を受けている方の多くは、我慢されますが徐々にストレスが溜まっていくことで、相手との関係が悪化していく傾向にあります。
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マンションで起きやすい嫌がらせ行為とは
先程はマンションのトラブルについて解説させていただきましたが、トラブルから発展していくと嫌がらせ行為を受けるケースが中にはあります。
実際にどういった嫌がらせをされる恐れがあるのか?
- 自転車や車が破損していた
- 故意に騒音を出されている
- 根も葉もない噂を周囲に流されてしまう
- 匿名で脅迫めいた文章がポストに入れられていた
- ポストに卑猥な写真や汚物が入れられていた
- 自分の捨てたゴミを漁られていた
- クレームを言われ続ける
- 虚偽の通報をして警察を呼ばれる
- ベランダでタバコを吸われる
- つきまといや待ち伏せされるようになった
- ネット上で個人情報を晒されてしまう
上記は一例ではありますが、さまざまな嫌がらせ行為を受けてしまう可能性があります。
一度、嫌がらせ行為のターゲットにされてしまうと、相手はあなたに執着する可能性が高いため、被害が悪化したあとでは対処することがとても困難です。
我慢をし放置をしていても、収まるものでもありません。
分譲マンションで起きた嫌がらせ相談事例
騒音トラブルが原因で始まった嫌がらせ (50代 女性 )
今の家を購入してもう約10年になります。
ある日、上の階の方が入れ替わり、新しい方が引っ越してきました。
引っ越しをしてからというものの、たぶん子供の足音だと思いますが、ドンドンと足音が響いてきます。
それも頻繁に聞こえてくるように…最初の半年は、子供だから仕方ないと思っていました。
ただ、ずっと我慢しているのは辛かったので、私は相手に注意をするために訪ねて行ったところ、「気を付けます」と言ってくださりました。
話の分かる方で助かったという思いでした。その後一時的に足音が聞こえなくなり、これからは安心して生活を送っていけると思っていたのですが、そうではなかったんです。
時間が経つと、また足音が聞こえるように…再度、相手の人に音を抑えてほしいとお願いに行ったところ、次は「うちの家ではありません、気を付けています」と怒りながら、言われ少し言い合いになってしまいました。
トラブルになった後から少しして、足音が毎日聞こえるようになり夜中でも聞こえてくる程、事態は悪化していきました。
また、足音だけではなく、音楽を流しているような音まで聞こえてきます。
そのせいでもう寝付けなくなってしまい不眠症になり、仕事もままならないほどです。
故意に嫌がらせをしてきているとしか思えません。
また、駐車場に止めていた車に傷がついていたこともありました。
マンション内ですれ違った時にこちらを睨んでいたので、これに関しても上の階の方の仕業だと思っています。
管理会社や警察にも相談しましたが、証拠がないため未だに解決ができていません。どうすればいいのでしょうか?
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隣人トラブル・嫌がらせ対処法とは?
隣人トラブルが起きてしまった際に、相手の方と話し合いをすればいいと考える方がいますが、それでは解決できないことがあります。
解決するためにはどうすればいいのか…
ここでは、自分でできる対処法と相談先をお伝えします。
自分でできる対処法
証拠を集める
被害に遭った時期、場所、被害状況などを記録しておくと良いでしょう。
メモに残し、写真や動画に収めることが望ましいです。
防音グッズの購入や防音工事をする
騒音に悩まされているような場合には、防音シートを購入したり、防音の工事を行うことで騒音を抑えられる可能性があります。
防犯カメラの設置
破損させられていたケースは防犯カメラを設置することで、証拠を押さえられたり、未然に嫌がらせを防ぐことができる場合があります。
各種相談窓口に嫌がらせの被害を相談をする
管理組合に相談
分譲マンションであれば、マンションの共用部分を管理している組合があります。
まずは、管理組合に相談をしてみましょう。
分譲マンションには、管理ルールを定めた区分所有法というものが存在するため、管理組合の理事長は共用部分内での嫌がらせ行為を止めさせる権限があります。
マンション内に張り紙や手紙を投稿するなどして注意喚起をしてもらえることがあります。
ただし、注意するべき点としてあくまで注意することしかできないことが多いため、根本的に解決に至らないことも多いです。
市役所に相談
管理組合に相談してもなかなか動いてもらえない場合には、市の生活課に相談するのも一つの手段です。
隣人トラブルなど生活上の問題について、相談することができます。
隣人からのトラブルが増加傾向にあるため、状況に応じたアドバイスをしていただけることでしょう。
ただし、直接注意してもらったり、仲裁に入っていただくことまでは難しいのが現状です。
探偵事務所に相談
ご自身で証拠を集めることができれば良いのですが、裁判で使えるほどの証拠となると簡単ではありません。
また、間違った方法で証拠を集めようとすると、逆に相手に訴えられてしまう可能性があります。
証拠収集を検討されているようであれば、嫌がらせ調査に精通している探偵事務所に依頼することで証拠を押さえるだけでなく、嫌がらせの相手特定をすることが可能になります。
マンションでの嫌がらせ 警察の対応とは
管理組合や役所に相談をしても解決できない場合に、次に思いつく相談先として警察に相談しようと考えると思います。
ですが、警察は民事不介入が原則となっているため、隣人とのトラブルや嫌がらせ行為には対応してもらえないことが多いです。
しかし、次のような行為を受けている場合には相談するようにしましょう。
- 常識では考えられないような大きな騒音
- 生活を脅かすような長期間の騒音行為
- 苦情を申し入れた後の執拗な嫌がらせ行為
上記のような状況の場合には、軽犯罪法や傷害罪、不法行為に該当する可能性があります。
また上記以外には、脅されたのであれば脅迫罪、暴行を受けた場合には暴行罪、物を壊されたのであれば器物破損罪など、さまざまな犯罪行為に該当する可能性が高いため、そのような状況の場合には警察に相談するようにしましょう。
ただし、警察に相談するデメリットもあります。
警察に相談することで、相手に敵意を向けていると思われるため円満に解決することが難しくなってしまうのが実情です。
また、警察に相談をしても証拠がないと言い逃れされてしまい、解決できないまま終わってしまうこともしばしばです。
相談する前に、ご自身の置かれている状況を整理して相談するべきか、しないほうがいいのかよく考えてから相談するようにしましょう。