旗竿地とは?
道路に接している間口が極端に少なく、出入口が細長くなっていてその奥にまとまった敷地があり、他人の敷地に囲まれているような土地を指します。
形状が旗竿のようなことから旗竿地と名付けられ、旗竿敷地、路地上敷地、敷地延長、敷延の土地とも呼ばれいます。
旗竿地はトラブルが起きやすい?
ここでは、旗竿地に住んでいることでよく起きるトラブルについてご紹介します。
実際に旗竿地でのトラブルが原因で引っ越しをされた方もいますので、お住まいの方はよく読んで理解されることをお勧めしています。
事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことになりますので、ぜひご参考にしてください。
よく起きるトラブル
- 車に傷がつきやすい
旗竿地の中には境界線にフェンスがないことがよくあります。
駐車スペースがある場合、隣の車にぶつけないようにして停める必要があり、ぶつけてしまったことで、関係性が悪くなってしまいます。
- 間口が狭いと大型車が入れない
間口が狭いと引っ越しの際や自宅の工事を行う際に、大型のトラックが入れず駐車できない場合や中型のトラックが入れても相手の敷地をまたいでしまうことがあります。
隣人の中には、勝手に入られたとクレームを言ってくる人もいますので、注意が必要です。
- 陽当たりや風通しが悪くなる
旗竿地の家は周囲の家に囲まれているため、陽当たりや風通しが悪くなることの方が多いです。
日当たりが悪いことを、近隣のせいにしたりするなどのトラブルがあります。
- 旗竿部分で遊ぶとクレームが入ることも
旗竿地の部分で子供たちが遊んでいると、お隣の敷地に侵入する可能性が非常に高く、敷地内にゴミを捨てるなど汚してしまう可能性もあるため、トラブルになってしまう恐れがあります。
- 隣人と遭遇しやすい
旗竿地同士だと、玄関が同じに位置していることから他の住宅に比べて接触頻度が高いです。
頻繁に挨拶が必要になったり、もともと関係性が悪いと後々トラブルになってしまうこともあります。
上記のように旗竿地というだけでさまざまなトラブルが起こりやすくなりますので、生活する上で注意を払っておくと良いでしょう。
また、相手の敷地に入ってしまう可能性がある場合には、事前に隣人の方に話しをしておくことでトラブルを防ぐことができます。
旗竿地で起きた嫌がらせ
相談内容 (相談者:40代 女性)
1年ほど前に、自宅を購入し、引っ越しをしてきました。
隣人の方にご挨拶に行き、関係が良好だったのですが、半年前のことです。
子供が敷地で遊んでいる時に、うるさいと注意を受けることがありました。
申し訳なく思い、気を付けていたのですが、それから度々、クレームを言ってくるように…
あまりにもしつこいので、頭にきて「まだ、小さいので仕方ないじゃないですか」と言い返してしまったんです。
これが原因で、隣人との関係性が悪くなってしまったんです。
すれ違っても挨拶することはなくなり、私も「もう仲良くしなくてもいい」とまで思っていましたが、その後から嫌がらせを受けるようになってしまいました。
外出をすると、隣人の方と近隣の人が話をしている所を目撃したのですが、噂話をしながら、こちらを見つめてきます。
徐々に他の近隣の人からも距離を置かれるようになってしまいました。
隣人の方はそこに長く住まれている方で、他の近隣の人と皆さんと顔見知りです。
おそらくですが、私の悪口を近隣の人に言いふらしていると思います。
また、敷地内にゴミが捨てられていたこともあり、明らかにわざと捨てていると思います。
それだけでなく、敷地の前にペットの糞が捨てられていることもありました。
今、凄く住みづらい環境で、居心地が悪いのですが、購入した手前、引っ越しもできない状況です。
最初は我慢していましたが、嫌がらせが止むことがなく、精神的に参ってしまいすごく辛い状況であります。
このような嫌がらせを受けている場合はどうしたら良いのでしょうか?
ご相談させてください。
旗竿地はやめといたほうがいい
旗竿地に住むことはやめたほういいと聞きますが、実際にそうなのか?
旗竿地のメリット・デメリットについて記載致します。
旗竿地のメリット
- 土地の値段が安い
- プライバシーが守られる
- 道路側の騒音が聞こえにくい
旗竿地のデメリット
- 陽当たりや風通しが悪い
- 災害時非難が困難
- 車の駐車が困難
- 建設費や解体費が割高になる
- 音が聞こえやすい、聞かれやすい
上記のように良い面もありますが、悪い面の方が多いため、やめといたほうがいいと言えるでしょう。
隣人トラブル解決するためには
隣人トラブルが起きた際の相談窓口
- 町内会(自治会)へ相談する
まずは、地域の町内会や自治会に相談をしたほうがいいでしょう。
回覧板を用いて注意喚起してもらえたり、直接話をして頂けることもあります。
- 警察へ相談する
刑事事件に該当するほど悪質なケースや迅速な対応が求められる際は、警察へ相談するようにしましょう。
警察へ相談の際は、事件が起きた後であれば「110番」とし、相談であれば警察相談専用電話「#9110」へ電話することがオススメです。
不審者がうろついているなど、事件性に関わるような場合はパトロールをしてもらうようにしましょう。
- 探偵事務所へ相談する
嫌がらせを受けており、解決ができないと悩んでいる方へ
証拠収集が必要な際は探偵事務所に依頼することも考えてください。
証拠収集のプロである探偵事務所であれば、嫌がらせに関する証拠を押さえることが可能です。
隣人トラブルを解決する時の注意点
- 個人間で話し合わないようにする
個人で話し合いをしてしまうと、さらに揉めてしまうことが大半です。
また、相手の人によっては一般的な常識が通じない人もいますので、注意が必要と言えます。
必ず、第三者に介入してもらって話をするほうが良いでしょう。
- マナーを守らない、やり返さない
頭にくるからといって、自身もマナーを守らないようにしたり、嫌がらせ行為をやり返すなどしてしまうと被害が拡大してしまう可能性が極めて高く、さらなる深刻な状況に陥ってしまう可能性だって考えられます。