まずは本気で話し合うことが重要
これから復縁・再構築を成功させるポイントについて解説していきますが、復縁・再構築を成功させるには「お互いに本気で向かい合い、本音を出して話し合う」ことが何より重要です。
- なぜ浮気をしたのか・されたのか
- お互いがお互いに対して思っている不満
- これからの将来設計について
言葉にするのが難しい場合は、LINEや手紙で伝え合っても良いでしょう。
感情的になってしまいそうなときは、冷静になるまで物理的に距離をおくのもひとつの方法です。
浮気・不倫の原因を根本的に解決するためにも、また復縁・再構築を成功させるためにも、まずは2人だけで本音で話し合う時間を設けることを強くおすすめいたします。
【浮気をされた人へ】復縁を成功させる5つのポイント
1. 浮気の証拠を確保する
終わったこととはいえ、配偶者が浮気をしたという証拠は必ず確保しておくことが重要です。
証拠を掴んでおくと今後さまざまなシーンで役に立ちます。
- 配偶者、または浮気相手に慰謝料が請求できる
- 両親・義両親に告発するときに信ぴょう性を増す材料となる
- 浮気の再発防止対策
- 次に浮気をしたときに「浮気を繰り返していた」という証拠になる
浮気の証拠は、肉体関係が複数回あったと証明できるものがベストです。
一例をあげると次のようなものがあります。
- ホテルに出入りしている写真や映像
- 肉体関係があったことをほのめかすLINEやメール
- 本人や浮気相手が独白した録音
- 本人や浮気相手からの謝罪の手紙
浮気の事実を裏付けるためにも、証拠はひとつだけでなく複数持っておくことをおすすめします。
自分で証拠を掴むのが難しいときは探偵事務所に依頼するのもひとつの方法です。
調査費用は10〜80万円程度になりますが、ほとんどの探偵事務所で無料相談・見積もり作成をおこなっていますので上手に利用しましょう。
2. 慰謝料を請求する
配偶者、または配偶者の浮気相手、あるいは両方に慰謝料の請求を検討しましょう。
慰謝料を請求し金銭を受け取る行為は、浮気をされた側に大きなメリットがあります。
- 精神的苦痛を負った代償を受け取ることができる
- 配偶者や浮気相手に金銭的ダメージを与えられる
- ひとつの区切りになる
離婚をしない場合、浮気の慰謝料は50〜100万円程度が相場です。
配偶者に全額支払ってもらうか、相手に全額請求するのか、あるいは双方に半額ずつ請求するか、決めるのはあなた自身です。
難しい場合は、弁護士の無料相談会で相談してみるのも良いでしょう。
慰謝料が請求できる期間は限られています。
詳しくは、記事後半の「やっぱり離婚したい…慰謝料請求の時効について」を参考にしてください。
3. 誓約書を交わす
復縁にあたり、いくつかの約束事を「誓約書」として記録しておきましょう。
誓約書には次のような内容を盛り込みます。
- 慰謝料の金額
- 今後、浮気相手と会わない・連絡を取らないことを約束させる
- 生活するうえでの約束事(スマホにロックはかけない、スマホにGPSアプリを入れるなど)
- 再度浮気をした場合は財産を放棄のうえ離婚に応じること
用紙に記録しておくことで、再度浮気をした際に「そんな約束はしていない」など言い逃れできなくなります。
また、配偶者だけでなく浮気相手に対して誓約書を交わすことも可能です。
特に慰謝料を分割でもらうときには、最後まで支払うことを約束させるために公正証書として残しておくことをおすすめします。
公正証書をつくっておくと、強制執行が可能になります。
公正証書は公証役場で作成することができますが、不倫問題に詳しい弁護士、または行政書士に相談し作成してもらうのもおすすめです。
費用は15000円〜程度になります。
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4. 気持ちを切り替える努力をする
離婚をせずに夫婦で再出発することを選んだからには、気持ちを切り替える努力をすることも大事なポイントです。
- 過去の浮気を何度も責めない、掘り返さない
- 人格を否定するような発言をしない
- 暴力を振るわない、暴言をはかない
- 性格や行動を褒める
- 感謝や労いの言葉を伝える
- 話し相手になる
少なくとも、上記のような努力は必要だといえるでしょう。
「気持ちが切り替えられない」
「何日も眠れない」
「思い出すと涙が出てくる」
など精神的ダメージが強いときは、無理をせず心療内科や夫婦カウンセリングで相談することをおすすめします。
5. 経済力をつける
経済的な理由で復縁するときは、次に浮気をされたときの対策として経済力をつけておくことをおすすめします。
経済力があると「離婚する」「探偵や弁護士に依頼する」「別居する」など選択肢も増えますし、安定した収入があることは自分の自信にも繋がります。
また「経済力がないから自分とは離婚できないはず」と高を括っていた配偶者に危機感を与えることもできるでしょう。
いざという時に一歩踏み出せるよう、今から準備をはじめておくことを強くおすすめします。
【配偶者の浮気に気づいたら】証拠を確保することを最優先に
「配偶者が浮気していることに気付いてはいるものの、まだ知らないふりをしている」
「浮気をしている気配はあるが、離婚するか再構築を選ぶか迷っている」
上記のようなときは、離婚と復縁のどちらにでも動けるよう浮気の証拠をしっかりと掴んでおくのがおすすめです。
前述した通り、浮気の証拠は「肉体関係が複数回あった」ことが証明できるものがベストになり、確固たる証拠を複数掴んでおくと裁判になったときに有利に進めることができます。
自分で集めるのが難しいときは、探偵に浮気調査依頼をすることも視野に入れておきましょう。
【浮気をした人へ】復縁を成功させる5つのポイント
1. 思っている以上に配偶者の傷は深いことを理解する
「心から信頼していた人に裏切られた」
という痛みは、経験したことがない人には理解し難いものでしょう。
とはいえ、それを理解しようとする歩み寄りは復縁を成功させるための大事なポイントとなります。
まずは、自身が配偶者や家族に対してどのような行為をしていたのか客観的に確認してみてください。
- 配偶者や家族と過ごす時間よりも、浮気相手と一緒に過ごす時間を優先していた
- 配偶者が辛いときに自身の快楽を優先していた
- 夫婦共有財産を浮気相手のために使っていた
- 妊娠する可能性を軽視していた
- 配偶者に性病をうつす危険性があることを軽視していた
配偶者が心に負った傷は、何年経っても完全に癒えることはありません。
それを少しでも理解しようとすること、また傷つけた側がどう行動すべきなのか常に意識しておくことが復縁を成功させる重要なカギであると認識しておきましょう。
2. 復縁・再構築の条件を受け入れる
配偶者が負った傷が完全に癒えることはありませんが、配偶者からあげられた条件を受け入れることで傷を少しだけ和らげることは可能です。
- 心からの謝罪
- 慰謝料を支払う
- 両親・義両親に報告する
- お小遣いを減らす
- 会社に報告する
- 誓約書の作成に応じる
- スマホから浮気相手の連絡先を消去する
上記のほかにも、配偶者が希望することがあれば柔軟に受け入れる姿勢を心がけましょう。
3. 浮気を完全に終わらせる
当たり前のことですが、浮気相手との関係は完全に終わらせるようにしましょう。
配偶者に浮気がバレたことで潔く身を引く浮気相手もいますが、「離婚しない」「復縁する」ことに逆上する人も少なからずいます。
また、心のどこかであなた自身が「浮気相手をキープしておきたい」という気持ちが残っていることもあるでしょう。
配偶者と復縁を決めたのであれば、浮気相手との関係は完全に終わらせることが必須であり、ひとつの責任です。
浮気相手が別れてくれないときは、男女問題を専門とする弁護士に相談することも視野にいれることをおすすめします。
4. 今後の生活を改めて信頼を取り戻す
一度壊れた信頼関係を再び築くのは難しいことですが、今後の生活を改め、配偶者や家族に「安心」を与えることで信頼を取り戻すことは可能です。
- スマホにロックをかけない
- 帰宅が遅くなるときは小まめに連絡を入れる
- 家族と過ごす時間を増やす
- 配偶者の生活を手助けする
信用を取り戻すには地道な努力が必要であり、言葉だけでなく行動にうつすことが大事なポイントです。
十分に時間をかけ、誠意をしっかり見せながら信頼を取り戻す努力を怠らないよう意識しておきましょう。
5. カウンセリングを受ける
「浮気をした罪悪感から眠れなくなった」
「浮気は悪いことだと分かっているが性欲が抑えられない」
「復縁を決めたが、配偶者への接し方が分からなくなった」
浮気をされた側だけでなく、浮気をした側が精神を病んでしまうケースもあります。
眠れなくなったり、また罪悪感でいっぱいになり心苦しくなったときは、早めに心療内科を受診するのがおすすめです。
どうしても浮気がやめられないという人は、「性依存症」「セックス依存症」の可能性があります。
絶対に配偶者の信頼を取り戻し復縁を成功させたいのであれば、依存症治療プログラムがあるクリニックで相談してみましょう。
【やっぱり離婚したいと思ったら】慰謝料請求の時効
簡単ではない復縁・再構築
夫婦関係を復縁・再構築することを選んだものの、どちらかに、または両方に苦痛や違和感が続くことがあります。
- 配偶者に浮気されたことがどうしても許せない
- 配偶者に触れるのが生理的に無理
- 浮気相手のことが忘れられない
- 反省しているのに配偶者から責められ続けるのが辛い
- 配偶者からの監視・束縛に耐えられない
- 復縁・再構築する自信がなくなった
どちらかが、または両方が復縁・再構築が無理であると判断した場合は、離婚を視野に入れた再協議をおこなうことが必要です。
もしもお互いが合意し、離婚の決断をした場合は慰謝料の時効について確認しておくことをおすすめします。
浮気の時効とは?慰謝料が請求できる期間
浮気をされた側が、浮気をした側に慰謝料を請求できる期間は3年、または20年です。
(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限) 第七百二十四条不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。
不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。
引用元: e-Gov 民法 第724条
簡単に言うと、次のようになります。
- 配偶者が浮気をしていることが正式に発覚し、かつ浮気相手が特定できた日から3年以内なら請求が可能
- 3年を超えてしまうと慰謝料の請求権が消滅する
- 浮気相手が特定ができないまま20年が経過すると慰謝料請求権が消滅する
浮気の慰謝料は配偶者のみに請求することもできますが、浮気相手にも請求したいという人がほとんどでしょう。
しかし、配偶者が浮気相手を教えてくれないケースはとても多く、このことから「浮気相手をかばっている」「やはり復縁は無理」という決断に至ることも多く見られます。
浮気相手を特定したいときは、早い段階で探偵事務所に相談するのがおすすめです。
依頼する・しないに限らず、特定が可能か否か、可能であればいくらぐらいかかるのか、まずは気軽な相談からはじめてみることを推奨いたします。