浮気した夫との接し方
「夫の浮気が発覚しても別れない」と決めたなら、できるだけ良好な関係を築いていきたいですよね。
夫婦間の問題の根本的な原因は、コミュニケーション不足や、小さな誤解、すれ違いから生じるものがほとんどだと言われています。
以下で浮気した夫との接し方を紹介します。
できるだけこれまで通りに接してみる
夫の浮気が発覚した時やってはいけないことは、夫を責め立てたり、問いただしたり、泣きわめく、冷たくあたるなどの行為です。
なぜなら、夫が家で過ごしても苦しいだけだと感じてしまい、浮気相手の女性の方へ気持ちが傾いてしまうからです。
「浮気相手の女性は優しく接してくれる」となれば、なおさら苦しみを感じるだけの家には帰りたくないと考えてしまうでしょう。
浮気相手の家に行き、帰ってこなくなる可能性があります。
浮気発覚後、傷ついて夫を責めたくなってしまうのは当然のことです。
しかし、別れない決断をしたのなら、できるだけ何事もなかったように明るく振る舞うのが得策です。
蒸し返さずに、スパっと気持ちを切り替えて、冷静さを保ちながら夫に接していきましょう。
しっかり話し合い、浮気の原因を知る
話し合いの機会を設け、夫の気持ちを知ることも大切です。
夫や浮気相手への怒りの感情もあると思いますが、そこはひとまず置いておき、まずは夫との関係を良好にしていくために、何が問題だったのか、問題解決のために何ができるのかを考えてみましょう。
家庭の中で得られないものを浮気相手に求めていたのだとしたら、それを知ることで根本的な問題を解決し、浮気を繰り返さないようにできる可能性があります。
日々の忙しさから、会話の時間が取れていなかったり、素っ気ない返事をしてしまっていたなど、ささいな誤解やすれ違いが重なってしまうことがあるものです。
しっかり話し合い、相手の気持ちを知ることが大切です。
・反省している時にみられる様子
浮気が発覚した後、夫から反省している様子がみられず、不安を感じることがあるかもしれません。
実は、心から反省していても、罪悪感や保身から冷たい態度を取ってしまう男性もいます。
優しさを見せるようになり、家事や育児などに協力的になるなど、反省していると感じさせる態度を取れる人もいますが、不器用な人もいるのです。
愛情も反省する気もなく、また浮気をする気なのだと思い込まないことが大切です。
夫の浮気を放置するリスク
浮気が発覚した夫と接するとき、夫を責めず、できるだけ今までどおりにしていくことが大切です。
しかし、浮気の事実を知りながら何もしない場合にはリスクもあります。
まず、夫の浮気相手が既婚者であるケースです。この場合、夫が浮気相手の配偶者から慰謝料請求される可能性があります。
また、慰謝料請求には時効があり、「不貞行為があったこと及び不倫相手が誰かを知った時から3年」となっています。
放置していると、浮気相手の女性に慰謝料請求をしたいと考えた時、“時効が成立していた”といった事態も起こり得ます。
次に、浮気相手の女性が妊娠するケースです。
こうなると養育費の問題や、夫から離婚を切りだされる可能性も高まるなど、問題が山積みになってしまいます。
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夫の浮気を終わらせる
夫との関係を修復し、良好な夫婦関係を築くためにも、夫と浮気相手の関係を終わらせる必要があります。
妻が浮気の事実を知った時点で、夫が罪悪感から不倫を終わらせるケースもありますが、そのタイミングはさまざまです。
気持ちをすっきり切り替えるために、慰謝料請求や示談書を作成するという選択肢もあります。
有利に事を運べるように証拠を集めておく
浮気が発覚した夫と、良好な関係を築くために努力を続けても、どうしても夫婦関係を続けるのが難しいと感じてしまうこともあるでしょう。
このとき自分を守るための手段として有効なのが、浮気の証拠を集めることです。
「浮気の証拠を集める」と聞くと、離婚を連想してしまいますが、離婚したくない場合でも、浮気の証拠を残しておくことで有利に事を運べるようになります。
夫婦関係が破綻する原因を作った、夫からの離婚請求は、簡単には認められないからです。
浮気された時に慰謝料請求できるケース
既婚者と知りながら肉体関係を持った場合や、浮気が原因で円満だった夫婦関係が悪化し、離婚につながった場合、慰謝料請求が可能となります。
離婚に至ってしまった場合は、夫と浮気相手両方に慰謝料請求するのが適切です。
夫側が「既婚者ではない」と偽っていた場合、請求額が減額されてしまう可能性があるためです。
どんな証拠が必要なのか
慰謝料請求を確実にするためには、夫と浮気相手の間に、肉体関係があることを証明できる証拠が必要となります。
不貞行為を伺わせる内容のメールのやりとりや、ラブホテルへ出入りしている写真、探偵などによる調査報告書などが証拠として適切です。
このとき注意しなければならないのは、証拠を集める際に違法な盗撮や盗聴などをしないことです。
せっかく集めた証拠が認められない場合もあるため注意しましょう。
自分自身で証拠をそろえるのが難しい時は、探偵などの調査会社や弁護士事務所に相談するのもおすすめです。
まとめ
浮気発覚後の夫との賢い接し方は、冷静さを保ち、できるだけこれまで通りにすることです。
悲しみや怒りから冷たい態度で接したり、きつく問いただしてしまうと、夫は家庭に居心地の悪さを感じてしまい、帰ってこなくなる可能性が高まります。
しっかりと話し合い、浮気の原因を知り、繰り返さないようにしていくことが大切になるでしょう。
離婚しない場合でも、浮気の証拠を集めておくことで有利に事を運べるようになります。
自分で証拠を集めるには限界があるため、探偵などの調査会社を利用するのもおすすめです。
浮気を許して日常生活を普通に過ごせるようになっても、深く傷ついたことを思い出して苦しむこともあるかもしれません。
そんな時はひとりで抱え込まず、親しい友人やカウンセラーを頼ってみてください。
心の安らぎが得られ、広い視野で物事を捉えられるようになるでしょう。