夫から離婚を切り出された時に、関係を修復する方法
夫から離婚を切り出された時は、以下の3STEPを実践してみてください。
- 離婚したい理由を聞く
- 離婚したくないことを伝える
- 考え方と行動を変える
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
STEP1 : 離婚したい理由を聞く
急に夫から離婚を切り出されたというケースは、想像以上に多いです。
中には結婚してから日が浅いのに、離婚を切り出された人もいます。
急に離婚を切り出された場合は驚きや戸惑いを感じて、居ても立っても居られない気持ちになるかもしれませんが、一旦落ち着きましょう。
そして、夫に離婚したい理由を聞いてください。
離婚したい理由を聞き出すことは、この後にあなたがどんな行動をする場合でも重要になってきます。
関係を修復して復縁したいのであれば、離婚したい理由を聞いて、それを解決しなければなりません。
STEP2 : 離婚したくないことを伝える
夫に離婚を切り出された時には、別れる気がない場合は離婚話に応じないようにしましょう。
「わかった。離婚しよう」と、勢いで離婚に応じてしまって後悔するのは避けたいですね。
意外とよくあるのが、夫からの離婚話の勢いに驚き、流される形で「わかった」と諦めの気持ちで離婚を承諾してしまうパターンです。
離婚するか否かは今後の人生に関わる大切なことなため、勢いで決めてはいけません。
自分が離婚したくないのであれば、なおのこと「離婚はしたくない」と、最初からはっきりと意志を伝えるようにしましょう。
STEP3 : 考え方と行動を変える
夫婦関係を修復したいのであれば、今の自分をガラッと変える必要があります。
今の自分を変えることができたら、夫の気持ちが変わって、「妻に離婚するなんて言って、申し訳なかったな。」
「やはり、今後も夫婦として円満な関係を築いていきたい。」と思わせるきっかけになるかもしれません。
今の自分を変えるためには、まず考え方を変えましょう。
「私は何も悪くないのに、何で離婚を切り出されないといけないの?」という考え方ではなく、「私に何か悪いところがあったから、離婚したいとまで思わせてしまったのかもしれない。」という考え方に変えましょう。
夫に心を込めた謝罪をして、さらにこれからどのように努力して今の自分を変えるかを文章にした手紙やラインを送ると、より効果的です。
次に、実際に行動で表します。
何かしてもらった時は「ありがとう」、自分に非があった時は「ごめんなさい、夫が仕事から帰ってきたら「おつかれさま」といった、思いやりの言葉を欠かさないようにしましょう。
夫の好きな料理を心をこめてつくる、常に清潔で整頓された家をキープする、といったことも効果的です。
「当たり前のことばかりでは?」と思うかもしれませんが、夫が抱いている不満を少しずつ解消・改善することが、遠回りのように見えて近道なのです。
「末長く夫から愛される妻」を想像し、その妻を自分で演じてみましょう。
その妻がどんな感じかイメージが湧かない場合は、ネットで調べて、出てきた情報を参考にしてみるのも良いかもしれません。
「愛される妻は、このような言動を心がけているのではないだろうか」と考えて、少しずつ愛され妻像に自分を近づけていきましょう。
まずは自分が変わることで、相手の気持ちも変わっていきます。
離婚したい理由や事情
夫から離婚したい理由を聞き出すと、その答えは人によって異なりますが、大きく2種類に分けられます。
明確な理由がある場合と、明確な理由がない場合です。
そして、後者の「明確な理由がない」場合に多いのは、「一緒に過ごすのが何となく嫌だ」「相手のことが好きじゃなくなってきた」などの理由です。
このような場合は、探偵事務所などに一度相談してみるのも良いかもしれません。
離婚したい理由
離婚したい明確な理由があれば、夫婦関係の修復方法を考えやすいです。
理由があれば、それを解消・改善すれば良いからです。
もちろん修復は簡単なことではなく、夫婦で何度も話し合いを重ねる必要があります。
それでも、離婚したい理由が明確ではないよりは修復しやすいです。
明確な理由がない場合は、何をどう解決したらよいのか分からないため、修復することが難しいです。
離婚したい理由がはっきりしていなければ、仮に夫が裁判での離婚をしたいと思っていても、離婚は認められない可能性が高くなります。
明確な理由がない場合は、復縁できる方法を考えつつ、相手の気持ちが変わるのを根気強く待つのも手です。
離婚したい事情
夫に離婚したい理由を聞いた時に、本当の理由を隠して、嘘をつかれる可能性もあります。
本当の理由は、「不倫相手と結婚したいから、あなたとの離婚を考えた。」ということも多いです。
しかし不倫が明らかになってしまうと、離婚交渉で自分が不利になるため、離婚を切り出した側が正直に言うことはありません。
また、離婚したい理由が「性格が合わない」「価値観が合わない」であれば、不倫を隠すために嘘をついている可能性があると、疑ってみても良いかもしれません。
夫に離婚を切り出されてから、悩んで反省し、自分の悪いところを改善しようと最善を尽くしたのに、時間が経ってから、夫が離婚したい本当の理由は「不倫相手と結婚したいだけだった」と知ってしまったら、辛すぎますよね。
離婚を切り出してきた夫に不倫疑惑があるのであれば、探偵事務所や興信所に調査を依頼することをお勧めします。
離婚を回避する方法3つ
「離婚を回避する方法」として、やっておきたいことが3つあります。
- 離婚届不受理申出
- 有責配偶者認定
- 別居の阻止
以下で、それぞれについて説明します。
離婚届不受理申出
離婚を切り出されても夫婦関係を修復したいのであれば、まず最初に行いたいのが「離婚届不受理申出(りこんとどけふじゅりもうしで)」です。
夫婦のどちらかが黙って離婚届けを役所に提出しても、受け取らないように役所に申し出ることを指します。
役所に離婚届不受理申出を提出すれば、夫婦のどちらかだけが離婚届けを提出しても受理されませんので、自分が見ていない隙に離婚されていたということを防ぐことが可能です。
有責配偶者認定
配偶者を裁判所で夫を有責配偶者に認定してもらえば、夫からは原則離婚請求できなくなります。
つまり配偶者を有責配偶者に認定できれば、離婚を阻止できる可能性が高まるのです。
有責配偶者とは、婚姻関係の破綻の原因を作った配偶者のことを指します。「婚姻関係の破たんの責任がある配偶者」という意味です。
万が一有責配偶者からの離婚請求を認めてしまうと、「離婚したいから、強引にでも婚姻関係を破綻させよう。」ということが可能になってしまい、その結果、離婚したい側が、婚姻関係を破綻させるために酷い言動をして、パートナーに強い苦しみを与えてしまうかもしれません。
それを防ぐために「有責配偶者からの離婚請求は認めない」と決められているのです。
婚姻関係の破綻の原因も有責配偶者として認められる原因も様々ですが、多いケースは配偶者の不貞です。
夫と浮気相手が不貞行為を行ったことが証明できれば、夫を有責配偶者にできます。
ただし証拠がないと夫の不貞行為を証明できません。自分でその証拠を揃えるのは難しいため、探偵事務所などに依頼することをおすすめします。
別居の阻止
離婚を回避するためには、別居を防ぐことが大切です。
その一番の理由は、「長期間に渡って別居していて、夫婦関係が破綻している。」と認められると、離婚成立の原因の1つになるかもしれないからです。
離婚を切り出されても夫婦関係を修復させたいのであれば、できる限り別居は阻止してください。
また最終的には離婚することになった場合、『財産分与』で財産の半分を手に入れられるようにしてお来ましょう。