蒸発人とは何?蒸発してしまう理由や蒸発する人の特徴、探す方法を紹介

蒸発人とは何?蒸発してしまう理由や蒸発する人の特徴、探す方法を紹介

2024.07.27 / # 家出・失踪行方調査

人間関係や金銭的トラブルなどをきっかけに、突然家を出て行方をくらましてしまう人のことを『蒸発人』と言います。 しかし、蒸発した経験がない人からすると、具体的にどんな人のことを蒸発人と言うのかいまいち理解できない方もいらっしゃるでしょう。 本記事では、蒸発人とは具体的にどういう人で、どのような特徴や理由を抱えているのか紹介をしていきます。 また、もしもあなたの身近の人が蒸発してしまった際に探すための方法についても解説してます。 『蒸発してしまう理由が知りたい。』 『知人が行方不明になってしまった際を想定して、蒸発人のことが知りたい。』 などと考えている方は、ぜひこれから解説する内容をチェックしてください。

蒸発人ってどんな人のこと?

放置された自転車
そもそも蒸発とは、『液体がその表面から気化する現象』のことですが、蒸発する人に関しては具体的にどのような意味を持っているのでしょうか?

人における蒸発とは、『人がいつの間にかその場からいなくなること。また、人が家を出て行方不明になる』という意味を持っています。
(出典:蒸発とは?|goo辞書)

本記事では、その意味に沿って、家などの居場所から突然いなくなった人を『蒸発人』という呼称を用いて説明していきます。

蒸発人は、何も考えず突然居場所からいなくなるわけではありません。

後ほど詳しく説明していきますが、借金などの金銭的なトラブル、いじめや家庭環境、恋愛などでの人間関係でのトラブルが起因となって、蒸発してしまう傾向があります。

他にも、犯罪に巻き込まれてしまったり、病気を抱えたりしていることにより蒸発してしまうケースもあります。

このように深刻な悩みを抱えていて、悩みから逃げ出したいという思いが強くなることにより、蒸発することを決意するのです。

また、蒸発はあなた自身やあなたの身の回りでも起こりうることです。

仮に、あなたの家族や知人が蒸発してしまったら、彼らの安否が心配ですぐ探してしまう方が多いでしょう。

その気持ちも大変分かりますが、探す前に一度、相手がどんな理由で蒸発してしまったかを理解したうえで探すことが大切です。

蒸発人の気持ちを理解することで、今後彼らの悩みを解決させるためのヒントを得られることができ、彼らの手助けを実現させることが可能となるでしょう。

蒸発してしまう理由とは?

鍵ミステリーイメージ
前述した通り、蒸発人は深刻な悩みを抱えて、それらから逃げ出したいという気持ちが強くなり、家などの居場所から突然姿を消してしまいます。

具体的に以下の理由の悩みを抱えていることにより、蒸発してしまう傾向があります。

  • 金銭的なトラブルを抱えている
  • 人間関係でトラブルを抱えている
  • 精神的な病気を抱えている
  • 犯罪に巻き込まれている

これらの理由がどういうことなのか説明していきます。

金銭的なトラブルを抱えている

蒸発人の中には、金銭的なトラブルを抱えていることがきっかけで、家などの場所から姿を消してしまう方がいます。

金銭的なトラブルといっても、さまざま理由が連想されますが、主に考えられる理由として以下のようなものが挙げられます。

  • 借金の返済ができなくなった
  • 闇金からお金を借りてしまった
  • 仕事がなくてお金を稼げなくなってしまった

このようにお金を返せない・お金がないといった理由から、『逃げ出せばなかったことにできそう。』

という気持ちが働き、蒸発という行動に移してしまうのです。

人間関係でトラブルを抱えている

人間関係で大きなトラブルを抱えていることがきっかけで、蒸発してしまう方も少なくはありません。

人間関係も金銭的なトラブルと同様にさまざまな理由が連想されるでしょう。

蒸発人が抱えている傾向がある人間関係の悩みには、以下の理由のものが挙げられます。

  • 学校・職場などでいじめられている
  • DVや過干渉など家庭内での人間関係が拗れている
  • 友人と喧嘩してしまった
  • 周りの人と関わることに疲れてしまった
  • 交際していた恋人と破局してしまった
  • 交際相手がいるのに不倫してしまった
  • 結婚・交際を許されてない相手に恋してしまった

人間関係はなかなか切れることがないものではありますが、『人間関係をリセットすることができる。』と思い、蒸発という行動を選ぶ方もいるのです。

また、恋愛が関わっている人間関係だと、不倫相手や交際を許されていない相手などと逃げる意味で、蒸発してしまうケースもあります。

精神的な病気を抱えている

トラブルを抱えていることがきっかけで蒸発することももちろん多いのですが、自分が抱えている精神的な病気が原因で蒸発してしまう方も少なくはありません。

令和5年6月に警察庁生活安全局人身安全・少年課が発表した『令和4年における行方不明者の状況』という資料によると、病気により行方不明になった人の割合は全体の29.1%という結果が出ています。
(参考:令和4年における行方不明者の状況|警察庁生活安全局人身安全・少年課)

この結果は、他の行方不明になった原因や動機と比較して最も高い数値となっています。

また、精神的な病気にもさまざまなものがありますが、蒸発してしまう人は以下の病気を抱えている傾向があります。

  • うつ病
  • 統合失調症
  • 解離性遁走

あなたの周りにもこれらの病気を抱えている人がもしもいるのであれば、日頃から様子を見るように心がけるようにしてください。

犯罪に巻き込まれている

自分が犯罪に巻き込まれてしまったことがきっかけで蒸発する方もいます。

例えば、自分は犯罪行為をしたと思っていないにも関わらず、実は犯罪行為に加担していたことが後々発覚したケースなどが挙げられます。

犯罪に巻き込まれてしまうと、当然ながら逮捕や法で裁かれてしまうリスクが高まります。

いずれ捕まってしまうことがわかっていたとしても、逮捕されてしまう不安から逃げるために、蒸発してしまう方もいるのが実情です。

蒸発人にはどんな特徴がある?

煙の中を立て去る足元
蒸発人には、深刻な悩みを抱えていることが多いです。

これらの悩みを抱いているのと加えて、蒸発してしまう人は以下の特徴を持っている傾向があります。

  • 自分のことをあまり話さない
  • 一人で行動したがる
  • 嫌なことがあっても我慢してしまう

これらの特徴を持っていることが、どうして蒸発してしまうことに繋がってしまうのか説明していきます。

自分のことをあまり話さない

蒸発人は、自分が抱え込んでいる悩みや考えていることなどを他人に打ち明けたり相談したりせず、自分の心の中に抱え込んでしまう傾向があります。

これらの内容は、決して他人に話したくないと思っている方ももちろんいますが、あまり他人に話したところで意味がないと思い、あえて話さない方もいらっしゃいます。

そして、これらの悩みや考え事が積もりに積もってしまった結果、気持ちが爆発するような形で蒸発という形に繋がってしまうケースがあるのです。

一人で行動したがる

蒸発人は、他人と関わりを持つことにマイナスのイメージを持っています。

その結果、誰かと一緒に行動する機会がほとんどなく、一人で行動することが多くなります。

また、一人で行動したがる特徴を持っている人は、蒸発に対しても『ただの家出の延長線』としか思っていなく、あまり意識して姿を消しているわけではない傾向が高いです。

嫌なことがあっても我慢してしまう

家庭や学校、会社などで人と関わるとどうしても嫌なことを経験してしまうことが多いでしょう。

一般的な人であれば、少しでも嫌なことがあったら、友人に話したり、好きなことに没頭したりするなど、ストレスを発散するはずです。

しかし、蒸発人の場合は、嫌なことがあっても我慢してしまい、ストレスを抱えてしまう傾向があります。

ストレスの捌け口がないまま、嫌なことを我慢してしまう結果、蒸発する形で行方をくらましてしまうのです。

蒸発人を探すにはどうすればいい?

人差し指を立てる男探偵
もしもあなたの身近の人が、蒸発してしまった場合、まずは彼らがどういった理由を抱えて、居場所から逃げ出してしまったのか理解することが大切です。

そして、彼らのことを理解したら、探すようにしましょう。

蒸発人はそう簡単に探すことができないと思われがちですが、これから紹介する4つの手段を用いることで探すことが可能です。

では、具体的にどのような手段でどういった方法で探すと良いのか、説明をしていきます。

思い当たる場所に行き探す

蒸発人の行き先は、意外とわかりやすい場所であることもあります。

例えば、蒸発人の友人や恋人の家、蒸発人のお気に入りの場所、以前蒸発人が行きたいと言ってた場所など、相手のことを思い出せば、想定することができるはずです。

もしも、蒸発した知人がいそうな場所で、思い当たる場所があるのであれば、直接行って探してみるのも良いでしょう。

しかし、思い当たる場所があるとしても、その場所にいない可能性も十分にあります。

できるだけ早く見つけたいと考えているのであれば、この手段だけに頼らず、他の手段と組み合わせて探してみることをおすすめします。

インターネットを使って探す

インターネットを使って探すことにより、蒸発人についての情報を得られる可能性があります。

インターネットでの探し方といっても、さまざまな手段があるので、以下に具体的な捜索方法の例を紹介します。

  • 蒸発人の名前でGoogle検索などをして、情報を探してみる
  • XやInstagramなどのSNSで蒸発人のアカウントを確認する
  • XやInstagramなどのSNSで蒸発人にまつわる投稿をし、拡散して情報を集める
  • 警視庁の公式サイトで公開されている『行方不明者情報』を確認する(参考:https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/fumei/index.html)
  • 人探し掲示板を使って探してみる

これらの手段を組み合わせて利用することで、何らかの情報を手に入れることができるでしょう。

ただし、インターネット上には嘘の情報が掲載されていたり、投稿を悪用して利用されたりするなど、危険が生じてしまう可能性もあります。

非常に便利な手段ではありますが、リスクがあるということを踏まえたうえで利用することをおすすめします。

警察に相談する

警察に相談して、捜索願を提出することにより、警察が蒸発人の捜索を進めてくれることもあります。

特に、何日も連絡が取れないうえ帰ってこないなど、事件性が高いと考えられる場合は、速やかに警察に相談しましょう。

しかし、ただの家出など事件性が低いとみなされた場合は、警察に相談しても捜索を進めてくれないケースが多いので、その場合は別の手段を用いて探すことをおすすめします。

探偵に相談する

自分で探しても見つからない、警察に相談しても取り合ってくれない場合などは、探偵に相談することをおすすめします。

探偵では、警察で捜索することが難しい案件であっても、捜索することが可能です。

また、合法的な名簿を用いてデータを集めたり、蒸発人が行きそうな場所を張り込みしたり、蒸発人の関係者などに聞き込みしたりなど、あらゆる手段を用いて調査をしていきます。

さまざまな手法の調査を行うため、探偵での捜索成功率は非常に高いと言われています。

費用はやや高額ではありますが、『蒸発した知人を必ず見つけ出したい。』と考えている方は、探偵に依頼することも検討してみてください。

蒸発人を探す際は彼らの気持ちを理解することも大切

蒸発人は、金銭や人間関係などでトラブルを抱えていることが原因で、蒸発する選択を選んでしまう傾向があります。

この他にも、自分の精神的な病気が原因で頻繁に蒸発してしまったり、犯罪に巻き込まれてしまったゆえに蒸発してしまうというケースもあります。

いずれも、深刻な悩みを抱えていて、それらから遠ざかりたいという気持ちから働き、彼らは蒸発してしまうのです。

そのため、もしもあなたの家族や知人が蒸発してしまっても、いきなり責めたり怒ったりせず、まずは相手がどうして蒸発したのか理解したうえで探すようにしましょう。

少しでも相手の気持ちに寄り添うことにより、相手を助けるためのヒントや問題解決策を得ることができるかもしれません。

そして、相手が今後も安心できるような居場所をあなた自身の手で作り上げてみてくださいね。

T.L探偵事務所でも、家出や失踪をした人などを捜索する『家出・失踪人調査』を取り扱っています。

もしも、『家族が蒸発してしまった。』『知人が蒸発してしまい連絡が取れない。』などとお悩みを抱えている方は、捜索等のサポートをさせていただきますので、気軽にお問い合わせください。
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