モラハラとは何か?
モラハラ(モラルハラスメント)とは、道徳や倫理に反した行為をおこない、相手の精神を追い詰める行動のことを指します。
具体的には、悪口や侮辱、無視などといった嫌がらせがこれに該当します。
このような嫌がらせは、本人が苦痛に感じていても「これはモラハラなのか?」と自覚しにくいことが少なくありません。
また、周囲の人も被害を認識しにくいため、モラハラが発覚しにくいという現状があります。
さらにモラハラは、配偶者や恋人との間で発生しやすいものだと思われがちですが、実際には職場や学校、親族との間でも発生することがあります。
モラハラの被害例
モラハラの被害のイメージを理解するためにも、まず被害例をご紹介します。
以下のような行為を受けている場合は、モラハラの可能性が非常に高いので、相談することを視野に入れましょう。
・見た目をバカにされた
・性格や能力を否定された
・家族の悪口を言われた
・聞こえるようにわざと悪口を言われた
・周りに人がいるところで怒鳴られた
・わけもわからず無視されたり、仲間はずれにされている
・行動を監視している
・命令をしてくる など
こうした被害を気づかずに放置してしまうと、心に傷を負い、最終的には精神的な病気を煩うリスクも高まります。
モラハラは精神的な暴力ですので、少しでも苦痛と感じたら、速やかに相談するようにしましょう。
無料で利用できるモラハラ相談窓口12選
上記でご紹介したような被害に遭っている場合、モラハラの可能性が非常に高いため、速やかに対処する必要があります。
そのためには、専門機関へ速やかに相談することが重要です。
ここでは、無料で利用することができるモラハラ相談窓口を12ヶ所ご紹介します。
あなたの被害の状況によって適切な窓口を選び、相談するようにしましょう。
警察相談専用電話#9110
警察相談専用番号#9110は、「110番に電話するほどではないけど、相談したいことがある…」という場合に活用することができる相談窓口です。
ここではさまざまな内容の相談をすることができ、もちろんモラハラに関するお悩みも対応しています。
特に、「これがモラハラに該当するのかを知りたい」という場合にも役立つ相談窓口として利用できます。
モラハラに限らず、総合的な相談を受け付けているため、迷った際は一度連絡してみると良いでしょう。
●警察相談専用電話#9110
電話番号:#9110
受付時間:平日 午前8:30〜午後5:15
福祉事務所
福祉事務所とは、厚生労働省が社会福祉法に基づき全国に設置している公的施設です。
ここでは、モラハラに関する相談を受け付けているのはもちろんのこと、離婚後の生活支援や金銭的な問題など、福祉に関する幅広い相談を受け付けています。
そのため、「家庭のことで相談したいことがあるが、どこに問い合わせればいいかわからない」という場合にまず活用してみると良いでしょう。
●福祉事務所
電話番号:地域によって異なる
受付時間:地域によって異なる
みんなの人権110番
みんなの人権110番とは、差別やハラスメントなどの人権問題に関する悩みを受け付けている相談窓口です。
ここに電話をかけることで、人権擁護委員や法務職員などの専門家と話すことができます。
また、電話だけでなく、LINEや対面など、さまざまな相談方法を展開しているので、「話すことが苦手」「直接話したい」という方でも利用しやすいでしょう。
●みんなの人権110番
電話番号:0570-003-110
受付時間:平日 午前8:30〜午後5:15
女性の人権ホットライン
女性の人権ホットラインとは、法務省が全国に設置している相談窓口のことです。
女性特有のモラハラ、DVなどの人権問題に関する相談をすることができ、こちらも「みんなの人権110番」と同様に人権擁護委員や法務職員と話すことができます。
また、匿名で利用することもできるので、「あまり人に自分のことを知られたくない」という場合でも安心して利用することができるのが特徴です。
●女性の人権ホットライン
電話番号:0570-070-810
受付時間:平日 午前8:30〜午後5:15
女性センター
女性センターとは、都道府県や市区町村によって運営されている施設のことです。
地域によっては、「男女共同参画センター」と呼ばれることもあります。
女性センターでは、女性が抱える悩みを受け付けている他、女性が自立するための情報などを集めることもできるので「モラハラ被害に関する知識を増やしたい」という場合に活用してみるのも良いでしょう。
●女性センター
電話番号:地域によって異なる
受付時間:地域によって異なる
女性相談支援センター
女性相談支援センターとは、都道府県ごとに必ず1つは設置されている婦人向けの相談施設のことです。
以前は、「婦人相談所」と呼ばれ、売春の危険がある女性を一時的に保護する場としての役割が主でした。
しかし、現在では、モラハラやDVを含む多様な相談にも対応しています。
電話だけではなく、巡回やメールでの相談も可能ですので、状況や希望に合わせて利用することができるのも特徴です。
●女性相談支援センター
電話番号:地域によって異なる
受付時間:地域によって異なる
配偶者暴力相談支援センター
配偶者暴力相談支援センターとは、配偶者からの暴力を防止することや被害者を保護することを目的として設置された窓口のことです。
配偶者暴力相談センターでは、さまざまなサービスが提供されていますが、具体的には以下のサービスがあります。
- カウンセリング
- 配偶者から暴力に関する相談
- 適切な相談機関の紹介
- 被害者の保護
- 被害者が自立して生活を送るためのサポートや情報提供 など
こちらは全国に設置されていますが、地域によっては前述した「福祉事務所」や「女性センター」、「女性相談支援センター」などに設置されていることもあります。
●配偶者暴力相談支援センター
電話番号:地域によって異なる
受付時間:地域によって異なる
DV相談ナビ
DV相談ナビとは、配偶者からのDVを受けて悩んでいる方へ適切な相談窓口を案内するための窓口です。
専用の相談窓口「#8008」に電話することで、最寄りの相談窓口に転送され、相談することができます。
「DVやモラハラのことを相談したいけど、どこに相談すべきかわからない…」という方は、まず一度DV相談ナビに電話してみることをおすすめします。
●DV相談ナビ
電話番号:#8008
受付時間:相談窓口の受付時間内のみ
DV相談+
DV相談+は、配偶者などからのDVに関する相談を専門の相談員が受け付ける窓口です。
相談した内容によって、必要があれば保護や同行支援、居場所の提供などのサポートをおこなってくれることもあります。
もし配偶者からの被害が深刻化しそうだと感じた場合は、速やかにこちらに相談してみることをおすすめします。
さらに、DV相談+では、電話やメールでの相談が24時間365日対応可能という特徴もあります。
他にもチャットでの相談が可能です。
●DV相談+
電話番号:0120-279-889
受付時間:24時間 ※チャットも可能(12:00〜22:00)
NPO法人よつば
NPO法人よつばでは、浮気や不倫をはじめとするお悩みに対して、解決策を提案しています。
モラハラやDVに関する悩みも受け付けており、その他にも金銭トラブルや家出、詐欺問題、ストーカー問題など、幅広いジャンルの問題に関する悩みを受け付けています。
そのため、「旦那がモラハラしているが、浮気の可能性も考えられる」など、複数の悩みを抱えている場合に活用してみると適切なアドバイスを得られるでしょう。
さらに、ネットからの相談であれば24時間受付しているのも特徴の一つです。
●NPO法人よつば
電話番号:050-1868-8784
受付時間:9:00〜19:00/年中無休 ※ネットからの相談は24時間対応
よりそいホットライン
よりそいホットラインとは、社会的包摂サポートセンターが運営している相談窓口です。
モラハラやDVに関する悩みはもちろんのこと、その他どんな悩みにも気軽に相談することができ、その解決策を一緒に探します。
24時間365日、電話やチャットの他、FAXやSNSでの相談も可能です。
●よりそいホットライン
電話番号:0120-279-338(岩手県・宮城県・福島県からは0120-279-226)
受付時間:24時間365日
総合労働相談センター
総合労働相談センターとは、職場や仕事に関する悩みを受け付けている相談窓口です。
各都道府県に設置されており、電話の他に面談での相談も可能です。
「上司からモラハラを受けている」という場合はもちろんのこと、「同僚にセクハラされている」「突然解雇された」などという場合は、総合労働相談センターに相談してみましょう。
●総合労働相談センター
電話番号:地域によって異なる
受付時間:地域によって異なる
その他のモラハラ相談窓口
上記で紹介した無料の窓口以外にもモラハラの相談窓口はあります。
ここでは、その他のよく利用される相談窓口を3つご紹介します。
心療内科
モラハラの被害を受けて、精神的な不調を感じる場合は、心療内科を受診することをおすすめします。
モラハラは、言葉や態度によって精神的に傷つけるため、直接目に見えるような傷が残らないのが特徴です。
そのため、被害者自身が「自分もモラハラを受けている」と気づきにくいケースも少なくありません。
しかし、こうした心の傷を放置すると、最悪の場合、うつ病や不安障害などの深刻な精神的疾患に進行することもあります。
少しでも心身の不調を感じたら、迷わず最寄りの心療内科を受診し、専門的なケアを受けることが大切です。
弁護士
モラハラの被害を訴えたいと考えているのであれば、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に相談することで、法的な観点からモラハラ問題を解決するための方法を導き出すことができます。
また、相手と対面で話たくないという場合でも、弁護士が代理で対応してくれるので、被害を軽減し、安心して依頼することができるでしょう。
ただし、弁護士への依頼には高い費用がかかるため、まずは無料相談を試すなどして、依頼する弁護士を比較したうえで慎重に検討することをおすすめします。
探偵事務所
浮気調査や人探しなどをおこなうイメージが強い探偵事務所でも、モラハラに関する相談を受け付けています。
例えば、モラハラの証拠を集めて、法的措置をしたいと考えている場合、探偵があなたの代わりに加害者がモラハラをしている証拠を集めます。
証拠は自分で集めたり、他の機関に依頼したりして集めることも可能ですが、探偵に依頼することでより明確な証拠を入手することができるでしょう。
また、探偵事務所によっては、女性相談員による相談や専門家によるカウンセリングなどといった独自サービスを提供していることもあります。
T.L探偵事務所でも、モラハラに関する相談や調査を受け付けていますので、まずは無料相談することを検討してみてくださいね。
【まとめ】モラハラかも?と感じたらすぐに相談しよう
モラハラは、被害がエスカレートしてしまうと、精神的な疾患にかかってしまうほど深刻なものです。
こうした事態を避け、安心して暮らせる生活を取り戻すためにも本記事で紹介した窓口に相談するようにしましょう。
相談することで心にゆとりを持てるのはもちろん、専門家から適切なアドバイスを得られます。
相談窓口は、無料で受けることができ、中には24時間問い合わせが可能な場所もあるので、ぜひ利用することを検討してみてください。
また、無料の相談窓口の他にも探偵事務所に相談してみるのも有効です。
T.L探偵事務所では、モラハラに関する相談を受け付け、その問題を解決するために調査を実施しています。
女性相談員による相談などの多数のサービスも展開しているので、モラハラ被害でお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。