浮気調査費用は配偶者や浮気相手に請求できる!満たすべき条件や注意点を解説

浮気調査費用は配偶者や浮気相手に請求できる!満たすべき条件や注意点を解説

2023.07.22 / # 浮気調査・不倫調査

配偶者の浮気を感じ取ったとき、真っ先にすべきことは「揺るがぬ証拠」を掴むことです。 証拠を得る方法にはさまざまなものがありますが、最短で確実な証拠を掴みたいなら探偵に依頼するのがベストな方法。 しかし、調査費用の心配から依頼に踏み出せない人は決して少なくありません。 そもそも、調査費用が発生する原因となったのは配偶者と浮気相手のせい。 であれば、2人に支払い義務があるようにも思えますが実際のところどうなのでしょうか。 本記事では浮気調査にかかった費用は配偶者や浮気相手に請求できるのか、また請求できるときの条件とはどういったものなのか、詳しく解説していきます。

浮気調査費用は配偶者や浮気相手に請求できる

裁判とお金のイメージ
探偵に浮気調査を依頼したとき、調査にかかった費用は「損害賠償」として請求することができます。

  • 損害賠償とは
第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用元:e-Gov 法令検索「第五章 不法行為 不法行為による損害賠償」

浮気=不貞行為であり、不貞行為=不法行為です。

つまり配偶者と浮気相手は不法行為を犯したことになり、それによって妻が損害を受けたときは配偶者と浮気相手が賠償責任を負わなければなりません。

しかし、探偵に依頼した浮気調査費用が損害賠償として認められるか否かはケースによって異なります。

どのようなケースが認められて、対象外になるのはどのようなケースなのか、次章で詳しく見ていきましょう。

浮気調査費用を配偶者や浮気相手に請求できる2つの条件

不満げな女性
浮気調査費用を損害賠償として請求するには、2つの条件をクリアしなければなりません。

ひとつは「浮気調査は本当に必要だったのか」、そしてもうひとつは「浮気調査の費用は相当か」

この2点について解説していきます。

条件1. 浮気調査の必要性について

冒頭でも申し上げたように、浮気の証拠を得る方法にはさまざまなものがあります。

例えば、自分で調査をする方法・友人に依頼する方法・配偶者に自白させる方法…このような方法があるなかでも、なぜ「探偵に依頼する」という方法をとったのか、これを立証するのがひとつめの条件になります。

  • 自分でも調査したが証拠が掴めなかった
  • 自分で調査するのが困難だった(子育て中、介護、病気療養中、単身赴任など)
  • 配偶者も浮気相手も不貞行為の事実を認めなかった
  • 探偵に依頼した結果、確実な証拠を初めて掴むことができた

上記のように「不貞行為を証明するために探偵の調査が絶対的に必要であった」場合は、損害賠償として請求ができる可能性が高いといえます。

逆に「配偶者が不貞行為を認めている」「すでに浮気の証拠を掴んでいる」などといった場合は、損害賠償として請求できません。

条件2. 浮気調査費用の相当性について

浮気調査費用を損害賠償として請求できるケースでも、全額を支払ってもらえるケースは多くありません。

相手に請求できる額は裁判所が認めた金額のみになり、たとえ調査費用が50〜200万円かかったとしても請求額は10〜40万円程度あることが多いようです。

なぜこのような金額になるのか、理由としては次のようなものがあります。

  • 尾行調査は自分でもできたのではないか
  • 調査に時間をかけすぎでは?
  • 無駄な調査時間があったのではないか
  • 必要以上の証拠を得ようとした結果、調査費用が高額になったのではないか

上記のように「調査費用を抑えらえたはず=相当ではない」と判断された金額については、配偶者や浮気相手に請求することはできません。

不貞行為をサレた側からすると理不尽に感じますが、法律で定められている限り全額請求は難しいと考えて良いでしょう。

浮気調査を請求できた裁判例

過去に浮気調査費用の全額、または一部を相手に請求できた判例について紹介しましょう。

  • <東京地裁令和2年3月26日判決>調査費用29万5840円全額請求
  • <東京地裁令和2年12月2日判決>調査費用86万4000円のうち請求できた額は40万円
  • <東京地裁令和2年12月9日判決>調査費用78万1101円のうち請求できた額は10万円
  • <東京地裁令和2年12月17日判決>調査費用27万1101円全額請求
  • <東京地裁令和3年2月24日判決>調査費用46万4458円のうち請求できた額は10万円

実際の裁判例からも、請求が認められた金額は10〜40万円程度であることがお分かりいただけると思います。

よって探偵に調査を依頼する際には「調査費用全額を相手に支払わせるのは難しい」「高額になった場合、ほとんどの費用を自腹で支払う可能性が高い」ということを認識しておきましょう。

浮気調査費用を安くする2つの方法

ボールペンと電卓
探偵に配偶者の浮気調査を依頼したいものの、実際にいくらぐらい費用がかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

本章では、浮気調査にかかる費用やできるだけ安く抑える方法について紹介していきます。

浮気調査費用の相場

浮気調査の費用相場は、浮気の状況や証拠獲得までにかかった時間、また調査の難易度などによって異なります。

1〜2日の調査であれば10〜15万円程度になりますが、何日もかかった場合は80〜100万円超えになることも珍しくありません。

調査費用を知るひとつの目安として、次のような算出方法があります。

  • 調査員1人の1時間あたりの単価は8,000円〜10,000円
  • 浮気調査は2人体制でおこなう探偵事務所が多い
  • 交通費や機材費、車両費などは別途請求

また、探偵事務所によっては独自のプランを整えているところもあります。

  • 時間料金型…(調査員の人数×1時間あたりの単価×調査にかかった時間)+経費で算出するプラン。短時間の調査に向いており、長時間になると費用が高額になる。
  • パック料金型…人件費や経費などすべて込みで「〇時間△△万円」と決められているプラン。1時間あたりの単価が安く、また追加料金が発生しにくい。


ただし「最低10時間以上から依頼可能」などと決められているところも多く、また短時間で証拠が獲得できても返金されないことが多い。

  • 成功報酬型…証拠が獲得できない場合は調査費用が無料になるプラン。


ただし、何をもって成功と成すのか、また成功した場合に費用がいくらかかるのか、くわしく確認しておく必要がある。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概に「どのプランがお得」とはいえません。

自分の場合はどのプランが向いているのか、また依頼するならいくらぐらいになるのか、詳しく知りたい人は探偵事務所に相談してみることをおすすめします。

浮気調査費用を安くする2つの方法

調査費用を自腹で支払う可能性が高いことを考えると、調査費用はできるだけ安く抑えたいと思うのは、ごく自然なことです。

浮気調査費用を安くする方法には、下記の2つがあります。

  • 複数の探偵事務所に相談し、調査費用が一番安い探偵事務所に依頼する
  • 配偶者の行動パターンから浮気をする確率が高い日を狙い、ピンポイントで調査を依頼する

上記2つの方法を併用すれば、さらに調査費用を安く抑えることが可能です。

【重要】調査費用よりも大事なこと

調査費用も重要ですが、探偵事務所選びはもっと重要なポイントです。

調査費用ばかりに目を向けた結果、「探偵事務所選びに失敗した」という結末を迎えることもあります。

  • 調査費用が格安の探偵事務所に依頼したところ、調査員が未経験のアルバイト生だった
  • 調査スキルが低く、肝心の証拠が取れなかった
  • 途中経過を聞いてもうやむやにされる
  • 証拠を取るために追加調査が何回も発生し、見積り額以上の費用を請求された

失敗するリスクを下げるには、調査費用以外の項目(調査の内容・追加料金の有無・支払い方法・スタッフの対応など)にも着目し、トータル的に考えることが重要です。

ほとんどの探偵事務所で無料相談・無料見積もりをおこなっていますので、まずは気軽な相談からはじめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

探偵に浮気調査を依頼したとき、かかった費用は配偶者や浮気相手に請求することができます。

しかし全額請求することは難しく、「やむを得ず探偵に依頼するしかなかった」場合に限り10~40万円程度のみ認められるケースが多いようです。

請求できる・できないに限らず、まずは探偵事務所の無料相談・無料見積もりを利用し、実際にどの程度の調査費用がかかるのか把握しておきましょう。

費用を安く抑えたいときは、配偶者が浮気をする確率が高い日を把握し、ピンポイントで調査依頼をする方法がおすすめです。

また、複数の探偵事務所に相談すれば、各探偵事務所の調査費用や調査内容、スタッフの対応などを比較することができます。

何よりも重要なのは、浮気の証拠を掴むために動き出すことです。まずは言い逃れできない証拠を取得し、平凡な日常を取り戻すために歩みを進めていきましょう。
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