リベンジポルノとは?もしも被害に遭ってしまった際の対処法を解説

リベンジポルノとは?もしも被害に遭ってしまった際の対処法を解説

2024.12.19 / # 嫌がらせ調査

「ネットで知り合った人に性的な画像をばら撒かれた」「元カレに性行為の動画を公開された」 など、リベンジポルノはいつ誰が被害に遭ってもおかしくない問題です。 しかし、実際にリベンジポルノの被害に遭った場合、どのように対処すればいいかわからず、不安や混乱を感じる方も少なくありません。 本記事では、リベンジポルノの被害に遭ってしまった際の取るべき具体的な対処法について詳しく解説します。 現在リベンジポルノの被害に直面している方や、将来的な被害を予防したいと考えている方は、正しい知識を身につけて適切な行動を取りましょう。

リベンジポルノとは何か?

頭を抱えて悩む女性の様子
リベンジポルノとは、元交際相手や元配偶者など、肉体的な関係を持った相手が嫌がらせや復讐を目的に、性的な写真や動画をインターネット上に公開する行為を指します。

この被害は主にSNSや掲示板で見られ、性的な写真や動画だけでなく、被害者の個人情報が同時に公開されるケースも少なくありません。

さらに、一度インターネット上に流出したコンテンツは、あらゆる人の手に渡り拡散される可能性があります。

そのため、発信元の写真や動画を削除しても、すべてのコピーを取り除くのは極めて困難です。

これがリベンジポルノの深刻な問題点と言えるでしょう。

また、リベンジポルノは「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」で厳しく規定された犯罪行為です。

詳しい構成要件と罰則については以下の通りです。

【構成要件】
●私事性的画像の流通
※私事性的画像…以下のいずれかに該当する電子情報のこと
・性交または性交類似行為にかかる人の姿態
・他人が人の性器等を触る行為、または人が他人の性器等を触る行為にかかる人の姿態で、性欲を興奮または刺激するもの
・衣服を全くまたは一部着けていない状態で、性的な部位が殊更に露出または強調され、性欲を興奮または刺激するもの

【罰則】
●公表罪
3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される
●公表目的提供罪
1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科される

出典:「リベンジポルノ等の被害を防止するために」-警察庁

また、被害の状況によっては、「名誉毀損罪」「強要罪」などの他の犯罪が適用される場合もあります。

リベンジポルノは重大な被害をもたらす行為であり、放置することで被害が拡大するリスクがあります。

被害に遭ってしまった場合は、速やかに適切な対処をおこないましょう。

リベンジポルノの被害を受けた事例

パソコンを指さして見ているフードを被った人物
先述した通り、リベンジポルノはいつ誰が被害者になってもおかしくない深刻な問題です。

しかし、中には自分がリベンジポルノの被害に遭っているのかわからないという方も多いのが実情です。

ここでは、リベンジポルノの被害の事例についてご紹介します。

元交際相手から被害を受けた事例

2014年2月に元交際相手によるリベンジポルノの被害が発生した事件がありました。

被害内容は、元交際相手の男性が、交際していた女性の裸の写真をインターネット上にアップロードしたものです。

これらの写真は、不特定多数が閲覧できる場所に数枚投稿されただけでなく、女性の個人情報も記載されていました。

さらに、男性はリベンジポルノに及ぶ前から、女性に対して執拗なメールや電話を繰り返しており、ストーカー規制法に基づく警告を受けていたそうです。

しかし警告後も嫌がらせを続け、最終的に名誉毀損容疑で逮捕されました。

インターネットで知り合った相手から被害を受けた事例

2015年の夏にインターネット上の交流サイトで知り合った相手によるリベンジポルノ事件が発生しました。

この事件では、男性が女性の裸の写真をLINEグループに投稿し、その後、その写真が別のLINEグループにも拡散され、投稿した男性だけでなく、拡散した男性も逮捕されました。

この事例から分かるように、リベンジポルノの加害者は元交際相手や元配偶者に限らず、インターネットで知り合った相手によっても引き起こされることがあります。

また、加害者が複数人となり、被害が広がるケースも少なくありません。

リベンジポルノの被害に遭ってしまった際の対処法

調査資料と虫眼鏡と人形が置いてある様子
リベンジポルノの被害に遭ってしまったら、どのような対処をすればよいかわからない方も多いでしょう。

ここでは、リベンジポルノの被害を軽減させるための正しい対処法についてご紹介します。

以下の流れに沿って、対処を進めましょう。

① リベンジポルノの被害の証拠を集める
② 削除要請をする
③ リベンジポルノの犯人を特定する
④ 損害賠償請求をおこなう
⑤ 刑事告訴をおこなう
⑥ 再発防止策も忘れずにおこなう

①リベンジポルノの被害の証拠を集める

リベンジポルノの被害に遭うと、一刻も早く写真や動画を削除したいと感じるかもしれません。

しかし、証拠が残っていない場合、警察や弁護士に相談しても対処が難しくなる可能性があります。

そのため、被害に関する証拠を確実に記録することが重要です。

記録する際は、写真や動画だけでなく、それらと一緒に拡散された個人情報も記録することが大切です。

また、証拠を集める際は、転載されたサイトのURLや投稿された日付が表示された状態でスクリーンショットを撮りましょう。

これらの記録があることで、警察や弁護士が迅速に対応しやすくなり、早期に問題解決を実現させることが期待できます。

②削除要請をする

リベンジポルノの証拠を集めたら、次におこなうべきことは削除要請です。

削除要請する際は、写真や動画が転載されたSNSや動画サイト、掲示板の管理者に直接依頼しましょう。

また、こういった媒体の中には管理者が不明であったり、依頼をしても気づいてくれなかったりなど、削除に応じてくれないケースも少なくありません。

そのような場合は、弁護士に相談し、裁判手続にもとづいて削除要請をしましょう。

削除を迅速におこなうことで、被害拡大を防止することができます。

もしも削除対応が難航する場合は、ためらわずに専門家の力を借りるようにしてくださいね。

③リベンジポルノの犯人を特定する

リベンジポルノの被害に遭った場合、犯人が特定できていなければ、犯人特定の手続きを進めましょう。

犯人を特定することで、相手に対して法的措置を取ることが可能になります。

特定する際は、多くの場合、元交際相手や元配偶者など、予測できるケースが多いですが、場合によっては特定をすることが難しい場合もあります。

そのような場合は、「発信者情報開示請求」という法的手続きをおこないます。

この手続きでは、プロバイダ(回線業者が提供する回線とネットを繋げる事業者)に対して、犯人の情報開示を求めることができます。

しかし、プロバイダの情報保存期間は短いため、被害に気づいたら速やかに進める必要があります。

早期に行動を起こすことで、加害者の特定がスムーズになり、法的措置へと進めやすくなります。

④損害賠償請求をおこなう

リベンジポルノの犯人を特定したら、次は相手に対して損害賠償請求をおこないましょう。

損害賠償請求をおこなう際は、相手と直接話し合いをして、賠償金の支払について合意を試みる必要があります。

しかし、賠償金を支払ってくれなかったり、そもそも相手が話し合いに応じてくれないというリスクも十分にあり得る話です。

そのような事態を避けるためにも、相手と交渉をする際は、弁護士に依頼をして進めてもらうことがおすすめです。

⑤刑事告訴をおこなう

リベンジポルノは、犯罪行為です。
そのため、被害に遭った場合には、加害者を刑事告訴することが可能です。

刑事告訴をすることで、加害者に法的責任を追及し、罰則を科すことができ、相手に対して責任を負わせることもできます。

刑事告訴する際は、告訴状を作成し、集めた証拠を提出する必要があります。

もし、自分で告訴状を作成するのに不安がある場合は、提出前に警察に相談してみたり、弁護士に依頼したりするなど、専門家の力を借りることも大切です。

⑥再発防止策も忘れずにおこなう

リベンジポルノの被害に対応した後は、同じような被害を繰り返さないために再発防止の対策をおこなうことが大切です。

例えば、加害者に対して、拡散された写真や動画を確実に消すよう要求をしましょう。

自分自身で直接消すよう要求するのも有効ですが、警察や弁護士などの専門家に対処してもらったほうが効果的です。

さらに、自分自身でも、性的な写真や動画を他者に撮らせたり送ったりしないことを徹底することも重要です。

こうした再発防止策も忘れずにおこなうことで、安心して新たな日常を取り戻せるでしょう。

リベンジポルノの被害に遭った際の相談窓口

女性相談員が指を指している様子
上記で紹介した対処法を実践するのも重要ですが、リベンジポルノの被害に遭ってしまった際は、専門機関に相談するのが有効です。

具体的には、以下の窓口に相談すると良いでしょう。

・警察(サイバー犯罪窓口・性犯罪被害相談窓口)
加害者の逮捕、刑事告訴をおこなう際に相談しましょう。

・弁護士
インターネット上の写真や動画の削除を依頼したり、加害者に対して損害賠償請求をする際に相談しましょう。
弁護士には得意分野があるので、インターネットやITに強い弁護士に相談するのがおすすめです。

・セーファーインターネット協会
インターネット環境を守るための協会です。
転載された写真や動画の削除依頼を無料で依頼することができます。

・探偵
リベンジポルノの証拠集めや犯人特定などを実施します。
また、今後同様の被害に遭わないようにするためのアドバイスや、被害者に対するメンタルケアを受けることも可能です。

これらの相談窓口を活用して、早期に問題解決を目指しましょう。

【まとめ】リベンジポルノは犯罪!速やかに専門機関に相談しよう

リベンジポルノは、被害を放置すると拡散が進み、さらに大きな被害に繋がりやすいものです。

そのため、被害に気づいたら、早い段階で対処するようにしましょう。

対処をする際は、警察や弁護士などの専門家を頼りつつ、相手への損害賠償請求や刑事告訴をおこないます。

あわせて、今後同様の被害に遭わないようにするために、相手に写真や動画を消すことを要求するのも忘れずにおこないましょう。

そして、あなた自身もいくら信用できる相手であっても、絶対に性的な写真や動画を他者に撮らせないように徹底してくださいね。

また、「大事にしたら逆恨みされそう」と思い、警察や弁護士に相談するのもためらう方もいるかもしれません。

そのような時は、嫌がらせ問題に強い探偵に相談してみることをおすすめします。

探偵では、安全な手段であなたがリベンジポルノの被害に遭っているという証拠やその犯人の情報を集めることができます。

また、あなたの不安な気持ちを守るために、メンタルケアを受けることもできるので、安心して相談することができるでしょう。

T.L探偵事務所でも、調査はもちろんのこと、豊富なサポートも提供しています。

さらに、女性相談員も在籍していますので、同性にしか悩みを打ち明けたくないという場合でも安心してご利用いただけます。

「元交際相手にリベンジポルノされたかも…」などとお悩みの方は、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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