結婚詐欺で慰謝料を請求できる?成立要件や被害の証拠の集め方をご紹介

結婚詐欺で慰謝料を請求できる?成立要件や被害の証拠の集め方をご紹介

2024.09.25 / # 詐欺被害調査

「結婚する予定の相手にお金を渡したら、音信不通になってしまった。」 このような事態が起きてしまったら、もしかするとそれは結婚詐欺の可能性が非常に高いです。 結婚詐欺の被害に遭ってしまうと泣き寝入りしてしまう方も少なくはありませんが、可能であれば騙し取られてしまったお金を取り戻したいですよね。 本記事では、結婚詐欺に遭ってしまった際に慰謝料を請求することができるのかという点に焦点を当て、結婚詐欺の成立要件や被害の証拠の集め方などを紹介していきます。 「もしかすると結婚詐欺に遭ってしまったかもしれない。」とお悩みの方は、ぜひ内容を確認してみてください。

結婚詐欺とは?

結婚指輪が置いてある様子
結婚詐欺とは、結婚する意思がないにも関わらず、いかにも結婚をするかのような約束をして被害者との関係を深め、最終的にお金を騙し取る行為のことです。

結婚詐欺師は、主に婚活アプリやマッチングアプリ、婚活パーティーなどの場にいることが多く、真剣に結婚相手を探している人をターゲットとして狙って近づきます。

もちろん、結婚詐欺師には結婚する意思はありませんが、ターゲットと知り合って間もない段階から両親への挨拶屋敷上の下見などを積極的におこない、本気で結婚するという雰囲気を醸し出します。

そして、相手が詐欺師のことを信用したところで、自分や親の病気、会社の経営などを理由として、ターゲットから多額のお金を騙し取り、その後音信不通になります。

ターゲットとなった被害者は、詐欺師と音信不通になるまで自分が結婚詐欺に遭っているということになかなか気づけません。

お金を摂取され、音信不通になった後にようやく「自分は結婚詐欺に遭っていた。」ということに気づくのです。

しかし、詐欺師とは完全に連絡が取れなくなってしまっているため、被害に遭ってしまってもお金を取り戻せないと思い、泣き寝入りしてしまうケースも少なくはありません。

このように結婚詐欺の被害は、非常に泣き寝入りしやすいものではありますが、被害に遭ったという証拠を集めることにより、詐欺師を訴えることができる場合もあります。

また、状況によっては詐欺師から慰謝料を請求することもできる場合もあるので、もしも被害に遭ってしまっても絶対に諦めないようにすることが大切です。

結婚詐欺罪の成立要件とは?

男女が話し合いをしている様子
結婚詐欺師から慰謝料を請求するためには、まず自身が遭った被害が結婚詐欺であるかどうか確認する必要があります。

結婚詐欺罪には、以下4つの成立要件があり、これらを満たしていなければなりません。

  • 欺もう
  • 錯誤
  • 財産の引き渡し
  • 財産移転

これらが具体的にどのようなことなのか解説していきます。

欺もう

欺もうとは、簡単に説明するとお金を騙し取るために相手に嘘をつく行為のことです。

結婚詐欺の場合は、相手に「結婚しよう。」と結婚することをほのめかしたり、結婚することを信じやすくするために両親への挨拶などをしたりすることが該当します。

また、この嘘がきっかけで相手に「親が病気になってしまってお金を貸してほしい。」「会社の経営資金を一時的に貸してほしい。」などと嘘をつくことも欺もうに当てはまります。

錯誤

錯誤とは、詐欺師の嘘によって相手が騙されてしまうことをいいます。

例えば、詐欺師から「結婚しよう。」と言われたら、「結婚資金を貯めないと。」などと嘘を信じてしまうケースが該当します。

また、詐欺師から「親が病気になってしまってどうにかしてほしい。」と言われた場合に、「相手の力になりたい。」と思ってしまったら、それも錯誤の状態になっていると言えるでしょう。

財産の引き渡し

財産の引き渡しとは、その名の通り、詐欺師からの嘘に騙されてお金を渡したり、指定された銀行口座にお金を振り込んだりすることを示します。

財産移転

財産移転とは、被害者が渡したり振り込んだりしたお金が詐欺師のもとに移転することです。

以上4つの要件を全て満たすことで、結婚詐欺罪が成立するのです。

結婚詐欺で慰謝料を請求することはできるの?

男性がお金を手にしている様子
結婚詐欺に遭ってしまうと、詐欺師と連絡が取れないことから騙し取られたお金を取り戻すことが難しいと思ってしまう方も多いでしょう。

しかし、騙し取られたお金を取り戻すことは可能ですのでご安心ください。

さらに、状況によっては騙し取られたお金と別に慰謝料を請求することもできます。

ここでは、結婚詐欺で慰謝料を請求するための条件と慰謝料を請求した際の相場について説明をします。

結婚詐欺で慰謝料を請求するための条件とは

結婚詐欺に遭ってしまったらすぐに慰謝料を請求することができるというわけではありません。

慰謝料を請求するためには、まず以下の条件に該当する証拠を集める必要があります。

  • 相手から騙されたという証拠
  • 相手があなたのことを騙す意思があったとわかる証拠
  • 結婚することが成立していた証拠
  • 相手が正当な理由なく結婚を破棄したことがわかる証拠

これらは、相手とのメッセージでのやり取りや式場の予約履歴、家族や友人の証言、お金を振り込んだ際の振込履歴や領収証などで、上記の条件に該当する証拠を集めることが可能です。

また、自分で証拠を集めることが難しい場合は、詐欺問題に強い探偵などのプロに相談することも有効です。

結婚詐欺で慰謝料を請求した際の相場

結婚詐欺で慰謝料を請求した際の相場は、30万〜300万円程度になることが一般的です。

しかし、被害の状況によって請求額は異なりますので、必ずしも30万〜300万円の慰謝料を受け取れるというわけではございません。

例えば、被害の状況が以下のケースに当てはまる場合は、慰謝料が高額になる可能性があります。

  • 交際期間が長い
  • 結婚準備がかなり進んでいた(数日後には入籍予定など)
  • 性交渉や妊娠、出産をしている
  • 被害者が結婚によって会社を退職した
  • 被害者の年齢が高い

また、上記でも説明した通り、慰謝料とは別に詐欺師から騙し取られたお金を取り戻すことも可能です。

騙し取られたお金と合わせると、1000万円以上のお金を取り戻せる可能性も十分にあります。

結婚詐欺の特徴や見分け方を徹底解説!

男性と女性探偵が指を指している様子
結婚詐欺の被害を未然に防ぐには、婚活を始める際に結婚詐欺師の特徴や見分け方を事前に知ることが大切です。

ここでは、結婚詐欺を回避するためにも4つの特徴や見分け方について解説していきます。

  • 知り合って間もない段階で結婚の話をする
  • 深刻な状況であることをアピールする
  • 相手の個人情報などがわからない
  • お金の話をしてくる

これらの特徴・見分け方を理解したうえで、気をつけながら婚活を始めていきましょう。

知り合って間もない段階で結婚の話をする

婚活パーティーや婚活アプリなどで、知り合って間もない段階で結婚の話をしてくる人物には要注意です。

婚活は、結婚することを目的としている人が集まっている場なので、結婚の話をしてくることもありますが、知り合って間もない段階は、まずお互いのことを知ろうとするのが一般的です。

それにも関わらず、あまり自分のことを話さず、具体的な結婚の話を進めてくる場合は、詐欺師の可能性が考えられるでしょう。

婚活して相手と知り合って間もない時期は、結婚に対する理想を聞きつつも、相手がどんな人なのか経歴や生い立ちなどを詳しく聞いて、まずは相手を知ることに注力することをおすすめします。

深刻な状況であることをアピールする

結婚詐欺師は、ターゲットとの関係が深まり信頼させたところで、自分が深刻な状況であることをアピールしてきます。

例えば、「家族が病気である。」「会社を経営したいと考えているが大変。」などと、病気や会社のことなどを挙げて、自分の状況を伝えます。

しかし、これは当然で嘘でターゲットからお金を騙し取りやすくするために用いてるだけです。

そのため、婚活で知り合った交際相手から深刻な状況であることをアピールしてきた場合は、結婚詐欺の可能性が高いと考えても良いでしょう。

相手の個人情報などがわからない

結婚詐欺師は、むやみに自分の情報を相手に伝えない特徴があります。

自分の情報を伝えてしまうと、詐欺行為をしても当然すぐに捕まってしまう可能性があるからです。

そのため、自分の経歴や家族構成、住んでいる場所なども伝えないことが多いです。

しかし、あまりにも個人情報を伝えていないと、ターゲットからも怪しまれてしまう可能性があるので、大抵の場合は嘘の情報を伝えています。

嘘の情報の場合、なかなか結婚詐欺師か見極めることが難しいと思われがちです。

しかし、結婚詐欺師が嘘の情報を伝える際、高学歴や高収入など周りの人から興味を持たれやすそうな情報を利用することが多いので、もしこういった個人情報を言われた場合は注意をしましょう。

お金の話をしてくる

結婚詐欺師は、最終的にはターゲットからお金を騙し取ることを目的としています。

そのため、交際している間にお金の話をしてくるタイミングがあります。

真剣な交際をしているのであれば、交際して早い段階でお金の話をしてくることはあまりないものですが、「お金を貸してほしい。」「お金がない。」などというワードを出してきた際は注意が必要です。

もしも、お金の話を執拗にしてきた場合は、素直に受け入れず一度自分の中でも立ち止まるようにしましょう。

もしも結婚詐欺に遭ったらどうやって証拠を集めれば良いのか?

男女が話し合いをしている様子
結婚詐欺師の特徴を理解して婚活をしても、「お金の話をしてくる…。」などと、相手のことを怪しく感じるタイミングもあるでしょう。

そのような時は、「詐欺かも?」と気づいた段階で証拠を集めることが大切です。

ここでは、具体的にどのような証拠をどのようにして集めていけばいいのか説明をしていきます。

相手と連絡した履歴を記録する

結婚詐欺師とのこれまでのやり取りは、詐欺を証明するための立派な証拠になります。

そのためには、相手と連絡して履歴を記録しておくことが大切です。

具体的には、以下の証拠を集めると良いでしょう。

  • LINEやメールなどのこれまでのやり取り
  • 婚活アプリ上のやり取り
  • 通話履歴 など

メッセージなどの文面でのやり取りは、万が一ブロックされたり消されてしまったりした際のことを考えて、スクリーンショットして記録することがおすすめです。

また、通話履歴も詐欺師とのやり取りをしたという証拠になり得ることもありますが、通話している内容を録音するとより有力な証拠になるでしょう。

相手のSNSなどを確認する

結婚詐欺師の素性を調べるのには、SNSを確認するのがおすすめです。

例えば、XやInstagram、FacebookなどのSNSの投稿を確認することで相手の普段の生活を知ることができます。

しかし、相手が偽名を使っていたり、SNSを利用していなかったりする場合は、当然確認することができないので要注意です。

もしも、相手のSNSを何らかのきっかけで知ることができたのであれば、一度チェックしてみると良いでしょう。

相手とのお金のやり取りした履歴を記録する

結婚詐欺師とのお金のやり取りをしたという証拠を集めるには、お金を受け渡しをした履歴を記録することが大切です。

例えば、相手の銀行口座にお金を振り込んだのであれば、振込履歴を必ず記録しておくと良いでしょう。

また、手渡しの場合は、あなたがいつお金を引き出して、いつ相手にお金を渡したのか記録しておくと良いかもしれません。

いずれの方法でも記録をする際は、必ず「誰が・いつ・どこで・いくら渡したか」が明確にわかる形で残すようにすることが大切です。

探偵に依頼して証拠を集めてもらう

相手が結婚詐欺をしたという事実をもみ消し、証拠を取るのが難しい状況の場合は、探偵に依頼して証拠集めをしてもらうことも有効です。

探偵では、被害者の状況をヒアリングしたうえで結婚詐欺に遭った証拠を集めていきます。

具体的には、インターネットや名簿を用いたデータ調査や聞き込み調査、詐欺師本人を張り込みする調査などをおこないます。

これらの調査で得た結果は、警察や弁護士に相談する際にも利用することができるので、自分で証拠集めをすることができない方は、ぜひ探偵を利用してみることも検討してみてください。

T.L探偵事務所でも、結婚詐欺を始めとした詐欺問題に関する調査をおこなっているので、「これって結婚詐欺?」と少しでも思った方は気軽にご相談ください。

【まとめ】結婚詐欺に遭った際でも慰謝料の請求はできるので早めに動こう!

結婚詐欺は、一度被害に遭ってしまうと、騙し取られてしまったお金を取り戻すことができないと思われがちですが、状況によっては取り戻すことができるのでご安心ください。

また、騙し取られてしまったお金とは別に詐欺師に慰謝料を請求することもできます。

慰謝料も請求したいと考えているのであれば、被害に遭ってしまったという証拠を集めたうえで警察や弁護士に相談することで動いてもらえる可能性があるので、まずは証拠を集めるために注力しましょう。

証拠は時間が経ってしまうと、隠蔽されるなどといったリスクがあるので、できるだけ被害に遭ったと気づいた段階で動くことが大切です。

結婚詐欺の問題を早期に解決させるためにも、ぜひ早めに証拠集めなどをして行動していきましょう。

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