意外と怖い!SNSで人探しを拡散してはいけない5つの理由
投稿した情報が悪用される
SNSで人探しをするときには、探したい人(以下、対象者)の個人情報や顔写真、服装など、失踪当時の詳しい情報を掲載するのが必須です。
しかし、掲載した情報が第三者に悪用される恐れも考えられます。
- 対象者の顔写真・情報を利用して偽アカウント(なりすましアカウント)が作成される
- 対象者の偽アカウントが犯罪に利用される
- 対象者の顔写真を利用して不適切な動画や画像が作成される
- 「有力な情報を知っている」と連絡をしてきた人から、情報を提供する代わりにお金を支払うよう要求される
残念ながら、SNSを利用しているのは善人ばかりではありません。
悪意を持った人物も少なからず存在します。
対象者や投稿者がターゲットになる危険性があるため慎重になる必要があるでしょう。
寄せられた情報の真偽が分からない
SNSで人探しを呼びかけると、ときに予想以上の情報が寄せられることがあります。
しかし、寄せられた情報がすべて正しいものだとは限りません。
善意で寄せられた情報だとしても誤情報の可能性もあり、また冷やかし目的で嘘の情報を提供する人もいるでしょう。
情報の真偽を確かめるには多くの時間が必要であり、時間を費やしたにもかかわらず「真偽不明」という結果に終わることもあります。
貴重な時間を無駄にしてしまうこともあるため気を付けなければなりません。
デジタルタトゥーとしてインターネット上に残り続ける
一度拡散された情報を完全に削除するのは難しく、デジタルタトゥーとして何年もネット上に残ってしまう恐れがあります。
- 無事に発見できて投稿を削除したが、すでにいくつものまとめサイトやミラーサイトに転載されていた
- 情報・画像を保存した悪意を持った人物が、何度も同じ投稿をアップし続けている
- 対象者の進学や就職、結婚などに悪影響を及ぼす
個人で完全に情報を削除するのは非常に難しく、弁護士や専門的な企業に依頼する必要があります。
費用は依頼先によって異なりますが、だいたい5〜30万円ほどが目安です。
いったんは削除しても再び投稿され、イタチごっこになる恐れもあるでしょう。
違法行為になる恐れがある
SNSに情報をアップする行為が、ときに違法行為に繋がることがあります。
対象者の個人情報をSNSに掲載する行為…個人情報保護法に違反
対象者の許可なく顔写真を掲載する行為…肖像権やプライバシーの侵害
「お金を貸したのに返さずに逃げた」「詐欺師」など事情を拡散する行為…名誉毀損罪や侮辱罪
投稿者自身が加害になることがあり、最悪の場合逮捕される恐れもあることは認識しておく必要があるでしょう。
拡散することが加害に繋がることも
フォロワーの投稿、またはふと目にした誰かの投稿に「拡散希望」の文字と行方不明者の情報を募る内容が記載されていれば、心配な気持ちから拡散(リポスト)してしまうのは致し方ないことかもしれません。
しかし、良かれと思って拡散した投稿が、ときに加害行為に繋がる恐れがあるため注意しなければなりません。
- 対象者が投稿者のDV・虐待・体罰から逃げている
- 投稿者がストーカー行為をしている
- ネットに晒され拡散されたことで対象者が自暴自棄になる
2012年に神奈川県逗子市で起こった「逗子ストーカー殺人事件」では、加害者がネットを利用して被害者の情報提供を募っていたことが明らかになっています。
自分の善意が誰かの悪意に利用されることは、決してあってはならないことです。
それでも拡散したい気持ちがあるときは、次のようなポイントに目を向けてみましょう。
- 投稿者は警察に行方不明者届を出しているか(受理番号が記載されているか)
- 情報の届け出先が警察の電話番号になっているか
- 投稿者の過去の投稿に怪しい書き込みはないか
拡散するべきか迷ったときは、ひとまず拡散するのをやめて様子を見守ることもひとつの方法だと覚えておいてください。
こちらもチェック
【無料】自分でできる人探しの方法3選
警察に相談する
未成年の家出や失踪、また成人の場合でも事件性が考えられるときは必ず警察に相談しましょう。
「行方不明者届(旧・捜索願)」を提出しておくと、警察の「行方不明者データベース」に登録され全国の警察に情報がシェアされます。
そうなると発見率も確実にアップするでしょう。
ただし、成人が自分の意志で行方をくらましているとき、また事件性がないケースについては積極的な捜査がおこなわれない可能性があります。
積極的な捜査が見込めない場合は、これから紹介する別の方法も試してみてください。
人探し専用の無料掲示板を利用する
インターネット上にある人探し専用サイトは、ほとんどのものが無料・匿名で利用できます。
人気の人探し専用掲示板と基本の使い方を見ていきましょう。
【人気の人探し専用無料掲示板】
- 尋ね人(たずねびと) -無料掲示板-
- 再会のためのサイト いまどこ?青い糸、赤い糸
- 人探し掲示板 など
【使い方の手順】
- 自分の名前・連絡先を登録する
- 対象者の名前や分かる範囲の情報を入力する
- 掲示板を見た人や情報を持っている人物からの連絡・書き込みを待つ
無料掲示板のほかにも、NPО法人が運営している人探し専用サイトも数多くあります。
いくつかのサイトを併用すると発見率もアップするでしょう。
各サイトには利用条件があり、なかには情報提供者への謝礼金が必要なところもあります。
利用前に必ず規約に目を通すようにしましょう。
X(旧Twitter)でアカウントを探す
X(旧Twitter)は世界の利用者数が5億を超える人気のSNSです。
対象者が利用している可能性も大いにあるでしょう。
Xで特定の人物を探す方法は次のようになります。
【Xで特定人物・友達・知人を探す方法】
- 「設定とサポート」をタップ
- 「設定とプライバシー」を選択
- 「プライバシーと安全」を選択
- 「見つけやすさと連絡先」または「検出可能性と連絡先」を選択
- 「アドレス帳の連絡先を同期」オンにする
- アドレス帳に登録されている知り合いがXを使っている場合、アカウントが表示される
ただし、対象者が上記の設定をオフにしている場合は機能しないためご注意ください。
また、ほかにも次のような方法で探すことができます。
- 対象者の友達のフォロワー・フォローリストをチェックする
- 働いている会社・バイト先・よく行くお店の公式アカウントのフォロワー・フォローリストをチェックする
- 対象者の居住地や年齢、趣味や出身校などでアカウントを特定するツール「ツイプロ」を利用する
- 対象者の電話番号やメールアドレスで検索する
アカウントが特定できたらDМを送ってみてもいいかもしれません。
しかし、相手が「探されたくない」「対象者から逃げたい」と思っているときはブロックされることもあるため注意が必要です。
チラシを配る
アナログな方法にはなりますが、対象者が関係している地域でチラシを配る方法も有効です。
- 対象者の現在の居住地、過去の居住地
- 現在、または過去の職場付近
- 対象者が利用している、または過去に利用していた駅
- 対象者が良く利用していた店舗付近、生活エリア
上記のような範囲でチラシを配布すれば、有力な情報が寄せられる可能性があります。
ネットに触れる機会が少ない人に情報を拡散したいときには有効な手段といえるでしょう。
許可なくチラシを配布する行為、またポスティングしたり電柱に貼ったりする行為は道路交通法違反や器物損壊罪、住居侵入罪に該当する恐れがあります。
配布前に管轄の警察署へ申請をおこないましょう。
【有料】探偵に人探しを依頼するといくらかかる?料金の相場を解説
人探しは探偵に相談するのがおすすめ
「一刻も早く対象者を見つけ出したい」
「自分で人探しをしてみたが見つからない」
「長期戦になるのは避けたい」
最速・最短で対象者を探したいときは、調査のプロ・探偵事務所に人探し調査の依頼をすることをおすすめします。
探偵は高度なスキルと独自のデータ分析、探偵ならではのネットワークなどさまざまな方法で調査を進めるため、素人が自力で探すよりも安全、かつ早期に発見へと繋げることが可能です。
探偵の人探し調査はいくらかかる?料金の相場
調査料金は各探偵事務所によって異なりますが、だいたい10〜100万円が目安です。
難易度が低い調査であれば安い費用で調査してもらうことができますが、難易度が高い場合は調査期間・時間が長引くため高額になる傾向があります。
調査料金を抑えたいときは、できるだけ多くの情報を提供して難易度を下げる方法が有効です。
多くの探偵事務所で無料相談・無料見積もりをおこなっていますので、
「自分のケースだといくらぐらいかかるのか」
「対象者が見つかる可能性はどれぐらいか」
など相談するところからはじめてみてはいかがでしょうか。
探偵事務所によって料金プランが異なるため、できれば複数の探偵事務所に相談し比較検討することをおすすめします。
また見積額が安かったとしても、追加調査や追加料金が多く発生しトータル金額が高額になることもあるため注意が必要です。
相談をされる際には、どんなときに追加料金がかかるのか、追加調査は1時間あたりいくらなのか、事前に確認しておきましょう。