盗聴器発見アプリで盗聴器を発見するのは不可能
盗聴器発見アプリを利用しても、盗聴器を発見することは不可能です。
その理由は次のようになります。
- 盗聴器で使用されている周波数はアナログ波、スマホの周波数はデジタル波
- 盗聴器が発する電波はスマホでは受信不可
- 盗聴器発見アプリをインストールしても、スマホの機能(アナログ派をキャッチする機能)が追加される訳ではない
現在リリースされている盗聴器発見アプリは「娯楽用アプリ(パーティーアプリ・ジョークアプリ)」、または盗聴器についての情報を発信する「防犯用アプリ」のいずれかになります。
いかにも「盗聴器が確実に発見できる」という謳い文句がついている有料アプリもありますが、そもそもスマホには盗聴器を発見できるようなスペックがないと認識しておきましょう。
なかには個人情報を盗み出すことが目的の悪質なアプリもあるのでご注意ください。
盗聴されていると感じたら?自分で調べる3つの方法
盗聴器が仕掛けられているかどうか、自分で調べる方法には
「目視で調べる」
「FМラジオで調べる」
「盗聴器発見機(広帯域受信機)を使う」
という3つの方法があります。
目視で調べる
目視で調べる方法は、盗聴器が仕掛けられそうな場所を洗いざらいに調べていく方法です。
ではどんな場所に盗聴器が仕掛けられやすいのか、一緒に見ていきましょう。
- 天井裏
- ベッドの裏・隙間
- 固定電話の内部
- コンセントの中
- 延長コードの内部
- エアコンの裏
- 時計の裏・内部
- 額縁やポスターの裏
- 花瓶の中
- 小物入れの中
- ぬいぐるみの中
- パソコン周辺
- 車の中
最近はコンパクトな盗聴器や偽装型(電卓・ボールペン・キーホルダーなど)といった、目視で見つけるのが困難な盗聴器も増えています。
一通り調べて見つからなかった場合でも、盗聴器が仕掛けられていないとは限らないため注意が必要です。
ターゲットのスマホに盗聴アプリをインストールして通話を盗み聞きするケースも増えています。
自分のスマホに見覚えのないアプリがインストールされていないかチェックしてみましょう。
FМラジオで調べる
盗聴器の種類によってはFMラジオで受信できるものもあります。
調べ方の手順は次の通りです。
- 窓や扉などをすべて締めて密室の状態する
- スマホ・パソコン・ラジカセなどから音楽を流す
- FMラジオをつけ、周波数を1番低いものに合わせる
- 少しずつ周波数を上げていく
- FMラジオから②と同じ音楽が聞こえたら、盗聴器が仕掛けられている可能性が高い
この方法は「FMラジオの周波数を使用している盗聴器」にのみ有効です。
そのほかの盗聴器については発見することができないため、反応が出なかったといって安心しないようご注意ください。
盗聴器発見機(広帯域受信機)を使う
無線機販売店やネットショップ、またはドン・キホーテなどのディスカウントストアで販売されている盗聴器発見機(広帯域受信機)を使って探す方法もあります。
使い方は商品によって若干異なりますが、多くの場合は次のような手順になります。
- 窓や扉などをすべて締めて密室の状態する
- スマホ・パソコン・ラジカセなどから音楽を流す
- 盗聴器発見機の周波数を少しずつ変えながら、音楽が流れてこないか確認する
- 聞こえてきた場合は盗聴器が仕掛けられている可能性が高い
盗聴器発見機の価格は幅広く、1000円前後〜数万円まで多くの種類があります。
安価なものは低性能なものが多く、とはいえ高いものを購入しても先々に使うことがあるかというと微妙なところでしょう。
探偵事務所によっては機材のレンタルをおこなっているところもありますので、気になる場合は相談してみることをおすすめします。
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盗聴器が見つかったときの対処方法と注意点
盗聴器は取り外さない
目視・FMラジオ・盗聴器発見器で盗聴器、または盗聴器らしきものを発見したときは、取り外さずに警察に通報しましょう。
このときに気を付けておきたいのは、次の3つのポイントです。
- 「盗聴器だ!」「見つかった!」など大声を出さない
- 警察に通報するときは、盗聴器がある部屋を避けた場所でおこなう
- 「盗聴器を仕掛けられていた」という証拠保全のためにも盗聴器は外さない
盗聴器を発見したことや警察に通報したことが犯人にバレてしまうと、証拠隠滅をされる恐れがあります。
また、別の場所に盗聴器を仕掛けられたり、自暴自棄になって直接接触してくることもあるため大変危険です。
まずは冷静に、盗聴器はそのままに、その場から離れて警察へ通報しましょう。
警察に被害届を提出する
警察に連絡すると適切な指示がもらえます。
多くの場合は警察が現場を確認しに来たり、犯人の心当たりについて尋ねられたり、被害届を提出するよう求められたりなどといった対応になりますので、まずはその指示に従いましょう。
被害届を提出するときは、管轄の警察署に出向いて用紙をもらい、次のような情報を記入します。
- 住所、氏名。年齢
- 盗聴器を見つけた日時、場所、方法
- 被害の詳しい状況
- 犯人の心当たりについて(名前、住所、身体的特徴、元カレ、元カノ、会社の同僚・上司など)
スムーズに受理してもらうためにも、被害届はできるだけ正確に詳しく記入しましょう。
被害届を出しても警察が捜査するとは限らない
被害届を提出すると、犯人の心当たりについての事情聴取があります。
事件性がある場合は犯人逮捕に向けて積極的な捜査がおこなわれますが、そうでない場合は捜査をしてくれない可能性もあるため注意が必要です。
とはいえ、パトロールの強化や今後の生活についてのアドバイスがもらえたりなどのメリットはありますので、被害届は必ず提出するようにしてください。
盗聴されていると感じたら探偵事務所へ相談を
探偵に依頼するメリット・デメリット
「自分で探す自信がない」
「盗聴器が仕掛けられていないか徹底的に調べたい」
というときは、探偵事務所に相談してみましょう。
探偵事務所に依頼するメリット・デメリットには次のようなものがあります。
【探偵に依頼するメリット】
- 盗聴器が仕掛けられている場合、自分で探すよりも発見率が極めて高い
- 盗聴器の有無がハッキリする
- 盗聴器が発見されたあとのサポートがある
- 再発防止に向けたアドバイスが受けられる
- 犯人特定に向けて調査してくれる
探偵は調査のプロです。
特別な調査スキル・高性能な機材・豊富なノウハウを駆使し、盗聴器の発見に向けて調査をおこないます。
盗聴器が見つかったあとのサポート(警察への通報・犯人の特定など)もあるので、心強い存在になるのは間違いないでしょう。
【探偵に依頼するデメリット】
- 調査費用が発生する
探偵に依頼するデメリットは調査費用が発生することです。
具体的にどの程度の費用が発生するのか、次章で詳しく解説していきます。
盗聴器調査を探偵に依頼したらいくらかかる?調査費用の目安
探偵事務所によって料金体制は異なりますが、ほとんどの場合は調べる場所の広さによって調査費用が設定されています。
目安としては2LDKで30,000円〜、3LDK 40,000円〜程度になるでしょう。
詳細な金額を知りたいときは探偵事務所の無料相談・無料見積もりの利用をおすすめしますが、電話での相談は犯人に盗聴される恐れがあるため危険です。
メールやLINE相談に対応している探偵事務所を選ぶことをおすすめします。
まとめ
自分の行動を第三者が知っていたり、通話時にノイズが入ったりなど、何かしらの違和感を複数回感じたときは盗聴被害にあっている可能性を視野に入れましょう。
「まさか自分が」
と思われるかもしれませんが、今や盗聴器は簡単に、かつ安く入手できる時代です。
いつ誰が被害にあってもおかしくはありません。
盗聴器発見アプリで盗聴器を探すのは困難ですが、市販の盗聴器発見機(広帯域受信機)や目視などで見つかる場合もあります。
本格的に探したいときや心配・不安を解消したいときは探偵事務所に依頼するのがおすすめです。
早期の行動が早期の解決に繋がります。
一刻も早く平和な日々を取り戻すためにも、ストレスを解消するためにも、早い段階での相談・依頼を検討しましょう。