近年では夫婦別寝室が多いって本当?
夫婦で暮らすとなると、夫婦一緒の部屋で夜も過ごすイメージが強いかもしれません。
しかし、中には別の寝室を設けて就寝時は別々に過ごす方もいるのが実情です。
2024年11月にコアラスリープジャパンが公表した睡眠満足度に関する調査によると、夫婦やパートナーと別の部屋で寝ている割合が33.8%である結果になりました。
(出典:「パートナーと別の部屋で寝ている割合は?」-マイナビニュース 20代から60代の男女800人を対象としたアンケート結果)
また、別寝室でなく「同じ部屋で布団を並べて寝ている」の割合は20.6%、「同じ部屋でベッド2代並べて寝ている」の割合は20.9%、「1台のベッドで一緒に寝ている」の割合は24.8%という結果が出ています。
ここからわかる通り、調査結果の3分の1近くの夫婦や恋人が別寝室を設けて就寝時を過ごしていることになります。
こういった結果から、別寝室で過ごしている夫婦は案外多いというのが実情です。
しかし、夫婦別寝室にしてしまうと、「離婚する確率が高くなってしまうのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
本記事ではその実態を探るために、夫婦別寝室にする理由やデメリットについてもご紹介していきます。
夫婦別寝室だと離婚率は高くなる?
先述した通り、近年では夫婦一緒に生活しているものの、寝室は別にしていることが案外多いことがわかりました。
しかし、夫婦別寝室にすることにより離婚する確率は高くなるのでしょうか?
結論から申し上げると、これがきっかけで離婚する確率が高くなるとは言い切れません。
夫婦の中には、自分だけの時間を大切にしたい方もいます。
例えば、夫婦で過ごす時間とは別に趣味など好きなことに没頭したいと考えている方もいるでしょう。
自分だけの時間を作り満足感を上げて生活することで、結果的に夫婦間の関係もより良く築きやすくなることもあります。
このように、互いが一人一人の時間を作ることは決してマイナスなことではないのです。
しかし、別寝室にしたことで以前よりコミュニケーションが減り、互いの心の距離が離れ、離婚してしまうというケースもあり得る話です。
そのため、夫婦別寝室が原因で離婚率が高くなるとは言い切れないが、状況によっては離婚する可能性も考えられるというのが実情です。
夫婦別寝室にする理由とは?
先述した通り、近年では別寝室を設けている夫婦が多い傾向にあります。
これには、以下の理由があることによって夫婦別寝室にしていると考えられます。
- いびきがうるさい
- 生活時間が異なる
- 空調や照明の好みが違う
- 子供の世話をしないといけないから
では、これらの理由が具体的にどういったことなのか、説明をしていきます。
いびきがうるさい
夫婦別寝室にする理由の一つとして、「パートナーのいびきがうるさい」という点が挙げられます。
いびきは、人によってはなかなか改善するものではありません。
しかし、「快適に眠りたい」「うるさい環境で寝たくない」と感じているのであれば、いくら相手のことが好きであってもこうした環境下で眠りたいとは思えないでしょう。
この環境で一緒に寝てしまうと、ストレスになってしまったり、睡眠不足になったりなど、悪影響を及ぼしてしまう可能性も考えられます。
こうした悪影響を避け、少しでも安眠できるようにするために別の寝室を設けているのです。
生活時間が異なる
夫婦の中には、仕事などの都合で生活時間が異なることもあります。
例えば、旦那が夜勤や残業をしていて、妻が子供の世話をするために早く起きないといけない場合には、どうしても生活時間が合わないこともあるでしょう。
もしこうした生活をしていて同じ部屋で就寝してしまうと、旦那が妻のことを起こしてしまう可能性も考えられます。
別寝室にすることで、互いが自分の生活時間を崩さずに就寝することができます。
こうした理由であえて別寝室にしている夫婦もいるのです。
空調や照明の好みが違う
妻は暗い部屋の方が眠りやすい、旦那は明るい部屋の方が眠りやすいなど、寝室の環境の好みによって眠りやすさが変わることもあります。
もしこうした場合に同じ寝室にしてしまうと、片方が就寝時にストレスを感じ、眠れなくなってしまうこともあり得る話です。
このように空調や照明の好みが違うことで、別の寝室で過ごすケースもよくあります。
子供の世話をしないといけないから
子供が幼い場合、妻が子供の世話を頻繁に見ることがあります。
そして、旦那は明日の仕事に備えて早く寝ることもあるでしょう。
こうした場合に一緒の寝室にしてしまうと、妻は旦那のことを起こさないように気をつけて子供の世話をしなくてはなりません。
別寝室にすることでこうした気遣いをしなくて済むため、子供が大きくなるまでの期間は旦那は別の部屋で寝てもらい、妻は子供と一緒に過ごすこともあります。
夫婦別寝室にすると離婚しやすい?デメリットとは
上記で紹介した理由の通り、別寝室にすることで自分が快適に就寝できる環境を整えたり、相手を起こさないようにしたりなどというメリットがあります。
しかし、こうした理由があるものの別寝室にしてしまうと以下のデメリットが生じてしまうのが実情です。
- 夫婦のコミュニケーションが減る
- 相手の体調の変化に気づけなくなる
- 浮気に気づけない
ここからは、これらのデメリットがどういったことなのかを説明していきます。
夫婦のコミュニケーションが減る
寝室は、夫婦二人がお互いのことを知るには最適な場所です。
しかし、別寝室にすることで、お互いのことを知るためのコミュニケーションが少なくなってしまいます。
例えば、同じ寝室であれば子供の前では話せないような話も気兼ねなく話せますが、別寝室にすることで簡単に話すことができなくなります。
こうしたコミュニケーションが減ることにより、お互いの気持ちを理解する機会も減ってしまいます。
また、コミュニケーションだけでなく、スキンシップを取る機会も減るでしょう。
別寝室にすることで、相手のことをスキンシップに誘えなくなり、結果的にセックスレスになってしまうということもよくある話です。
相手の体調の変化に気づけなくなる
別寝室にしてしまうと、相手の体調の変化に気づけなくなる可能性があります。
例えば、同じ部屋で就寝をしている場合は、相手の様子がすぐにわかるため少しの変化でも「体調が悪いのかな?」「何か悩んでいるのかな?」と気づきやすいでしょう。
しかし、別寝室だとこうした変化に簡単に気づけなくなります。
また、就寝中に深刻な病気を患う可能性も考えられます。
相手が急に呼吸の状態がおかしくなったり、苦しそうにしていたりしても、すぐに助けることができず、結果的に重い病気を引き起こしてしまうリスクもあります。
浮気に気づけない
夫婦別寝室にしてしまうと、相手が浮気していた場合すぐに気づくことが難しいでしょう。
寝室は、基本的に寝る以外の行動をしない場所ですが、その環境を逆手に取り、普段おこなわないような行動をおこなうこともあります。
例えば、あなたには「もう寝る」と伝えたにも関わらず、寝室に入ってから浮気相手と夜な夜なメールをしていたり、電話をしていたりすることも考えられます。
この際、あなたは相手がもう寝ていると思っているので、こうした行為をしているとは気づけないでしょう。
このように別寝室の場合は、相手の行動を把握しにくくなるというデメリットがあるのです。
夫婦別寝室でも離婚を避け円満な関係を築くための対策
先述した通り、夫婦別寝室にすることで相手とのコミュニケーションが減ったり、相手の変化に気づけなかったりするなどデメリットが生じます。
しかし、どうしても別寝室にしないと生活できないという方も中にはいるでしょう。
ここからは、そのような方が円満な関係を築くための対策をご紹介します。
「別寝室だけど離婚は避けたい」「引き続き仲の良い夫婦でいたい」と考えている方は、必ずチェックしてくださいね。
コミュニケーションを積極的に取る
先述の通り、夫婦別寝室だとコミュニケーションを取る機会が減ってしまいます。
しかし、寝室以外の場所でコミュニケーションを積極的に取ることで円満な関係を築きやすくなるでしょう。
例えば、「今日何した?」「何食べた?」など些細な話題でもかまいません。
また、「おはよう」「おやすみ」などの挨拶もしっかり取るようにしましょう。
そうすることで自然とコミュニケーションも増え、良い関係を保つことが期待できます。
時々一緒に寝る日を作る
子供が早く寝た日などを見計らって、時々一緒に寝る日を作るのも有効です。
別寝室になったからといって、同じ部屋で就寝してはいけないというわけではありません。
夫婦の関係を円満に築きたいと考えているのであれば、たまにはこうした日を作ってみましょう。
そうすることでコミュニケーションはもちろんのこと、スキンシップも取りやすくなるに違いありません。
できるだけ一緒に過ごす時間を増やすよう心がける
就寝時、別々の部屋で過ごしているのであれば、その他の時間はできるだけ一緒に過ごすよう心がけましょう。
平日は、双方が仕事をしていることもあるため、一緒に過ごせる時間が少ないかもしれません。
こういった場合でも。就寝時間までの間や休日など時間が合うタイミングを見計らうことで一緒に過ごす時間を作ることができます。
どこかに出かけるのも良いですが、家で一緒の部屋で過ごすだけでも十分にコミュニケーションを取ることができるので、より良い関係を築くためにも夫婦一緒に過ごす時間を増やしてみてくださいね。
【まとめ】夫婦別寝室でも行動次第で円満夫婦になれる!
夫婦別寝室だと、状況によっては離婚してしまう可能性も考えられます
しかし、夫婦別寝室だから必ず離婚に繋がってしまうということはありませんので、ご安心ください。
大切なのは、日頃から夫婦間でどれくらい一緒に過ごしていて、コミュニケーションを取っているかということです。
現在、夫婦別寝室で「最近旦那とコミュニケーションを取っていないかも」「妻と一緒にいる時間が減った」と感じている方は、ぜひ今すぐ夫婦間で一緒に過ごす時間を作るよう心がけてください。
そうすることで、離婚を避け、円満な夫婦関係を築けるに違いありません。
あなたの行動次第で関係性を変えることが可能ですので、改めて本記事で紹介した内容を参考にしてみて行動に移してみてください。