特定の人物の引越し先を調べることはできるの?
何年も連絡が取れていない人物や、急に連絡先が途絶えて逃げられた人物の引越し先を調べることは、難しいと思われがちです。
確かに、連絡先だけでも知っているのであれば、直接聞くことにより知ることが可能です。
しかし、連絡先が全く知らない場合でも、特定の人物の引越し先を調べることはできるのでしょうか?
結論から申し上げますと、特定の人物の引越し先を調べることは可能です。
調べ方については後述していきますが、実は自分で探すこともできるのです。
しかも、意外と簡単な方法で調べることもできるので、すぐに実践したいという方は、まず自分で調べてみると良いでしょう。
しかし、調べることに慣れていない人が、自分で特定の人物の引越し先を調べると、想定以上に時間がかかってしまったり、場合によっては全く特定できなかったというリスクもありますので、それだけ念頭においてくださいね。
また、確実に特定の人物の住所を調べたいと考えている方は、弁護士や探偵などに相談して探してもらうという方法もあります。
自分で調べる自信がない方はこういった機関に相談をしてみるのもおすすめです。
いずれにせよ、絶対に調べることができないということはないので、これから調べようと検討している方は、安心してください。
特定の人物の引越し先を自分で調べる方法
特定の人物の引越し先を調べるのは、難しいと思われがちですが、実は自分で調べることが可能です。
では、具体的にどのような方法で調べることができるのでしょうか?
特定の人物との関係性によって異なりますが、以下の方法で相手の現住所を特定することができる場合があります。
- 住民票や戸籍の附票からを用いて探す
- 共通の知り合いに聞き込みをする
- SNSを用いて探す
- 前の住所に荷物や手紙を送る
これら手段を用いた詳しい方法について、説明をしていきます。
住民票や戸籍の附票からを用いて探す
親族など同一世帯の人物や離婚した元配偶者などの引越し先を知りたい場合は、住民票や戸籍の附票を用いることにより、現住所を特定できる可能性があります。
しかし、これらの書類はどんな理由でも簡単に閲覧できるわけではありません。
正当な理由がなければ、閲覧をすることができないのです。
例えば、『親族が生存しているのか確認したい。』『養育費を請求したい。』などという理由であれば、閲覧することが認められます。
『なんとなく引越し先が知りたい。』など、曖昧な理由である場合は、閲覧することは極めて難しいです。
必ず、どんな理由で住民票や戸籍の附票を用いて、相手の現住所を知りたいのか整理したうえで、役所に伺うようにしましょう。
共通の知り合いに聞き込みをする
昔の友人や恋人、知り合いなどの引越し先を調べたいのであれば、共通の知り合いに聞き込みをするのも手です。
詳しい住所はわからない場合もあるかもしれませんが、『結婚してから◯◯県に行った。』などざっくりとした情報を手に入れられるかもしれません。
もし聞き込みをして、現住所を知ることができなくても、手がかりになるような情報を入手することにより、今後弁護士や探偵に相談する際に役に立つ可能性もあります。
また、なんとしてでも現住所が知りたいという気持ちが高まり、無理やり聞き込みをするのはNGです。
共通の知り合いも全く知らない場合もあるうえ、もしかすると探している相手が周りに言わないでと共通の知り合いに口止めをしている可能性も考えられます。
必ず聞き込みをする共通の知り合いの気持ちを尊重したうえで、尋ねてみるようにしましょう。
SNSを用いて探す
近年では、SNSを用いて引越し先を調べることも可能です。
探している相手のSNSアカウントを見つけることができれば、細かい住所を知ることができなくても、『今どこに住んでいる。』くらいの情報なら簡単に入手することができるでしょう。
探している相手との関係性にもよりますが、過去にすごく仲良かったなど良い関係性であったのであれば、SNS上でメッセージを送って直接やり取りしてしまうのも良いかもしれません。
ただし、探している相手がSNSをやっていない場合は、当然ながら知ることはできません。
前の住所に荷物や手紙を送る
特定の人物の前の住所を知っているのであれば、前の住所宛てに荷物や手紙を送ってみることで大まかな現住所を知れることもあります。
引越しした人であれば、大抵は郵便局に転居届を提出します。
転居届を提出することにより、前の住所宛てに荷物や手紙を送っていたとしても、新しい住所宛てに転送される仕組みになっているのです。
この場合、あなたの方には直接新しい住所を知ることはできませんが、追跡サービスなどと参照することにより、相手が住んでいる場所の最寄りの郵便局を知ることができます。
最寄りの郵便局を知ることができれば、どの都道府県のどの市町村のどの地域に住んでいるかだいたいは特定することができるでしょう。
特定の人物の引越し先をプロに依頼して調べる方法
住民票や戸籍の附票を用いたり、知人に聞き込みした、SNSを用いることにより、特定の人物の引越し先を調べることが可能です。
また、前の住所に荷物を送ることにより、だいたいの住所を特定することも可能です。
しかし、いずれもだいたいの現住所を知ることはできても、詳しい住所を知ることは難しいのが現実です。
もしも、詳しい住所を知りたいと考えているのであれば、プロに依頼をすることにより、特定することができる可能性があります。
ここでいうプロとは、弁護士や探偵が該当され、それぞれの機関に相談した際の調べ方について紹介をしていきます。
弁護士に相談して探してもらう
養育費に関係する問題や相続人を探す場合など、法的に関わる問題がきっかけで特定の人物の現住所を調べたい時は、弁護士に相談をすることにより相手の居場所を知ることができます。
弁護士に依頼すると、住民票や戸籍の附票から引越し先を調べることも対応してくれますが、銀行の口座や電話番号から現住所を特定することができる『弁護士会照会』で調べてくれることもあります。
弁護士会照会でなら、自分で調べる際には絶対に使うことができないような方法を用いて、すぐに現住所を特定することができるので、特定できるハードルが下がるでしょう。
探偵に相談して探してもらう
探偵なら『昔の友人の現住所が知りたい。』など、法に関わらない理由でも特定の人物の引越し先を調べることが可能です。
自分で調べる際には絶対にできないような、高度な聞き込み調査や張り込み調査、尾行などを用いて、調査を進めていきます。
また、これらの現地調査の他にも、合法的な名簿を用いたデータ調査などするため、より確実な情報を手に入れやすくなります。
探偵は、人探しのプロですので、こういった現住所を調べる調査は、日々何件も対応しています。
些細な理由でも確実に特定に人物の引越し先を調べたいと考えているのであれば、探偵に相談することを検討してみてくださいね。
引越し先を調べる際の注意点
特定の人物の引越し先は、自分でも調べることができるのはもちろん、弁護士や探偵などのプロに依頼することで、よりスムーズに調べることができます。
しかし、いずれの手段で調べる場合でも、以下の2点には必ず注意しなくてはなりません。
- 犯罪を目的とした場合は探すことはできない
- 違法な手段を使って探す業者には依頼しない
これらがどういったことなのか、説明をしていきます。
犯罪を目的とした場合は探すことはできない
弁護士や探偵に依頼した際に、犯罪目的だということが発覚した場合、当然ながら引き受けることができません。
仮に犯罪目的で、特定の人物の現住所を知ることができた場合、その人物が事件に巻き込まれてしまうリスクがあります。
通常弁護士や探偵は、依頼者のことを尊重しますが、このような犯罪に関わることの場合は、対象者のことを尊重し、依頼を断ります。
弁護士や探偵に依頼して断られてしまったからといって、自分で特定しようとするのも絶対にやめましょう。
違法な手段を使って探す業者には依頼しない
業者の中には、脅迫したり、不法侵入したり、盗撮や盗聴などといった違法の手段を使って現住所を突き止める悪い業者も存在しています。
このような業者に依頼をしてしまうと、トラブルに発展してしまうリスクがあるので、必ず合法的な手段を用いて調査を進める業者に依頼するようにしましょう。
また、違法の手段を用いている業者以外にも、高額な調査費用を請求してくる業者なども悪徳業者の可能性が高いので絶対に依頼しないようにしてください。
こちらもチェック
特定の人物の現住所が知りたいなら探偵に相談するのもおすすめ
特定の人物の引越し先は、自分でも弁護士や探偵などのプロに依頼した場合でも、調べることが可能である場合があります。
自分で調べる場合は、費用がかからないことが多いですが、調べることに慣れていない場合は、特定するまでかなりの時間がかかってしまったり、場合によっては特定できなかったというリスクもあります。
費用はかかってしまいますが、確実に特定の人物の引越し先を知りたいのであれば、弁護士や探偵などといったプロに依頼するようにしましょう。
特に、探偵では『昔の友人の現住所を知って、手紙を送りたい。』など法的な理由がない場合でも調べることが可能です。
『自分で引越し先を調べるのは難しそう。』などとお悩みの方は、まずは一度探偵に相談してみることも検討してみてくださいね。