お墓探し調査は自分でできない?
本記事では、探偵にお墓探し調査を依頼する場合の手順について解説していきますが、そもそもお墓探し調査は自分でおこなうことができないのか、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お墓探し調査を依頼する際の手順を説明する前に、まず自分でお墓探し調査をするのは可能かどうか説明をしていきます。
不可能ではないけど、見つけられる可能性が低くなる
結論から申し上げますと、自分でお墓探し調査をおこなうのは、不可能ではありません。
しかし、大抵の一般人は、特定の人物のお墓を探すためのノウハウやコツを身につけていないのがほとんどでしょう。
お墓探し調査をおこなうことは、簡単そうに思えて、実は非常に難しいものです。
まず、いきなりお墓の場所を調べるのではなく、親族を特定するところからはじめ、そこから全国に数多くあるお墓の中からいくつかピックアップして、実際に特定の人物のお墓があるのか調査するという流れが一般的です。
そのため、インターネットで情報を調査する能力や人に聞き込みをする能力など、専門的な知識がないとなかなか特定することができない傾向にあります。
また、これらの手順で自分で調査を進めたとしても、必ずしも見つかるとは限りません。
2020年に埋葬事業を展開しているヤシロの調査によると近年では、お墓管理の負担も踏まえて、お墓を持たない人も増加しています。
調査でお墓を持っていないと回答した割合は、おおよそ15世帯に1世帯は持っていないという結果が出ています。
(参考:お墓がない・予算がない時、遺骨はどうすればいい?お墓を持たずに供養する6つの選択肢|霊園・墓石のヤシロ 永代供養ナビ)
このように、そもそもお墓を持ってないというケースもあるので、そういった場合はどんなに頑張って自分で調査を進めても、当然ながら見つけることはできません。
しかし、探偵であれば、お墓を持っていない場合の情報も親族を特定する段階で把握することができるでしょう。
そして、お墓参りという形ではありませんが、探偵から得た情報をもとに、親族の自宅に訪問して供養することが実現できる可能性も高まるでしょう。
自分でお墓探しをおこなう際の主な調査手順
お墓探し調査は、探偵に依頼することが一般的でかつ、確実性が高いですが、自分で調査することも不可能ではありません。
自分でお墓探しをおこなう際は、以下の手順を踏んで調査することが多いです。
1.亡くなった人物の情報を再度収集する
いつ亡くなったのか調べるのはもちろんのこと、亡くなった人物が生前過ごしていた場所や、親族がいる場所なども調べます。
また、情報収集をする際は、インターネットを用いたり、共通の知り合いに聞き込みしたりしてみましょう。
2.集めた情報をもとにお墓を探す
情報を収集したら、その情報を参考にして、亡くなった人物が眠っているお墓を探しましょう。
お墓は全国のあらゆる場所にあるため、いきなり一つのお墓の目星をつけてしまうのではなく、複数のお墓をピックアップしてみると良いでしょう。
お墓を探す際は、インターネット検索はもちろん、マップなども使うと探しやすいです。
3.お墓に直接訪問する
複数のお墓をピックアップすることができたら、直接お墓を訪問してみて、亡くなった人物が眠っている場所を探しましょう。
お墓を管理している会社やお寺の住職さんなどに聞いてみることで、場所を教えてくれることもあるかもしれません。
探偵にお墓探し調査を依頼した事例
お墓探しは、自分でおこなうことも可能ですが、絶対に場所を知りたいと考えているのであれば、探偵に依頼するのがベストです。
探偵では、非常に高い確率で特定の人物のお墓を見つけることが実現できます。
ここでは、探偵にお墓探し調査を依頼して、実際に特定の人物のお墓を見つけることができた事例を2つ紹介していきます。
初恋の人物のお墓探しを依頼した事例
長い月日が経っても忘れられない初恋の人物のお墓探しを依頼した70代の女性の事例です。
その女性は、初恋の人物とは結局交際せず、別の男性と結婚しました。
しかし、彼女にとって、その初恋の人物はかけがえのない存在で、「いつか自分が死ぬ前に改めて思いを伝えたい。」と思っていましたが、ある日古い友人から噂で男性が病気で亡くなってしまったという情報を聞きました。
彼女は、非常にショックを受けましたが、思いを伝えることを諦めておらず、お墓探しをすることを決意しました。
はじめは、噂を教えてくれた友人に聞いてみましたが、親族などの情報は一切わからず、結局ほとんど何も情報がない状態で探すことになりましたが、友人から「探偵を使ってみたら?」というアドバイスをいただきました。
アドバイス通り、お墓探し調査を取り扱っている探偵に連絡をしてみて、事情を話したところ、調査を引き受けてくれるとのことでした。
早速、探偵が調査を進めてみたところ、初恋の人も別の女性と結婚していたことがわかり、生前はその女性の故郷で暮らしていたことが発覚しました。
そして、暮らしていた町の隣町の霊園に眠っているという情報を入手することができました。
探偵から情報を得た彼女は、夫には内緒で初恋の人が眠っている霊園に向かいました。
無事、お墓を見つけることができた彼女は、供養をしたのはもちろんのこと、対面ではありませんが彼への思いを伝えることができました。
後日、探偵は彼女の話を聞いてみたところ、「最初は悲しかったけど、数十年ぶりに再会できて本当に良かった。」と嬉しい気持ちを語ってくれました。
学生時代の恩師のお墓探しを依頼した事例
高校生時代にお世話になった恩師のお墓探しを依頼した50代の女性の事例です。
その女性は、学生時代に勉学で苦しんでいた経験をしていたのですが、恩師からの言葉により、心が救われ、今では恩師と同じ道を歩み教師として働いています。
恩師とは、不定期でおこなわれる同窓会で稀に再会していたのですが、ある日の同窓会を境に恩師が来なくなってしまいました。
その理由として、病気が発覚したとのことで、発覚してから半年後には、残念ながら恩師は亡くなってしまいました。
恩師とは、連絡先を交換していないほか、数年前におこなわれた同窓会を最後に会えていないので、その際の同窓会以降の居場所はわかりませんでした。
そのため、お墓参りをしたいと思っていてもなかなか動くことができませんでした。
しかし、ある日ネットサーフィンをしていたところ、お墓探し調査という調査を取り扱っている探偵が存在していることを知りました。
彼女は「これなら調べてくれるかも?」と思い、すぐに探偵に問い合わせて、恩師が最後に住んでいたと思われる居場所や、時間が経過しているがお墓を探すことは可能かなど、細かく状況を話しました。
探偵は、二つ返事で「任せてください。」とのことで、依頼した次の日には実際に調査が進められました。
調査を依頼して1週間後に探偵から報告があり、なんと恩師は女性が住んでいる町の霊園に眠っているという情報がわかりました。
彼女はその情報を受け取ってすぐに霊園に行き、恩師のお墓を探したところ、本当に見つけることができ、思わず泣き崩れてしまったそうです。
やはり亡くなってしまっているという事実は非常に悲しいことですが、こうして自分が住んでいる町に眠っているとしって、彼女は安心しました。
現在では、1ヶ月に1回程度お墓参りをして、仕事であった出来事や悩みなどを眠っている恩師にひっそり伝えているそうです。
探偵にお墓探し調査を依頼する手順
特定の人物のお墓を必ず見つけたいと思うのであれば、探偵にお墓探し調査を依頼するのがベストです。
しかし、これから探偵への調査を検討されている方の中には、依頼するためにはどのようなことをすればいいのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
探偵にお墓探し調査を依頼する際は、以下の手順で進められていくことが一般的です。
- お墓探し調査を取り扱っている探偵に相談する
- 契約締結後、探偵が調査を進める
- 途中経過を受ける
- 結果報告を受ける
ここでは、これらの手順を進める際に、具体的にどのようなことをしていくのか解説していきます。
お墓探し調査を取り扱っている探偵に相談する
お墓探し調査を依頼するのであれば、必ずお墓探し調査を取り扱っている探偵に相談しましょう。
世の中には、多くの探偵が存在していて、それぞれ人探しが得意であったり、浮気調査が得意であっf0たりなど、得意な分野が定められていることが多いです。
もしも、それを知らずにお墓探し調査を取り扱ってない探偵に相談をしてしまったら、時間の無駄となってしまうでしょう。
また、中には得意としていないにも関わらず、お墓探し調査を引き受けて、調査を進めてもらったものに、なかなか結果を得ることができないなど、難航してしまうリスクも少なくはありません。
必ず相談する前に、インターネット等でお墓探し調査を取り扱っている探偵をリサーチしてください。
相談する探偵を決める際は、1社の探偵だけではなく、複数社の探偵をピックアップして、探偵の雰囲気を比較したり、相見積もりを取って価格を比べたりすることも大切です。
また、相談をする際は、スムーズに状況が伝わるように、あなたが探したいと考えている亡くなった人物の基本情報や特徴、探したい経緯などを探偵に詳しく伝えると良いでしょう。
契約締結後、探偵が調査を進める
複数社の探偵に相談して、どの探偵に調査を依頼するか決定したら、その探偵と契約を締結しましょう。
無事に契約が締結したら、いよいよ探偵が調査を進めていきます。
お墓探し調査において、探偵では以下の調査を進めることが一般的です。
データ調査
依頼者が提供してくれた情報をもとに、亡くなった人物やその遺族の情報を集めて、お墓の場所の手がかりを探します。
データ調査をおこなう際は、インターネット等を用いて、Web検索で出た情報やSNSを参考にするほか、名簿屋から合法的に入手した名簿を参照してデータを集めます。
現地調査
データ調査で得た情報をもとに、現地調査をおこなっていきます。
現地調査では、以下のことを実施することが一般的です。
- 亡くなった人物の親族や知人に聞き込み
- 亡くなった人物が眠っている可能性が高いお墓に足を運ぶ
- 亡くなった人物が眠っている可能性が高いお墓の管理人や住職さんに聞き込み
探偵が実際に親族や知人のもとやお墓があると推測される場所を訪問し、これらの行動をおこなっていくことで、亡くなった人物のお墓を特定することができます。
結果報告を受ける
探偵は、依頼者が求めている情報を集めることができたら、依頼者にその結果を報告します。
結果は、口頭で説明されるのはもちろんのこと、報告書やデータでお渡しすることが可能です。
依頼者は、受け取った情報をもとに、実際に亡くなった人物のお墓に足を運んだり、親族や知人に直接尋ねてみるなど、行動を移します。
また、依頼者の中には、亡くなった人物に対して悲しい気持ちが込み上げてくることを避けたいと思い、初めからお墓参りをしないと考えている方もいらっしゃいます。
そういった方のためにも、探偵の中には代行でお墓参りをしてくれるサービスを提供していることもあるので、お墓参りいくことに不安を感じている方と考えている方は、このようなサービスを利用してみるのも良いでしょう。
探偵にお墓探し調査を依頼する際の注意点
探偵にお墓探し調査を依頼すると、自分で調査をする場合よりも短期間で正確な情報を手に入れやすいです。
しかし、状況によっては情報を手に入れることができないなど、マイナス面が発生してしまうケースも少なくはないものです。
ここでは、探偵にお墓探し調査を依頼する際に、最低限頭に入れておきたい注意点を2つ紹介していきます。
必ずしも見つかるわけではない
探偵にお墓探し調査を依頼しても、必ずしも特定の人物のお墓を見つけることができるというわけではありません。
情報を入手することができなくて、見つからないということもありますが、特に近年では、お墓管理の負担を減らすためにそもそもお墓を持ってないケースも少なくはありません。
このような場合だと、当然ながらお墓を見つけることができないので、もしも探偵に調査を依頼しても良い結果が得られない場合は、そもそも持っていないかもしれない可能性も考えられるので、忘れないようにしておきましょう。
親族等からお墓参りを拒否されてしまうこともある
探偵に調査をして、無事にお墓を特定することができても、絶対お墓参りができるとは言い切れません。
場合によっては、親族等からお墓参りしないでほしいと拒否されてしまうケースもあります。
例えば、生前に亡くなった人物と大きなトラブルがあり、そのことを親族も知っている場合は、断れられてしまうこともあるでしょう。
稀なケースなのであまりないかもしれませんが、もしも拒否されたら、親族の言うことを無視してお墓参りをしてしまうのはできるだけ避けて、ひとまず諦めるようにしましょう。
もしかすると、最初は拒否したものの、後日許してもらえる可能性も十分にあるので、まずは下手に動かないことが大切です。
【まとめ】お墓探しをするなら、探偵に依頼するのが最適
お墓探し調査は、自分でも行うことが可能ではありますが、専門的な知識がない状態で、亡くなった人物やその親族のことをリサーチするのは非常に難易度が高いものです。
また、リサーチすることができても、全国にはたくさんのお墓がありますので、そこから亡くなった人物が眠っているであろうお墓を特定するとなるとさらに時間がかかってしまいます。
できるだけ短期間でかつ正確にお墓探しをしたいと考えているのであれば、最初から探偵に依頼するのが無難です。
探偵では、インターネットや合法的な名簿をもとに、亡くなった人物や親族の情報を集め、お墓の場所を特定するための手がかりを探っていきます。
そして、データ調査と並行して、聞き込みを中心とした現地調査もおこない、探偵の目でお墓の場所を直接特定していきます。
亡くなった人物がそもそもお墓を持ってない場合などは、当然ながら見つけることが難しいですが、自分で調べるよりも確実に情報を得ることが期待できるでしょう。
T.L探偵事務所でも、お墓探し調査をおこなった実績がありますので、
「亡くなった知人のお墓を探したい。」
などと考えている方は、一人で無理に探さず、探偵に調査を依頼することもぜひ検討してみてください。