嫌がらせに対して仕返しすることはできる!?
嫌がらせを受けたら、仕返しをしたいと思うことは誰もが一度は考えるものです。
しかし、むやみに嫌がらせを仕返したら、逆に相手から逆恨みされてしまうのではないかと不安になり、できない方もいるのではないでしょうか。
確かに、嫌がらせに対して仕返しをしてしまうと、そういったリスクが生じてしまい、今後安心して生活を送れなくなってしまうことも考えられます。
そういったリスクを避けるのであれば、やはり仕返しをせず、専門機関などに相談して解決するのが一番安全ではありますが、どうしても仕返しをしたい場合は、合法的な手段でおこなうとよいでしょう。
合法的な手段で仕返しをすることで相手に「あなたは今まで私のことをこんなに追い詰めていた。」ということが自然と伝えることができ、嫌がらせの軽減に繋がる可能性があります。
また、仕返しをすることで、あなた自身も「やってやった!」とスカッとした気持ちを感じるでしょう。
ただし、いくら合法的な手段であっても、相手の傷つき方によっては、あなたが悪者扱いとなってしまうこともあります。
本記事でも、合法的な仕返しを紹介していきますが、あくまでも仕返しすることを推奨するものではありません。
もしもこれから紹介する方法で仕返しをおこなう際は、自己責任で進めるようにしましょう。
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身近の人に今すぐできる合法的な仕返し5選
職場や学校などで嫌がらせを受けている方もいるでしょう。
そんな時に今すぐできる合法的な仕返し方法を5つ紹介します。
相手を睨みつける
目が合った時やすれ違った時などに睨みつけることで、相手に「何かおかしい。」と感じさせることができます。
また、相手に違和感を感じさせるだけではなく、「何かされるのではないか。」と不安な気持ちにさせる効果もあります。
睨みつけることは一見効果がないように思えますが、実はあなた自身の心の支えにもなることもあるので、意外なほど効果があると言えるでしょう。
舌打ちをする
すれ違った際に舌打ちをするのも、効果がある合法的な仕返しと言えるでしょう。
前述した睨みつけるのと同様に、舌打ちも相手に「何かおかしい。」と感じさせることができます。
そして、繰り返し舌打ちをすることにより、相手に小さなストレスを与えさせることが可能です。
このように、嫌がらせを受けてしまったらそのままにするのではなく、相手に対して抵抗する気持ちを示すことも重要なのです。
無視する
嫌がらせをしてくる相手から話しかけられても、無視するのも大切です。
無視することで、相手との関わりを断ち切ることができるだけではなく、周囲の人からも「何かあったのかな?」と思われる可能性があります。
周囲の人からもそう思われるようになれば、相手が嫌がらせをしていることが次第に周知されていくでしょう。
関係ない人を巻き込んでしまう可能性もありますが、嫌がらせを受けているということを遠回しに知らせる効果が期待できます。
あえて明るく振る舞う
嫌がらせをしてくる人は、被害者が苦しんでる姿を見ることを目的としています。
だからこそ、嫌がらせに苦しんでいる姿を見せてしまうと、相手は「もっといじめてやろう。」と思い、さらに嫌がらせがエスカレートしてしまう可能性があります。
そこで、あえて「私は平気だよ。」という感じに明るく振る舞うと効果的です。
明るく振る舞うことで、加害者は「嫌がらせが効いてない。」と感じ、嫌がらせをすることを諦めるかもしれません。
さらに、自分が前向きに振る舞うことで、気持ちも自然と明るくなり、前向きな姿勢を保てるのでおすすめです。
信頼できる人に「嫌がらせを受けている」と相談する
自分一人で加害者に立ち向かうのも良いですが、周りの人を頼るのも効果的な仕返しになります。
例えば、信頼できる人に「嫌がらせを受けている。」と相談することで、加害者の行為が周りの人に知られ、居心地が悪くなる可能性があります。
さらに、こういった相談をしておくことで、万が一被害がエスカレートした場合でも、周りの人が助けてくれるので、気持ちも楽になります。
「周りの人を巻き込むのは抵抗がある。」と感じるかもしれませんが、まずは信頼できる人に相談し、味方を増やしていきましょう。
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隣人など近くに住んでる人への合法的な仕返し4選
地方や郊外に住んでいる人であれば、隣人などの家の近くに住んでいる人から嫌がらせを受けていることもあるでしょう。
そのような場合の合法的な仕返しを4つ紹介していきます。
噂を流す
近所の人から嫌がらせを受けた際は、「誰かわからないが嫌がらせをしてくる。」などと噂を流すのも一つの手です。
噂を流す際は、信頼できる他の近所の人に相談するのがベストです。
そうすることで、あなたの悩みに親身になって話を聞いてもらえるでしょう。
また、噂が広がると、いずれ加害者の耳にもその情報が届くことが考えられます。
その結果、加害者も嫌がらせをしづらくなり、自然と嫌がらせが収まることが期待できます。
物音を立てる
物音を立てるのも効果的な仕返しの一つです。
あまりにも大きな物音を立ててしまうと、騒音となってしまいますが、「受忍限度」を超えていない物音であれば問題ありません。
【受忍限度とは?】
社会生活を営むうえで、騒音や振動、悪臭などの被害の程度が我慢できる範囲のことを示します。
各自治体によって、受忍限度の数値は変動します。
自治体によって数値は異なりますが、多くの自治体では40dB程度を受忍限度としていることが多いです。(夜の住宅街の場合)
そして、壁越しだと、実際の音に対して10〜20dB程度下がって聞こえることがあります。
そのため、50〜60dB程度の物音を立てるのが効果的です。
具体的な物音については以下の通りになります。
- テレビ…約50〜70dB
- 換気扇…約40〜60dB
- エアコン…約40〜60dB
- 日常会話…約50〜60dB
これらの物音を立てれば、騒音にならない範囲内で仕返しをすることができます。
ボランティアなどに参加して自分の評価を上げる
ボランティアなどの地域の集まりに参加して、自分の評価を上げることで、周りの人からの好感度を高めることができます。
人は、接触回数が増えるほど、好感度を抱きやすい傾向があります。
そのため、自分のことを信頼してくれる味方を増やすためにも、地域の集まりに参加することは効果的と言えるのです。
周りの人からの信頼を得ることで、万が一あなたが加害者から嫌がらせを受けた際にも、周りの人が力を貸してくれる可能性が高くなります。
相手の家の近くに砂糖水をまいて虫を呼び寄せる
嫌がらせをしてきた相手の家の近くに砂糖水をまいて虫を呼び寄せるという仕返しも、効果的です。
多くの人は虫が集まると不快を感じ、虫の数が多ければ多いほどその不快感はさらに増します。
「虫を呼び寄せるのは訴えられそう。」と心配するかもしれませんが、虫を呼び寄せること自体を禁止する法律はないので、法的に問題はありません。
ただし、「加害者の庭に勝手に侵入して砂糖水をまいた。」などと言う場合は、住居侵入罪になってしまうので、実践する際は十分に注意してください。
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インターネット上での合法的な仕返し3選
匿名性の高いインターネットであっても、嫌がらせに遭った際、仕返しをすることが可能です。
ここではインターネット上でできる合法的な仕返しを3つ紹介します。
悪質なユーザーを通報する
SNSや掲示板を利用していて、悪質なユーザーから嫌がらせを受けることもあるでしょう。
そのような場合は、運営に通報することをおすすめします。
通報することで、その悪質なユーザーと直接関わらずに済み、アカウントの凍結やアクセス禁止などの対処を運営がおこなってくれる可能性があります。
ただし、確実に対処してくれるとは限らないので、嫌がらせの内容を明確に説明するなど、通報の工夫が必要です。
また、自分だけではなく他のユーザーにも協力を求め、複数人で通報することで、より効果的に対処してもらえる可能性が高まります。
逆SEOをおこなう
SEOと聞くと、検索順位を上げるための手法のイメージが強いでしょう。
反対に、検索順位を下げるための手法のことを「逆SEO」と言います。
もしもインターネット上で根拠のない悪評などを書かれた際に、逆SEOをすることで風評被害を受けずに対処することができます。
逆SEOは以下の方法ですることが可能です。
- 順位を下げたい記事のコピーサイトを複数個作成する
- 低品質なサイトを複数作成し、検索順位を下げたい記事にリンクを送る
- 対象のサイトよりも高評価を得られるサイトを複数作成する
最も有効なのは、高評価を得られるサイトを作成して順位をあげることですが、これには結果が出るまでかなりの時間がかかります。
また、コピーサイトや低品質なサイトを作成して、逆SEOをすることは検索エンジン上では違反とされているので、実践する際はそのあたりも踏まえて気をつけましょう。
加害者からの嫌がらせ行為を投稿する
加害者からの嫌がらせを受けたら、その内容を記録して投稿することも効果的な仕返しの一つです。
今ではパソコンやスマホで簡単にスクリーンショットを撮ることができ、記録を残しやすくなっています。
スクリーンショットをした情報をまとめて投稿することで、周りの人に嫌がらせの実態をわかりやすく伝えることができるでしょう。
また、XなどのSNSでは、他のユーザーがその投稿を拡散してくれることもあります。
拡散されることにより、さらに多くの人に嫌がらせを受けているという事実を知らせることができ、加害者へのプレッシャーにもなります。
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【注意!】仕返しをする際に気をつけるべきこと
ここまで嫌がらせを受けた際の合法的な仕返し方法について紹介しましたが、これから実際に仕返しする際には、以下の内容も必ず抑えておくことが大切です。
- 法に触れるような仕返しはしないこと
- 正当防衛に該当しない
- 必ずしも嫌がらせがなくなるわけではない
これらの点について必ず気をつけたうえで、仕返しをするかどうか慎重に考えましょう。
法に触れるような仕返しはしないこと
「仕返しするために、相手の私物を壊した。」「相手の後を尾行して仕返しのタイミングを見計らう。」
などと、一歩間違えたら法に触れるような行為は絶対にしないでください。
行為にもよりますが、もしも誤った方法で仕返しをしてしまうと、以下の罪を課せられる可能性があります。
- ストーカー規制法違反
- 迷惑防止条例
- 住居侵入罪
- 名誉毀損罪
- 器物損壊罪
- 暴行罪
- 脅迫罪
- 侮辱罪
- 傷害致死罪
- 殺人罪 など
また、本記事で紹介した合法的な仕返しをおこなった場合でも、相手の傷つき方次第では、あなたが悪者扱いになってしまうリスクもあります。
くれぐれも仕返しをする際は、法に触れないように慎重になっておこないましょう。
正当防衛に該当しない
正当防衛とは、加害者の行為から自分を守るために、やむを得ずおこなった行為のことを指します。
正当防衛が成立すると、処罰の対象にはなりません。
例えば、加害者から殴られそうになった際に、とっさに相手を殴った場合は、自分を守る行為とみなされ、正当防衛が成立することがあります。
しかし、本記事でも説明した仕返しは、とっさにおこなう行為とは言えないので、正当防衛には該当しません。
たとえ嫌がらせを受けていたとしても、これらの行為は正当防衛とはみなされないのです。
「正当防衛になるからどんなことをしてもいい。」と考えて、度が過ぎた仕返しをしないよう、注意が必要です。
必ずしも嫌がらせがなくなるわけではない
仕返しをしたからといって、必ずしも嫌がらせがなくなるわけではないということも忘れないようにしましょう。
いくら合法的な仕返しを徹底していても、加害者がなんとも思っていなければ、嫌がらせは収まるどころか、むしろ悪化してしまうことも十分にあり得る話です。
もしもどんなに対処しても嫌がらせが収まらない場合は、嫌がらせに遭ったという証拠を集めて、嫌がらせ問題に強い専門機関に相談することをおすすめします。
【まとめ】仕返しすることを考える際は慎重に!
嫌がらせを受けたとき、仕返しをすることによって状況が改善する場合もあります。
ただし、仕返しをする際は、誤った方法ではなく、合法的な方法でおこなうことがベストです。
そうすることで、気づかないうちに嫌がらせが軽減することも期待できるかもしれません。
しかし、仕返しをすることで必ずしも嫌がらせがなくなるというわけでもないので、実践するかどうかは、慎重に考えましょう。
また、安全な方法で確実に嫌がらせをなくしたいと考えているのであれば、嫌がらせ問題に強い専門機関に相談するのが賢明です。
警察や厚生労働省、弁護士、探偵などに専用の相談窓口が設けられていますので、必要に応じてこうした機関の利用を検討してみてください。
T.L探偵事務所でも、あらゆる嫌がらせ問題を解決してきた実績があります。
もしも「職場の人からの嫌がらせに困っている。」「隣人の嫌がらせが酷くて夜も眠れない。」などとお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。