『お金を貸してほしい』と言われたらどうすればいいの?
困っている知人を助けたいと思い、お金を貸す方もいらっしゃるでしょう。
貸したお金をすぐ返してくれるのであれば、まだ良い方かもしれません。
しかし、中にはお金を貸したにも関わらず、なかなか返してくれないことも少なくはないものです。
『仲が良い相手ならすぐにお金を返してくれるのでは?』
と思われるかもしれませんが、そうとは断言できません。
仲が良い相手だとしても、あなたにお金を借りることを要求して、なかなか返してくれないということは十分にあります。
そのようなことを想定して、相手から『お金を貸してほしい』と言われても、できるだけ貸さないことが被害を軽減させるためには最適です。
しかし、どうしても相手を助けたいという気持ちが働き、ついお金を貸してしまったという方もいらっしゃるでしょう。
もしも相手にお金を貸すことを選択したのであれば、貸す際に事前に期日を決めたり、契約書を作成したりするなどといった工夫をすることにより、相手に『お金をすぐに返さないと。』という意識をさせることができます。
また、これらの処置を行なってもなかなかお金を返してくれないというときは、内容証明郵便を利用してみたり、最悪な場合、法的措置を取ったりすることも検討してみましょう。
そうすることにより、時間がかかってしまうかもしれませんが、確実に相手からお金を返してもらうことが実現できます。
『お金の切れ目が縁の切れ目』ということわざがある通り、お金に関することで人間関係も途絶えてしまうこともよくある話です。
今後も相手と良好な関係を築いていきたいと思っているのであれば、必ず『本当に貸すべきなのか?』と自分でも考えてみましょう。
そして、貸すことを選択するのであれば、あなた自身でもそれなりの対応をすることを検討してみてください。
こんな人に注意!お金を返さない人の特徴5選
お金の貸し借りが原因で、人間関係が拗れてしまうことも十分にあり得ます。
人にお金を貸さないことが一番ではありますが、中にはどうしても相手を助けたいと思い、ついお金を貸してしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、誰に対してでもお金を貸してしまうのは絶対にやめてください。
特に、以下の特徴を持っている人は、お金を返さない可能性が非常に高いので、事前に断るのが吉でしょう。
- 経済的に不安定な人
- 計画性がない人
- 生活習慣が乱れている人
- 約束を守れない人
- 自己中心的な人
これらの特徴に当てはまる人がどうしてお金を返さない可能性が高いのか、説明をしていきます。
経済的に不安定な人
経済的に不安定な人であればあるほど、お金を貸してほしいと言われる機会が多いでしょう。
しかし、こういった方はいつ収入を得られるのかわからないので、お金を貸してもなかなか返ってこないことが多いです。
場合によっては、お金を貸してそのままなかったことにされてしまうケースも少なくはありません。
もしも、経済的に不安定な方からお金を貸してほしいと言われても、相手の言われるがままお金を貸さないことをおすすめします。
計画性がない人
計画性がない人は、お金を手にしても考えてお金を使うことができず、つい無駄遣いをしてしまう傾向があります。
そのため、このような人にお金を貸しても、無駄遣いされ続けてしまい、すでにお金をお金を貸しているにも関わらず、追加でお金を貸してほしいと求められてしまう可能性があります。
お金を無駄に利用されたくないと考えているのであれば、貸さないことが吉です。
生活習慣が乱れている人
生活習慣が乱れている人は、日常生活だけではなく、お金の使い方も乱れてしまう傾向があります。
そのため、計画性がない人と同様に、無駄にお金を使ってしまったり、追加でお金を要求してきたりする可能性も十分にあります。
あなたの身の回りに『この人、生活習慣が乱れているな。』と感じる方がいるのであれば、できるだけそういう方にはお金の話をしないようにしましょう。
約束を守れない人
約束を守れない人にお金を貸してしまうと、たとえ期日を設定していてもなかなかお金が返ってこない傾向があります。
貸したお金がなかなか返ってこないと、あなた自身もお金を使いたいタイミングで使えないなど、経済的に負担を抱えてしまうでしょう。
人にお金を貸す際は、必ず相手が約束を守る人なのか見極めるようにすることが大切です。
自己中心的な人
他人のことをあまり考えられない、自己中心的な人にお金を貸してしまうと、お金がなかなか返ってこなかったり、約束を忘れられてしまう可能性があります。
こういった方にお金を貸して催促をしても、場合によっては、言い訳をして返金を延期されてしまうケースもあります。
相手にお金を貸すことを検討している方は、改めて相手が自己中心的な性格ではないかを思い返してから、貸すか貸さないか判断することが大切です。
確実に相手からお金を返してもらうにはどうすればいい?
お金は、できるだけ人に貸さないことがベストですが、相手を助けたいと思い、ついお金を貸してしまう方もいらっしゃるでしょう。
お金を貸したら、相手からお金を返してもらうことをただ待つのではなく、必ず返してもらうための行動をあなたから起こすことが大切です。
そうしないと、相手からお金がなかなか返ってこなかったり、忘れられたりして、あなたと相手との人間関係に亀裂が生じてしまう可能性があります。
では、確実に相手からお金を返してもらうためには具体的にどのようなことをすればいいのか、ここでは5つのポイントを紹介していきます。
お金を貸す際に契約書などの書類を作成する
相手にお金を貸す際に、そのままお金を貸すのではなく、契約書などの書類を作成してからお金を貸すことをおすすめします。
書類を作成することにより、相手にもお金を必ず返さなくてはならないという意思を目にみえる形で伝えさせることができます。
契約書には
『いくらのお金を貸したのか』
『いつまでにいくらのお金を返すのか』
『お金を返してくれなかった際の措置』
などの情報を必ず記載するようにしましょう。
これらの情報を記載することにより、相手もルールに従う必要があるので、期日までにお金を取り戻すことを実現させることができます。
全ての連絡先を把握する
相手にお金を貸す際は、電話番号やメールアドレス、LINE、SNSなど全ての連絡先を教えてもらってから貸すと良いでしょう。
連絡先を知らないと、もしも相手に逃げられてしまった際、当然ながらお金を取り戻すことが困難となります。
『今知ってる連絡先で常に連絡を取り合っているから大丈夫だろう。』
と安心せずに、必ず相手から全ての連絡先を教えてもらってからお金を貸すようにしてください。
返金期日を明確に決める
返金期日を曖昧にしてお金を貸してしまうと、相手からいつになってもお金が返ってこなくなってしまう可能性があります。
こういったリスクを避けるためにも必ずお金を貸す際は、返金期日を明確に決めておきましょう。
定める期日は、あなたの都合によって決めて問題ありませんが、可能であれば1ヶ月以内を目処にしておくと、相手に忘れられることを防止できます。
口頭で期日を決めるのも良いですが、前述しました契約書を作成して、その書面に記載しておくのがおすすめです。
内容証明郵便を利用する
内容証明郵便とは、いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって郵便局が証明する制度です。
(参考:内容証明|日本郵便株式会社)
もしも相手にお金を貸して、連絡が取れなかったり、期日までにお金を返してくれなかったりした場合は、内容証明郵便を用いて、相手に催促の連絡をしましょう。
これを利用することにより、相手にいつ催促したのかということを郵便局を通して伝えることが可能となります。
あなた以外の人物も内容を把握していることから、相手も『お金を返さないと。』という気持ちが働き、返金を実現させることができるでしょう。
法的措置を取る
上記で紹介した手段を全て用いても、相手からお金が返ってこなかった場合は、法的措置を取ることも検討しましょう。
法的措置を取り、裁判所から判決が確定することにより、相手からお金を取り戻すことができます。
お金を返してくれない際に用いられる法的手段は具体的に以下のいずれかを行うことが一般的です。
- 少額訴訟(原則1回で完結する裁判のこと。ただし請求額が60万円以下の場合のみ有効。)
- 支払督促(書類審査のみの法的手段。)
- 民事調停(相手と話し合いをして決める法的手段。)
- 通常訴訟(上記で解決しなかった際に用いられる法的手段。)
これらの手段を用いて法的措置を取る際は、事前にお金を貸したことやお金を返してくれないということがわかる証拠を集めたうえで弁護士に相談することをおすすめします。
そうすることで、スムーズに措置を取ることができ、早めの返金を実現させることが可能となります。
しかし、証拠を持っていなかったり、お金を貸した相手と連絡が取れなくなり、所在がわからなくなってしまったということも十分にあり得る話です。
そのような場合は、人探しに特化している探偵に証拠集めや相手の行方を調査してもらうのがおすすめです。
探偵は、人探しだけではなく、お金にまつわる問題の知識も兼ね備えていますので、アドバイスを得ることもできます。
知人などにお金を貸したけど返してもらえなくて悩んでいる方は、一度探偵に相談することも検討してみてください。
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相手からお金を返してもらう際にやってはいけないこと
どんな手段を用いても相手からお金を返してもらえないことも、残念ながらあり得る話です。
しかし、お金を返してもらえなかったからといって、以下のようなことをしてしまうのは絶対にやめましょう。
- 相手を脅す
- お金を返してくれないことを周りの人に言いふらす
- お金を返してもらうことを諦めてしまう
これらの行動をどうして行っていけないのか説明をしていきます。
相手を脅す
お金を返してもらえないことに対して、相手のことを脅して無理やり返金を求めるやり方を行う方もいらっしゃいます。
しかし、こういった方法でお金を取り戻そうとするのは絶対にNGです。
脅すことにより、相手から『脅迫された。』と訴えられ、あなたが法的措置を取られてしまうリスクがあるからです。
元はあなたのお金ですので、どうにかしてでも取り戻したいという気持ちも大変分かりますが、度が過ぎた行動を起こして取り戻すのはリスクが伴いますので、絶対にしないようにしてください。
お金を返してくれないことを周りの人に言いふらす
お金を返してくれないことにより、つい周りの人に言いふらしてしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、関係ない第三者に言いふらしてしまうと、二人の今後の関係性にも亀裂が生じてしまう可能性があるので、言いふらさないようにしましょう。
お金をなかなか返してくれないと、つい第三者に愚痴のような形で言ってしまいがちかもしれませんが、お金を貸した相手とも今後も付き合っていきたいと考えているのであれば、できるだけ避けてください。
また、第三者に直接言いふらすだけではなく、SNSなどで投稿して広めてしまうのも絶対にやらないようにしましょう。
お金を返してもらうことを諦めてしまう
貸したお金がなかなか返ってこないと、中には返してもらうことを諦めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、諦めてしまうと、お金を借りた相手も『返さなくていいんだな。』『また貸してって言っても貸してくれそう。』と思われてしまいます。
そうなると、一度だけではなく何度もお金を要求されたり、要求するお金の金額が増えたりなど、相手の行動がエスカレートしてしまう可能性が高くなります。
少額だとつい面倒くさいと思って諦めてしまいがちですが、諦めずに必ず相手からお金を返してもらいましょう。
『催促してもお金を返してくれない。』そんな時は探偵に相談しよう
知人などからお金を貸してと言われたら、貸さないことが最善策ではありますが、相手のことを助けたいと思い、つい貸してしまう方もいらっしゃるでしょう。
もしもあなたがこれからお金を相手に貸す際は、必ず相手に返金させる意識を持たせることが大切です。
そのためには、期日をしっかり設けるのはもちろんのこと、契約書を作成したり、全ての連絡先を把握したりなどと対処するようにしてください。
また、これらの手段を用いても相手がなかなかお金を返してくれない場合は、内容証明郵便を利用したり、最悪な場合、法的措置を取ることも検討しましょう。
貸したお金を取り戻すことにより、あなたの経済的負担を抑えることができるのはもちろん、お金を貸した相手との今後の関係性を守ることもできるので、必ず適切な手段でお金を返金してもらうよう促してください。
しかし、中には本記事で紹介した手段を用いても、『どんなに催促しても返してくれない。』『お金を返してほしいのに相手との連絡が一切取れない。』という事態が起きてしまうこともあり得る話です。
そのような時は、探偵に相談することにより、トラブルを解決できる可能性があります。
特に人探しに特化している探偵であれば、お金を貸した相手の居場所や連絡先、相手の行動、また、どんなことにお金を使っているのかなどといった情報を集めることができます。
これらの情報は、あなたが相手からお金を取り戻す際の重要な手がかりとして利用することができるでしょう。
もしも知人とのお金の貸し借りで悩んでいる方は、一度探偵に相談してみることも検討してみてください。