敷地内に勝手に入るとどうなるのか?
人に自分の家の駐車場や私道、庭などの敷地内に勝手に入られてしまうということは、実はよくあることです。
迷惑だと思いつつも、トラブルに発展してしまったら面倒だと思って、放置してしまう人も少なくはありません。
一刻も早く、敷地内に勝手に入ってしまうのをやめさせるには、あなた自身でも対策をするようにしましょう。
では、有効な対策法を知る前に、そもそもこのように自分の家の敷地内に勝手に人が入ってしまうと、一体その人はどうなるのでしょうか?
通常、家の敷地内に所有者以外の人物が勝手に入ってしまうと、『住居侵入罪』という罪が成立する場合があります。
住居侵入罪は通常、敷地内にある建物に勝手に入ると成立する罪ではありますが、駐車場や私道などを含めた土地に入った場合でも罪が成立することがあるのです。
また、人が侵入するだけではなく、敷地内に車を駐車したり、転回する場合も住居侵入罪に問われることがあります。
そのため、家の敷地内に勝手に人が入ってくるとお悩みのあなたには、このような事態は『住居侵入罪』といった罪が成立する場合があるということを知っておいてください。
あまりにも被害が多く、迷惑だと感じたら、最悪な場合訴えることが可能ということを覚えておきつつも、敷地に入られないようにするための対策法を実践していきましょう。
敷地内に勝手に入られた…よくある事例
自分の家の敷地内に勝手に入られてしまうケースは、よくあることではありますが、具体的にはどういったときに入られてしまうのでしょうか。
よくある事例として以下のようなものがあります。
- 自分の家の敷地内に勝手に車を止められている
- 自分の家の庭で近所の子供が勝手に遊んでいた
- 自分の家の敷地が通行人の近道になっていた
これらの事例が起きてしまう背景を紹介していきます。
自分の家の敷地内に勝手に車を止められている
自宅のある家の近くには、駅があり非常に便利な立地である。
付近には有料のコインパーキング多数あり、コインパーキングに駐車して、電車に乗って出勤する方も結構いる。
しかし、駐車代を使いたくないがゆえに、路上駐車をしてしまう人もいるのが実情である。
路上駐車も迷惑ではあるが、以前から自宅の敷地内のスペースに勝手に駐車をする人がいる。
早朝に駐車して、自分が仕事へ帰ってくる前には車がなくなっているため、誰が勝手に敷地内に駐車しているのかも特定できなくて困っている。
自分の家の庭で近所の子供が勝手に遊んでいた
自宅のある家の近くは、ファミリー層が集まっている住宅街である。
そのため、昼間には近所の子供たちが家の前で遊ぶことが多い。
ある日、家に帰ると家の庭にボールや子供用の自転車が転がっていて、邪魔だった。
どの家庭の子供の私物かはなんとなく想像できるのだが、子供相手に注意するのもなんだか気が引けてしまう。
かといって、親に注意をするのもトラブルに発展してしまうのではないかと思い、なかなか注意することができない。
自分の家の敷地が通行人の近道になっていた
自分の家の周りは、学校や病院が多数ある場所である。
非常に便利な立地である反面、学校や病院の利用者がよく通るところが難点だ。
先日は、病院に向かうと思われる人が自分の家の敷地内に侵入して、病院方面に向かっているのを目撃した。
どうやら、家の敷地内を経由して病院に向かうと、遠回りせずに行くことができるみたいだ。
いわゆる、知らない間に自分の家の敷地内が近道になっていたようだ。
赤の他人だし、注意するどうなのかなと思ったが、もしも家の中を覗かれたら…と思ったら嫌だなと思って、困っている。
敷地内へ入られないようにするための対策法
勝手に車を駐車されていたり、子供が遊んだりしているなど、敷地内に勝手に入られてしまうというトラブルは案外身近なことです。
しかし、『迷惑だけど注意するほどではないのかな。』とか『注意するとトラブルに発展しそう。』と思って、放置してしまう方も少なくはないものです。
このまま放置をしてしまうと、彼らの行動はおさまることもなく、今後もあなたの家の敷地内に入ってきてしまうでしょう。
では、何をすれば人が家の敷地内に入らないようになるのでしょうか?
そのためには、あなた自身でも人に家の敷地内に入られないようにするために対策をする必要があります。
例えば以下のような対策をすることにより、被害を最小限にすることができるでしょう。
- 貼り紙などをして警告する
- 防犯カメラを設置する
- 敷地内に入られた際の記録を必ず行う
- 戸締りは常にしっかり行う
これらの対策法がどのように有効なのか説明をしていきます。
貼り紙などをして警告する
家の前や敷地内でよく入られてしまう場所に貼り紙などで警告をしましょう。
警告をすることで、これまで敷地内に勝手に入ってきた人たちが行動をやめるようになる可能性があります。
また、もし行動をやめなかったとしても、あなた自身が『警告をしている』と対策している事実を作ることができます。
今すぐにでもできる対策法の一つでもあるので、家の敷地内に人が勝手に入ってきて悩んでいる方は、まずは貼り紙などを作成して、警告してみてはいかがでしょうか?
防犯カメラを設置する
家の敷地内で入られやすい場所に防犯カメラを設置するのも有効な対策法です。
防犯カメラがあることにより、今まで勝手に敷地内に入ってきた人たちも、『見られている。』と思い、侵入することをやめるでしょう。
ただし、防犯カメラは高額なイメージが強く、設置するのは難しいと思う人も少なくはありません。
そのような時は、実際は作動していないダミーの防犯カメラでも問題ありません。
また、防犯カメラ以外にも、人の動きを感知したら自動的に点灯するセンラーライトを設置するのもおすすめです。
敷地内に入られた際の記録を必ず行う
いつどこにどんな人があなたの家の敷地内に入ってきたか、記録することも大切です。
記録する際は、メモに書くなど簡易的な方法でも問題ありません。
敷地内に入られたときの状況を記録することにより、今後警察などの外部の機関に相談し、法的に対応する際の証拠にもなるでしょう。
また、家の敷地内に知らない人の車が止められていたり、物が置かれていた場合、それらの写真を撮っておくのも有効です。
戸締りは常にしっかり行う
家の敷地内に勝手に入ってくる人は、隣人や子供だけではなく、窃盗などを目的とした不審者の場合も十分にあり得ます。
そのような場合にも備え、常日頃から戸締りはしっかり行うようにしましょう。
お迎えやゴミ捨てなど少し外に出る際も、必ず鍵をかけてから出かけるようにしてくださいね。
それでも敷地内に勝手に入ってくる場合はどうすればいい?
貼り紙をしたり、防犯カメラを設置したり、いくら対策をしてもまだ人が家の敷地内に入ってきてしまうということも残念ながらあり得る話です。
そうなってしまうと、被害を放置し、泣き寝入りしてしまうことになってしまいます。
では、どんなに対策をしてもまだ敷地内に人が勝手に入ってきてしまう場合は、どうすればいいのでしょうか?
そんなときは、探偵などのプロに依頼することをおすすめします。
一見、探偵でそのようなトラブルを解決してくれるの?と思われるかもしれませんが、探偵に依頼をすることで、誰があなたの家の敷地内に入ったか、確実に証拠を集めることができます。
証拠を集めることにより、法的措置を取りやすくなり、これ以上の被害を無くすことができるでしょう。
被害がなくならず
『誰が勝手に敷地内に入っているのかわからない。』
『いつ敷地内に入られたかわからない。』
などという状況に遭っている場合は、ぜひ探偵に調査依頼することも検討してみてくださいね。
敷地内に勝手に人が入ってきたら…探偵に相談しましょう
自分の家の敷地内に勝手に人が入ってしまうことは、非常に迷惑なことではありますが、大事にしたくないと感じて、見過ごしてしまう方も少なくはありません。
しかし、放置をしてしまうと、当然ながら被害をなくすことはできません。
敷地内に勝手に人が入ってくることを完全になくしたいと考えているのであれば、まずは自分自身で対策をするようにしましょう。
貼り紙で警告をしたり、防犯カメラを設置して、目に見えるように対策するのはもちろん、被害にあった日や状況を記録することも重要です。
もしも、このような対策をしても一向に被害がおさまらない場合は、探偵に相談をしましょう。
探偵に相談をすることにより、何らかのヒントを得られるかもしれません。
『敷地内に人が入ってきて困っている。』
『一刻も早く、被害をなくしたい。』
と考えている方は、ぜひ一度探偵に相談してみてくださいね。