不法投棄で警察が動かないって本当?
インターネット等で不法投棄について検索をすると、『不法投棄で警察が動くことはない。』と出てくることがあるでしょう。
このような情報を見て『不法投棄された際の連絡先は、警察ではないんだ。』と思ってしまう方も少なくはないものです。
では、本当に不法投棄で警察は動いてくれないのでしょうか?
結論から申し上げますと、不法投棄は民事事件に関わることが大半なため、警察が動くことが難しいのです。
警察には、『民事不介入の原則』という決まりがある関係上、民事事件に関わるものものには関与することができないのです。
そのため、不法投棄をされた場合も、警察が動くということが難しいと言われているのです。
しかし、不法投棄も立派な犯罪で、犯人が捕まれば、罰則が科せられるケースもあります。
では、民事事件に介入することができない不法投棄でも、どのようにすれば警察が動いてくれるのでしょうか?
それは、不法投棄された現場を目撃し、すぐに通報をすることです。
他にも、証拠を集めたり、被害届を提出する場合でも、警察が動いてくれる可能性が十分に高くなります。
もしも、すぐに警察が動いてくれない場合でも、不法投棄が何度も繰り返し行われ、迷惑である場合は、警察に相談することができるので、お困りの際は、一度警察に相談をしてみると良いでしょう。
不法投棄された時の警察以外の相談窓口
不法投棄で警察が動いてくれることは、残念ながら少ないですが、相談をすることはいつでも可能です。
しかし、他の事件の対応などで忙しい場合は、そちらを優先してしまい、不法投棄のことは後回しにされてしまう可能性があります。
また、初めて不法投棄されたりなど、繰り返し何度も行われていない場合は、取り合ってくれない場合もあります。
このように警察でも相談を受け付けてくれない場合も意外にもあるのですが、その場合は一体どこに相談をすればいいのでしょうか?
実は、あまり知られていませんが、以下のような場所でも不法投棄について相談をすることができるのです。
- 市役所・区役所・町村役場(一般廃棄物の場合)
- 保健所(産業廃棄物の場合)
- 環境省不法投棄ホットライン
参考:環境省|不法投棄を発見したら、どこに通報したらよいですか?(https://www.env.go.jp/faq/57233.html)
一般廃棄物とは、家庭から排出されるゴミのことで、産業廃棄物とは、燃殻や廃油、廃プラスチックなど、事業活動に伴って排出されたゴミのことです。
もし、一般廃棄物なのか産業廃棄物なのか判断がつかない場合は、市役所・区役所・町村役場か環境省不法投棄ホットラインに相談をしましょう。
不法投棄されて警察に動いてもらうための方法
民事事件に関わっていることが大半である不法投棄は、警察で動いてくれないと思われがちです。
しかし、警察の介入が難しい不法投棄でも、あることをすることにより、動いてくれる可能性が高くなります。
不法投棄で警察に動いてもらうためには、以下のようなことを実施するようにしましょう。
- 通報をする
- 被害届を提出する
- 証拠を集める
これらのことを実施するための詳しい方法について紹介をしていきます。
通報をする
犯人が不法投棄をしている現場を目撃したら、すぐに通報をしましょう。
実は、現行犯であれば、不法投棄でも警察が動いてくれる可能性があるのです。
そのため、不法投棄をしている人を見かけたら、できるだけ早めに警察に通報することをおすすめします。
ただし、通報は緊急性が高い時のみするものです。
そのため、犯人を見ていなく、不法投棄された後の場合は、通報をしても動いてくれないケースが多いので、連絡をするタイミングには気をつけてくださいね。
被害届を提出する
地域によっては、不法投棄された場合、被害届を提出することを積極的に推奨している警察署もあります。
被害届を作成する時間があるのであれば、作成をして被害届を警察に提出してしまうのも良い手段です。
すぐに動いてくれるか確証はできませんが、被害を減らしたいと考えているのであれば、一度提出してみるのも良いでしょう。
証拠を集める
不法投棄されている現場を目撃していなく、犯人がわからない状況の場合は、不法投棄されたという証拠を集めるようにしましょう。
例えば、監視カメラがある場合は、監視カメラを見て、いつゴミを捨てられたか、どんな格好の人がゴミを捨てに来たかなど、チェックするようにしましょう。
また、目撃者がいるようであれば、その人に聞いてみるのも有効です。
他にも故意に捨てられたものなのか、証拠を集める必要があります。
まずは、自分のわかる範囲で結構ですので、できるだけ細かく不法投棄されたという証拠を集めていきましょう。
不法投棄の証拠を集める方法
警察が介入しにくい不法投棄に関する民事事件ですが、すぐに通報をしたり、被害届を提出することにより、動いてくれる可能性が高くなります。
また、これだけでも動いてくれる可能性は十分に高いですが、不法投棄されたという証拠を集めると、警察側もより調査しやすくなるので、集めることをおすすめします。
そして、被害を最小限に抑えることができるうえ、早期に犯人を逮捕することができるでしょう。
では、不法投棄の証拠を集めるには、一体どのようなことをすればいいのでしょうか?
不法投棄の証拠を集める際は、自分で行うことも可能ではありますが、探偵などのプロに依頼するという方法もあります。
これらの2つの方法で、どうやって証拠を集めることができるのか説明をしていきます。
自分で不法投棄の証拠を集める方法
自分で不法投棄の証拠を集める際は、以下のような手段を使うことにより、集めることができます。
- 近隣の人や目撃者に聞いてみる
- 敷地内の監視カメラを確認する
これらの手段で、不法投棄されている時間や犯人像がある程度掴むことができるでしょう。
しかし、全ての人が家やマンションの敷地内に監視カメラがあるわけではありません。
また、近隣に人がいない場合も十分にあり得ます。
そのような状況が不明瞭な場合は、いつ頃ゴミを捨てられたか、どんなゴミが捨てられたかなど、わかる範囲の情報を記録するようにしましょう。
探偵などのプロに依頼して不法投棄の証拠を集める方法
『いつ不法投棄されたか全く見当がつかない。』
など状況を特定するのも難しい場合は、探偵などのプロに依頼すると良いでしょう。
探偵では、以下の手段を合法的に使って、証拠を集めていきます。
- 聞き込み調査
- 張り込み・尾行調査
これらの調査は、いずれも犯人には知られないように実施されます。
そのため、犯人と鉢合わせしてしまって、トラブルに発展してしまうなどといったリスクがないので、安心して依頼をすることができます。
また、調査をして、不法投棄の犯人を特定することができたら、調査報告書や写真として記録することが可能なので、法的に対処することも実現できるでしょう。
不法投棄の被害が増える前に…探偵に相談しましょう
不法投棄は民事事件に関することなので、通常警察が動くことは難しいものです。
しかし、不法投棄されている現場を目的して通報したり、被害届を提出することにより、警察が動いてくれる可能性が高くなります。
さらに、直接目撃していないとしても、不法投棄されているという証拠を集めることにより、警察が動いてくれる可能性があります。
できるだけ早めに、不法投棄の被害を抑えるためにも、証拠を集めるようにしましょう。
証拠は自分でも集めることが可能ですが、正確な証拠を手に入れたい場合や、犯人とトラブルになってしまうリスクを減らしたい場合は、探偵に調査を依頼することをおすすめします。
探偵では、合法的な調査方法で、不法投棄されているという証拠を集めることができます。
そして、それらの証拠を写真などにして残すことも可能なので、警察が取り合ってくれる可能性が高まるのはもちろん、犯人を法的に対処することもできるでしょう。
『直接現場を見ていないけど、早めに不法投棄の被害を減らしたい。』
と考えている方は、ぜひ一度探偵に相談してみてくださいね。