どうして畑を荒らされる嫌がらせが起きてしまう?
畑を荒らされてしまう嫌がらせは、被害に遭ってしまった農家や農業に携わっている方にとっては非常に悪質で許すことができない行為です。
では、どうしてそのような嫌がらせが起きてしまうのでしょうか?
考えられる原因について、以下のようなものがあります。
- 同業者が経営を妨害するため
- 近隣の住民が個人的な理由によるもの
- 農作物を盗み、販売するなどといった転売目的によるもの
いずれも悪質であることには変わりありません。
通常これらの嫌がらせを起こした犯人は、『不法侵入』や『器物損害』などの罪に訴えることが可能です。
しかし、犯人が誰なのか特定することができず、泣き寝入りしてしまうケースも少なくはありません。
このまま何の対策もしないで泣き寝入りしたままでいると、状況によっては嫌がらせがエスカレートしまったり、最悪な場合、農家であれば今後経営することが困難となってしまう可能性もあります。
犯人を特定することが難しい状況であっても、泣き寝入りせずに今後も農業を続けていくには、同じ被害に遭わないようにするための対策が必要です。
畑を荒らされる嫌がらせの事例
畑を荒らされてしまう嫌がらせは、近年ではニュースで取り上げられるほど深刻な話題であります。
そして、それは農家や農業に携わっている方々にとっても、恐れていることであり、決して許せないことでもあるのです。
これまで畑を荒らされる嫌がらせの事件は、いくつも取り上げられていましたが、ここではその中でも特に深刻であった事件である、北海道・富良野の農園『寺坂農園』で起きた『メロン除草剤散布事件』を一つの事例として紹介をしていきます。
【参考:悪質な犯罪行為があり、メロンハウス6棟が全滅しました。|感動野菜産直農家 寺坂農園ブログ】
この事件は、メロンやアスパラ、じゃがいもなどの野菜を栽培している寺坂農園が被害に遭い、メロンを栽培しているメロンハウスが6棟全滅してしまったというものです。
最初は2〜3日に1回の頻度で、メロンハウスの換気装置の設定が狂っていて、当初はスタッフの誤操作だと思っており、他者による嫌がらせだと思わなかったそうです。
しかし、後日、再度メロンハウスの換気装置の設定がぐちゃぐちゃになっていたり、一部のメロンハウスではブレーカーを落とされるなどの被害が発生してしまいました。
またこの他にも、メロン畑が水浸しになったり、除草剤を撒かれるなどという被害にも遭ってしまいました。
これらの被害を受けて、他者による嫌がらせということが判明したそうです。
もちろん警察にも相談をしましたが、残念ながら犯人は現在も特定することができていません。
しかし、寺坂農園では、防犯カメラやセンサーライトを設置したうえ、24時間体制で見回りをするなど、対策をしたことにより被害を減らすことができ、現在でも経営を続けています。
一時は経営を続けることもできないのではないかという危機にも遭いましたが、こうしてスタッフ全員が協力して対策をしたことにより、被害を減らし、経営危機を乗り越えることができました。
このように、畑を荒らされる嫌がらせは、農業に携わっている人たちの経営はもちろん、生活などにも影響が出てしまうくらい、深刻なものなのです。
そして、大きな被害に遭っても、犯人を特定することができないケースもあるのです。
現在でも経営を続けていたとしても、一度このような事態に直面してしまうと、農業に携わっている人たちの心の中には、ずっと不安な気持ちが残ってしまいます。
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畑を荒らされる嫌がらせを防止するための対策法
上記で紹介した、寺坂農園での事例では被害に遭った後、農園側で対策をしていることにより、被害を減らすことができました。
警察に通報したり、事件を解決しようと動くことも大切ではありますが、犯人が特定できないケースも十分にあります。
必ず、自分たちでも対策をすることを心がけましょう。
では、畑を荒らされる嫌がらせを防止させるための対策法にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下の方法を行うことにより、被害を軽減させることができるでしょう。
- 防犯カメラやセンサーライトを設置する
- 貼り紙を掲示する
- 柵やフェンスを設置する
これらの対策法をすることにより、どんな効果が出るのか説明をしていきます。
防犯カメラやセンサーライトを設置する
畑周辺に防犯カメラやセンサーライトを設置しましょう。
設置することにより、犯人も『見られている。』と警戒して、嫌がらせをしなくなります。
防犯カメラは、録画不可のダミーのものでも十分に効果はあります。
ダミーの防犯カメラであれば、2,000円前後と比較的安価で購入できるので、今すぐに設置したいと考えているのであれば、まずはダミーのものを設置してみることもおすすめします。
貼り紙を掲示する
貼り紙に注意書きをして掲示することも実は嫌がらせを防止するには有効です。
こちらも防犯カメラやセンサーカメラを設置するのと同じように、犯人に『気づいている。』という意識をさせることができます。
貼り紙だけでなく、看板などでも代用可能です。
柵やフェンスを設置する
畑周辺に柵やフェンスを設置して、人が立ち入らないように工夫するのも有効です。
意図的な嫌がらせを減らせるのはもちろん、近隣の子供が遊びで入るなどということも防止することができます。
柵やフェンスは、インターネットショップやホームセンターで購入できる他、自分でDIYして作ることもできます。
畑を荒らされる嫌がらせを受けた際の相談窓口
畑を荒らされる嫌がらせを受けてしまったら、自分で対策をすることも重要ですが、相談をすることも重要です。
相談をすることで、犯人特定に繋がる情報を得られる他、被害を増やさないようにするための効果的な対策法を教えてもらえるかもしれません。
しかし、こういった被害に遭った際は、どこで相談をすればいいかわからない方もいらっしゃるでしょう。
畑を荒らされるなどの被害に遭ってしまった際には、以下の機関に相談をすることをおすすめします。
- 警察
- 農業の専門家
- 探偵
では、これらの相談窓口の特徴について、説明をしていきます。
警察
畑を荒らされる嫌がらせに遭ってしまった際は、警察に相談することをおすすめします。
畑を荒らされたという証拠を確認したうえで、犯人を特定することができれば、逮捕まで時間がかからないでしょう。
また、犯人がすぐに特定することができなくても、夜間に巡回してくれたりなど、協力をしてくれる可能性が高いです。
しかし、証拠がない場合は取り合ってくれない可能性があるので、その際は別の機関に相談をするようにしましょう。
農業の専門家
犯人の逮捕に直接繋がるわけではありませんが、農業の専門家に相談することも有効です。
農業の専門家に相談することにより、被害の詳しい状態を把握してもらえるでしょう。
寺坂農園での事件も、農業に専門家や農業資材メーカーの営業さんに畑の状況を見てもらい、被害の詳しい状況を確認してもらっています。
『被害に遭っているけど、どんな状況なのか自分でも把握できない。』という場合は、一度専門家に聞いてみるのもおすすめです。
探偵
『犯人を必ず特定したい。』と考えているのであれば、探偵に相談することも有効です。
探偵も直接犯人を逮捕することはできないのですが、被害に遭った状況などを確認して、犯人像を掴むための情報を集めていきます。
また、犯人が畑を荒らすタイミングに張り込みをして、どんな人が犯行に及んでいるのか、実際に現地に赴き調査をすることもあります。
いち早く犯人を特定して、特定した情報を警察に提出して逮捕をしたいと考えているのであれば、速やかに探偵に相談すると良いでしょう。
一人で悩まないで!嫌がらせに困っている場合は探偵に相談しよう
非常に悪質な畑を荒らされる嫌がらせは、自分で対策をすることで被害を減らすことが実現できます。
また、対策することとあわせて、警察や専門家などに相談をすることで、被害の状況をさらに知ることができるでしょう。
畑にを荒らされる嫌がらせは、あなた自身が動かずにそのままにしてしまうと、今後農業に携わることが難しくなってしまう可能性があるので、必ず何らかの行動を起こしましょう。
もしも『被害に遭ってしまったけど、これからどうすればいいかわからない。』という方は、まずは探偵に相談しましょう。
探偵に状況を相談するだけでも、何らかのヒントを得られる可能性があります。
T.L探偵事務所では、24時間365日無料で相談を受け付けているので、畑を荒らされた被害のことでお悩みの方は、いつでも気軽にお問い合わせくださいね。