貸し農園とは?
近年利用者が増えている貸し農園とは一体どういった場所なのでしょうか?
どんな場所か知らない方はもちろん、知っている方も改めて知っておきましょう。
貸し農園は、主に東京などの都市部に住んでいる人が野菜の栽培を気軽に行うことができる農園です。
自分で畑を所有して農業をするのではなく、名前の通り、民間企業や自治体が運営している農園を借りて、農業をします。
そのため、自分の家の土地に畑がない一軒家やマンション、アパートに住んでいる方でも気軽に農業を楽しめるということで、近年注目されています。
また、貸し農園にも種類があり、俗に言う一般的な貸し農園やレンタル農園、シェア農園と言われているものは、民間企業が運営をしています。
民間企業が運営しているこれらの農園では、農業の知識が豊富なスタッフがいたり、農具の貸し出しも行っているため、農業初心者の方でも始めやすいです。
一方、自治体などが畑を貸し出しをしている、市民農園というものもあります。
市民農園は土地だけを貸し出すため、農具の貸し出しはありません。
こちらは、初心者ではなく、ある程度農業についての知識がある人向けの農園となっています。
このように、貸し農園といってもさまざまな種類があり、利用者のレベルやニーズに合わせて農園を気軽に利用できるシステムです。
貸し農園で起きやすいトラブルとは?
貸し農園で契約をしたら、楽しく農業をしたいですよね。
しかし、貸し農園では、トラブルもつきものなのです。
せっかく楽しんで農業をしたいのに、トラブルに巻き込まれてしまったら最悪なものです。
では、貸し農園では一体どんなトラブルが起きやすいのでしょうか。
あなたが貸し農園を安全に利用するためにもまずはどんなトラブルが起きやすいのかを知っておく必要があります。
ここでは、貸し農園を利用している人がよく巻き込まれてしまうトラブルの例を3点紹介します。
これから紹介するトラブルに巻き込まれてしまったら、何らかの対処をする必要があるので、まずはトラブルについて知っておきましょう。
1.雑草やつるの放置によるトラブル
農業をするとなると、雑草やつるの処理は必要不可欠です。
少しの期間放置するだけでも、雑草やつるは伸びてしまいます。
伸びてしまった雑草やつるが周りの畑に少しでも侵入してしまったことにより、トラブルに発展してしまうケースが多いのです。
特に雑草は、放置をしてしまうと雑草そのものだけではなく、種を撒き散らしてしまうため、育てている野菜にも悪影響を及ぼします。
あなた自身も雑草やつるの処理は必ず忘れず行うようにしましょう。
また、もしそういった畑が周りにある場合、農園の管理者に相談をするのも一つの手です。
2.農薬の使用によるトラブル
害虫対策には農薬の使用が非常に効果的です。
しかし、農薬の使用を禁止している農園も中にはあります。
知らずに農薬を使ってしまったことによりトラブルが発生してしまうケースもありますので、必ず農園のルールを知っておきましょう。
もし、ルールを守らず農薬を使ってしまった場合、周りの畑を使用している人たちはもちろん、農園の管理者やスタッフともトラブルへ発展する可能性があるので要注意です。
3.畑を荒らされてしまうトラブル
一番厄介なケースが畑を荒らされたり、ゴミを捨てられたりするなどといったトラブルです。
こちらに関しては、特に原因が思い当たらなくてもなんらかのきっかけで発生してしまうことが多いです。
よくある例として、貸し農園のボスのような存在の人が入って来たばかりの初心者などに嫌がらせという意味でそういった行為を起こしてしまうケースがあります。
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貸し農園でのトラブルを回避するための対策法
貸し農園でのトラブルは、非常に厄介なものが多いです。
楽しく農業をしたいのに、トラブルに巻き込まれてしまったら元も子もないですよね。
しかし、貸し農園でのトラブルはあなた自身も気を付けておけば、案外回避することができるものです。
そこで、あなたが安全に楽しく農業をするためにも、貸し農園でのトラブルを回避する対策方法を紹介します。
もし、今後貸し農園の契約を検討している方や貸し農園での農業初心者の方はぜひ参考にしてください。
また、既に貸し農園で農業をしていて、トラブルに悩んでいる方も今からでも遅くはないので、すぐに対策をしていきましょう。
1.貸し農園を選ぶ際にしっかり調べる
貸し農園を契約する前にまずは貸し農園について下調べをすることをおすすめします。
SNSや口コミなどを見て、実際の利用者の声を聞きましょう。
また、「スタッフはいるのか?」、「農具の貸し出しはあるのか?」など細かい情報も調べておくのも良いでしょう。
いろんな貸し農園を調べて、比較したうえで決めていきましょう。
2.サボらず、最低でも週1回農園に行く
農業は放置してはいけないものです。
野菜が育っていなくても、お水や栄養をあげたり雑草の処理をしなくてはなりません。
そのため、頻繁に農園に足を運ぶ必要があります。
理想としては3日に1回は行ってほしいですが、最低でも週1回は行って農業をしましょう。
そうすることで、雑草やつるの処理ができ、周りの畑へ迷惑をかけずトラブルを抑えることができます。
3.ルールを守る
自分が所有している土地の畑であれば、どんなことをしても自由ですが、貸し農園は民間企業や自治体が貸し出しをして
いる場所です。
当然ながら、それぞれの農園を利用するにあたりルールもあります。
必ずルールを守って、利用しましょう。
使ってはいけないものは使わないようにし、誤った方法で農業をしてしまうなどしないようにしてください。
ルールが守れないと、周りの利用者はもちろん、貸し農園の管理者やスタッフとも揉めてしまう可能性があります。
円満に農業をするためには絶対にルールを守りましょう。
4.周りの人とコミュニケーションを取る
貸し農園にはさまざまな人が訪れ、それぞれが農業をします。
楽しく農業をするには周りの他の利用者とコミュニケーションを取っておくと、農業をする際にも有利になります。
「何を育てているんですか?」とか「この農具の使い方教えてください!」など些細なことでも結構ですので、少しずつコミュニケーションを取っていくと良いでしょう。
あなた自身の農業の知識も身につきます。
また、仲良くなっておくことでトラブルを未然に防ぐことができるのでおすすめな対策法です。
周りに他の利用者がいない場合は、農園の管理者やスタッフなどとコミュニケーションを取るのも一つの手です。
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トラブルを回避して楽しく安全に農業をしよう
トラブルが起きやすいと言われている貸し農園ですが、あなた自身も対策をすることにより、格段に被害を減らすことができます。
農業にあまり触れていない都市部で暮らしている方たちにとって、農業は難しいものだと捉えがちです。
分からないことだらけの環境に入ってしまうと、戸惑ってしまう気持ちも大変分かります。
しかし、未経験であれば誰しもそうなってしまうものです。
そのような状況になったときこそ、農園を契約する前から念入りに下調べをしたり、ルールをしっかり守って農園を利用するなどをしていきましょう。
一見当たり前だと思うこれらのことをしっかり行うだけでも十分に対策できるのです。
ぜひ、貸し農園を利用する際は、小さなことでも対策をしていきましょう。
そして、トラブルを回避して、安全に楽しみながら農業ライフを過ごしていきましょう。