そもそも私立探偵とは?公立探偵との違いも解説
私立探偵とは
私立探偵とは、悩みを抱えている個人・法人の代わりに事実調査や情報収集、証拠収集をおこなっている民間企業のことです。
「探偵事務所」「探偵社」「興信所」とも呼ばれています。
おもな業務は、個人や法人から相談・依頼を受け、最適な方法を駆使しながら調査をおこない、調査報告書をもって依頼人に報告すること。
終了後に依頼人から対価を受け取るのが一連の流れとなっています。
私立探偵の強み
私立探偵の最大の強みは、国家公安委員会が定めた特別な法律「探偵業法」に基づいた調査がおこなえることです。
「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。
引用元:e-GOV 探偵業の業務の適正化に関する法律 (一部抜粋)
例えば、"探偵ではない一般人"が尾行・聞き込み・張り込みなどをおこなうと、状況次第では「ストーカー規制法」や「プライバシー侵害」などの違法行為にあたることがあります。
しかし私立探偵には「探偵業法」が適用されるため、同じような行為であっても違法行為に抵触することはありません。
安全に、かつ安心して実態調査や情報収集、証拠を獲得したいときは、自分で調査するよりも私立探偵へ依頼するほうが適しているといえるでしょう。
公立探偵とは?
私立探偵がいるなら「公立探偵」がいるはずですが、現在の日本において公立探偵という職業はありません。
明治時代頃には警察(刑事)のことを探偵と呼んでいたため、現在に置き換えると「公立探偵=刑事」ということになります。
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浮気調査
浮気調査とは、配偶者やパートナーの不貞行為の有無を調べる調査のこと。
尾行や張り込み調査でおこなうことが多く、最終的には「配偶者や浮気相手が絶対に言い逃れできない証拠を複数獲得すること」を目的としています。
家出人調査・人探し調査
家出した家族や身内、行方不明になった知人、連絡が取れない旧友や音信不通になっている恩師など、特定人物を探すことに特化した調査です。
聞き込みや張り込み、独自のネットワークやインターネットでの情報収集をもとに調査をおこないます。
素行調査
対象となる人物の素行を調べる調査です。
素行とは普段の行動・趣味・交友関係・異性関係・ギャンブルの有無など広範囲に渡り、おもに尾行や張り込み、聞き込みにより調査をおこないます。
結婚相手の素行を調べる「結婚調査」や、社員のなかに企業スパイがいないかなどを調べる調査も素行調査のひとつになります。
ストーカー実態調査・対策
付きまといや待ち伏せ、交際の要求や嫌がらせなど、ストーカー被害の実態調査をおこなう調査です。
ストーカー犯の特定はもちろん、ストーカー行為を止めさせるための対策もおこないます。
盗聴器・盗撮カメラの発見
自宅や職場、車など、依頼者の周辺で盗聴や盗撮がおこなわれていないか調べる調査です。
特殊なスキルをもった探偵士が調査をおこなったり、ときには特別な機材を用いた調査をおこないます。
盗聴器や盗撮カメラが発見されたあとのアフターサポートもセットになっていることが多く、必要であれば仕掛けた犯人の特定調査をおこなうことも可能です。
いじめ・いたずら・嫌がらせ・ハラスメント調査
職場や学校、自宅周辺などでおこるいじめ・いたずら・嫌がらせ・パワハラ・セクハラ・モラハラ行為の実態を調査します。
張り込みや聞き込みのほか、ボイスレコーダーや小型カメラの導入、監視カメラの設置など、探偵業法内でできる方法を駆使しながら証拠を獲得していきます。
インターネット・SNSトラブル調査・対策
インターネット上やSNSでのトラブルの調査・対策をおこないます。
匿名アカウントや捨てアカによるトラブルでも調査が可能です。
誹謗中傷にあたる書き込みやなりすまし、個人情報の漏洩などをおこなった犯人の特定や被害者との関係を明らかに、必要であれば慰謝料を請求する方法もアドバイスします。
企業調査
新規取引先など、対象となる企業の経営状況や信用状況などを調べる調査です。
「信用調査」「与信調査」とも呼ばれています。
企業の負債額や経営者の素性を調べることも可能です。
その他の調査
私立探偵によってはGPS機器の貸し出しや迷子のペット探し、子どもや高齢者の見守りなどをおこなっているところもあります。
過去に例がない調査であっても内容次第では引き受けているとこもありますので、まずは相談してみることが重要です。
私立探偵では調査できないこともある
私立探偵の最大の強みは「探偵業法」に基づいた調査がおこなえることですが、あらゆる調査が認められているわけではありません。
例えば借金額や犯罪歴、宗教についての調査は不可であり、また復讐代行や別れさせ工作、ターゲットが不利益を被る恐れがあることも実行不可となっています。
こういった調査を引き受ける私立探偵は法を犯している恐れがあり、法外な調査料金を請求されることもあるため注意しましょう。
私立探偵のアフターサービスについて
私立探偵によっては、必要に応じてアフターサービスをおこなっているところもあります。
おもなサービス内容は次の通りです。
- 弁護士の紹介
- 離婚の流れについてサポート
- 浮気の再犯防止、夫婦再構築についてのアドバイス
- 専門家によるカウンセリング
近年は弁護士事務所と提携していたり、専任のカウンセラーが在籍していたり、アフターサービスに力を入れている私立探偵が増えています。
私立探偵を選ぶ際には調査費用のトータル金額や料金プランだけでなく、アフターサービスの充実度にも着目しながら検討していきましょう。
私立探偵の調査費用・料金プラン
私立探偵の料金プランにはさまざまなものがありますが、大きく分けると「時間制プラン」「成功報酬型」「パック型プラン」に分けることができます。
「時間制プラン」の特徴
時間制プランは「探偵士の1時間あたりの単価×探偵士の数×調査時間+経費」で調査費用を算出するプランです。
例えば、「1時間8000円の探偵士が2名体制で1日5時間、7日間調査をおこなった」場合の計算方法は次のようになります。
【8000円×2名×(5時間×7日)=56万円】 これに経費(交通費・出張費など)をプラスした金額がトータル費用になります。
短時間であれば安価で終わることができますが、調査時間が長くなるほど高額になるのが時間制プランの特徴です。
なかには依頼者の予算内で調査内容や日程を組み立ててくれる私立探偵もあります。
「成功報酬プラン」の特徴
成功報酬プランとは「確実な証拠が掴めたとき=調査が成功したとき」だけ費用が発生するプランです。
多くの場合は着手金と経費の支払いが必要ですが、どちらも完全無料になる「完全成功報酬プラン」を導入している私立探偵もあります。
何をもって成功と成すのかは私立探偵によって違いますので、依頼前にしっかり確認しておきましょう。
「パック型プラン」の特徴
パック型プランは「〇時間の調査で諸経費込み△△円」とあらかじめ決められているプランです。
1時間単位で受け付けているところもあれば、「最低10時間以上」と設定しているところもあり、いずれも時間制プランと比較すると若干安い料金設定にしているところが多いようです。
お得に感じるプランですが、早めに調査が終了しても返金されることがないため注意しましょう。
追加料金が発生することも
前述した「時間制プラン」「成功報酬プラン」「パック型プラン」のいずれも、最終的に追加料金が発生し、見積り額以上の料金を請求されることがあります。
- 調査が深夜に渡ったため、深夜料金が加算された
- 思った以上に調査の難易度が高く、証拠獲得のために途中で探偵士を1人増やした
- 「ターゲットと浮気相手がホテルから出てこない」との連絡を受け、調査時間を延長した
上記のほかにも、追加料金が発生するタイミングはさまざまです。
あとからトラブルにならないよう、どんなときに追加料金が発生するのか事前にしっかり確認しておきましょう。
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【重要】安全な私立探偵の選び方
私立探偵を開業・運営するにあたって、国では2つの義務を設けています。
- 都道府県の公安委員会に「探偵業開始届出書」を提出する
- 届け出を受理されたときに交付される「探偵業届出証明書」を営業所内の見えやすい場所に掲示する
相談に行った際は、営業所内に「探偵業届出証明書」が提示してあるか必ず確認しましょう。
電話相談やメール相談、オンライン相談をするときは、ホームページに「探偵業届出 第○○○○号 △△公安委員会」の記載があるか、チェックすることをおすすめします。
まとめ
私立探偵とは、依頼人の希望・要望をベースに特定人物の調査・情報収集をおこなう企業であり、おもに「探偵事務所」「探偵社」「興信所」と呼ばれています。
代表的な調査やサービスには浮気調査や人探しがありますが、ほかにも素行調査やストーカー対策、いじめや嫌がらせに関する調査やSNSトラブル、さらには盗聴器・盗撮器の発見など多岐に渡る実態調査や情報収集が可能です。
もちろんそれなりの費用はかかりますが、状況次第では安い費用で済んだり、予算内で調査してもらうことも可能。
私立探偵によっては弁護士の紹介やカウンセリングなどのアフターサービスに力を入れているところもあります。
悩みが解決できないときや問題の早期解決を望みたいときは、探偵事務所の力を借りるのもひとつの方法です。
依頼するか否かに限らず、まずは気軽な無料相談からはじめてみてはいかがでしょうか。