SNSの写真は位置情報が削除されていることが多い
前提として、SNS(Instagram、X、LINE、Facebookなど)にアップされている写真・画像は、位置情報が削除されていることがほとんどです。
もちろん投稿者本人が位置情報をタグ付けしていることもありますが、ほとんどの場合においてSNSの写真そのものから位置情報を得ることはできません。
ただし、写真が載っているページのURL、または自分のスマホやパソコンにダウンロード(またはスクリーンショットを撮って保存)した写真で場所を特定することは可能です。
次章からは「写真から場所を特定する方法」を詳しく解説していきます。
実行する前に、場所を特定したい写真をダウンロード、またはスクリーンショットで保存しておくようにしましょう。
写真から場所を特定する5つの方法
1. Googleの画像検索
Googleの画像検索を利用すれば、撮影した場所、または候補地を無料で調べることができます。
【Googleの画像検索の使い方】
- Googleを開き、Google画像検索ページにアクセスする
- カメラのアイコン(画像で検索)を押す
- 「ファイルをアップロード」のリンクを開く
- 場所の特定をしたい写真を選択して「開く」を押すか、WEB上の写真を調べたいときはURLを貼り付ける
- 候補地が一覧表示される
スマホから調べるときは、デスクトップサイトのオプションをオンに切り替えてからおこないましょう。
2. 画像検索サイト・アプリを利用する
Google画像検索以外にも、無料で利用できる写真・画像検索サイトは複数存在しています。
なかでも特に人気が高いのは次の4つのサイトです。
- Yahoo!画像検索…検索エンジン「Yahoo!」がおこなっている画像検索サービスです。Googleの画像検索と並んで人気があります。
- SmallSEOToos画像検索…SEO向けツール「SmallSEOtools」がおこなっている画像検索サービスです。キーワード検索にも対応しています。
- TinEye【ティンアイ】…カナダで開発された画像検索サイトです。
- Yandex【ヤンデックス】…ロシアで人気の検索エンジン「Yandex」が運営している画像検索サービスです。
使い方はGoogle画像検索とほとんど同じにあり、スマホやパソコンに入っている写真をアップロードする、またはウェブ上の画像を使いたいときはURLを入力することで候補地を探すことができます。
3. 背景・風景から場所を特定する
アナログな方法ではありますが、写真の背景や風景から場所を特定することも可能です。
例えば、次のようなものが写っていれば撮影場所の特定に至ることがあります。
- 写真の背景にある店・病院・学校・建物・マンション・看板・神社など
- 山や川、海や湖、橋などの風景
- 電柱にかかれている電柱番号
- 写真に写っている人物の目の中の景色
- マンホールの蓋に書かれているマンホール識別番号
- 車のナンバープレート
- 対象者、または一緒に映っている人物が身に着けている制服・ロゴ入り作業着など
4. SNSで拡散する
写真をSNSに投稿し、利用者に協力を仰ぐ方法もあります。
SNSに投稿する際には必ず人物にはモザイクをかけ、「撮影場所を特定して欲しい」というコメントとともに「#拡散希望」のハッシュタグをつけましょう。
そうすることで、よりたくさんの人に拡散され、より多くの情報を得ることができます。
注意点としては、寄せられた情報の真偽が不明なこと。
いくつかの情報が寄せられた場合は、その場所を中心にGoogleMapやストリートビューで写真と同じ場所があるか確認してみましょう。
5. 探偵に相談する
ここまで紹介した4つの方法で撮影場所が特定できない場合、また特定できたとしても対象人物の情報までは得られなかったというときは、探偵に相談してみましょう。
調査のプロ・探偵であれば、短時間で撮影場所の特定に至ることがあり、さらには写真に写っている人物の居場所の特定に繋げることも可能です。
次章からは探偵の調査方法や費用などについて詳しく見ていきましょう。
探偵がおこなう場所特定・人探し調査とは
探偵による特定調査とは
自分では写真から場所の特定ができなかったときは、探偵に依頼するのもひとつの方法です。
探偵であればプロならではの特殊なスキルと知識、独自のデータベースやネットワークにより1枚の写真からさまざまな情報を収集することができます。
写真+依頼者への聞き取り調査が基本
探偵に依頼した場合、写真の情報+依頼者の情報をもとに撮影場所、また対象者の居場所を特定していきます。
- 特定したい理由、依頼者との関係…(例)家出した家族を探している、対象者と以前友達(恋人)関係だった、恩師に会いたい、相続や債務 など
- 写真についての情報…いつ撮影された写真か、対象者と一緒に映っている人物に心当たりがあるか など
- 対象者の情報…名前・生年月日・身体的特徴(身長や体格など)、顔の特徴(ホクロの有無など)、以前住んでいた場所、過去の連絡先、卒業校、昔の勤務先 など
- 特定したあとの目的…連絡を取りたい、対象者に会いたい、お金を返してもらいたい など
「探していることを対象者に知られたくない」といった要望も可能です。
ただし、ストーカー目的での調査はできませんのでご注意ください。
情報が少ない場合も人探しは可能
写真の場所が特定できなかったり、依頼者からの情報が少ない場合でも別の方法で調査を続行することができます。
- 対象者のSNSアカウントを探す
- 対象者の知人を探し、知人の情報から対象者の行方を探す
- ある程度の生活圏が絞られたら、張り込み・聞き込み・尾行など最適な調査方法で対象者の居場所を特定する
写真が古い、会いたい人が生きているか分からないといったときも調査をおこなうことは可能です。
まずは気軽に相談してみましょう。
探偵に依頼するといくらかかる?調査費用の相場
探偵に依頼したときの調査費用は難易度によって大きく異なります。
ひとつの目安として、10〜20日間の捜査で15〜25万円程度が相場と考えてよいでしょう。
ほとんどの探偵事務所で無料相談・無料見積もりを実施しています。
「いくらかかるか知りたい」
「話だけでも聞いてみたい」
「予算内での調査は可能か」
など、依頼する・しないに限らずまずは気軽な相談からはじめてみてはいかがでしょうか。
まとめ
写真1枚の情報から撮影場所・対象者の居場所・現住所を特定することは決して不可能ではありません。
もしも自分で探してみても特定できなかった場合は、気軽に探偵事務所に相談してみましょう。
もしも時間が限られている場合、また難易度が高すぎると思ったときは、はじめから探偵に相談する方が無難です。
特に写真から得られる情報が少ない場合は、探偵であっても長期戦になることが考えられるため早めに相談・依頼したほうがよいでしょう。
「ゆっくりでいいから自分で探したい」
「早期に解決したい」
「できるだけ早く対象人物に会いたい」
など状況は人それぞれです。
自分で調べるべきか探偵に依頼すべきか、状況に応じて最適な判断をおこなうことをおすすめいたします。