個人情報がネットに晒されているか調べる3つの方法
1. 検索エンジンを使う
Google・Yahoo!・Bing・DuckDuckGoなど、検索エンジンを使って個人情報が晒されていないかエゴサーチしてみましょう。
検索のやり方には次のようなものがあります。
- 自分の本名で検索する
- ユーザー名・アイコン名で検索する
- 本名(またはユーザー名やアイコン名)+職場・学校・都道府県・市町村・家族の名前などを追加して検索する
さまざまなサイトがあるなかでも、「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」は特に個人情報が晒されることが多いサイトです。
検索エンジンの検索窓に「本名(またはユーザー名やアイコン名)+スペース+site:5ch.net」と入力し、5ちゃんねる内に個人情報が晒されていないか隅々までチェックしてみてください。
2. ネット誹謗中傷チェッカーを使う
ネット誹謗中傷チェッカーとは、エファタ株式会社がリリースした無料で使えるエゴサーチツール(WEB診断ツール)です。
サイト内にある【自分の名前・会社名の SNS・掲示板全文検索】という欄に本名や会社名などを入力すると、ネット内に自身の個人情報が晒されていないか調べることができます。
【ネット誹謗中傷チェッカーの使い方】
Step1. 検索ワードの入力する
Step2. 検索対象サイトを選択します。
Step3. 検索ボタンを押してエゴサーチ。
検索対象サイト: 「5ちゃんねる」を選択すると、5ちゃんねる(旧2ch.net)から名前検索します。
「2ちゃんねる(2ch.sc)」を選択すると、2ちゃんねる(2ch.sc)から名前検索します。
「爆サイ」を選択すると、爆サイから名前検索します。
「ホストラブ」を選択すると、ホストラブ(ホスラブ)から名前検索します。
「Twitter」を選択すると、Twitterから名前検索します。
「Facebook」を選択すると、Facebookから名前検索します。
「たぬき掲示板」を選択すると、たぬき掲示板から名前検索します。
検索結果表示後に、”関連度順””日付順”で検索結果を並び替える事ができます。
引用元:ネット誹謗中傷チェッカー
3. 探偵に相談・依頼する
インターネットやSNS問題に強い調査員がいる探偵社に相談するのもおすすめの方法です。
ネットトラブルに対応している探偵社では、個人情報が晒されているかの調査はもちろん、さまざまな問題の解決に向けたサポートや防止策についてのアドバイスをおこなっています。
- 誰かが自分になりすましてSNSを運用している
- アカウントが乗っ取られた
- デマを流され困っている
- ネットストーカーに悩んでいる
- 誹謗中傷犯を特定してほしい など
ほとんどの探偵社では相談・見積りは無料でおこなっています。
依頼する・しないに限らず、まずは気軽な相談からはじめてみましょう。
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晒されたらどうなる?想像以上に起こる怖いこと
1. デジタルタトゥーとして残り続ける
冒頭でもお伝えした通り、一度でも炎上するとほかのサイトに拡散・転載され続け、ネット上にデジタルタトゥーとして半永久的に残り続ける恐れがあります。
- X(旧・Twitter)での炎上が5ちゃんねるに取り上げられ、コピーサイト(ログ速、なんでも実況J.など)にも複製されていた
- まとめサイトがつくられていた
- TikTokにアップした動画がYouTuberに取り上げられた
- 友達しか見られないよう設定しているインスタのストーリーがスクショされ、Xに拡散されていた
- グループLINEの会話がスクショされ、グループ外の友達に転送されて拡散された など
2. 社会的立場やライフイベントに悪影響を及ぼす
個人情報が晒されることで、社会的立場やライフイベントに悪影響を及ぼす「私刑」に繋がる恐れがあります。
- 就職・転職で内定を取り消される
- バイトをクビになる
- 入学した学校で噂になりイジメに発展する
- 婚約破棄される
- 相手の親に結婚を反対される
- ママ友内で広がり、子どもの友達関係にも影響が出る
- 外に出るのが怖くなり引きこもりになる など
3. 悪質な郵便物・電話・メールなどが届くようになる
名前や住所、電話番号や職場が特定されて晒されると、悪質な郵便物・電話・メールなどが届くことがあります。
- 自宅に誹謗中傷がつづられている手紙が届く
- 実家に注文していない商品が着払いで届けられる
- 職場にいたずら電話や無言電話、クレーム電話が大量にくるようになる
- 迷惑系YouTuberが押しかけてくる など
4. 心身に悪影響を及ぼす
個人情報を晒されたこと、また晒されたことによって起こるトラブルがストレスとなり、身体に変化がでることも考えられます。
- 耳鳴り・突発性難聴
- 緊張型片頭痛
- 過敏性腸症候群
- 円形脱毛症
- 胃痛・過食・拒食
- うつ病
- 不安障害 など
5. なりすまし被害にあう
晒された個人情報が悪意ある第三者の目にとまった場合、なりすまし被害にあうケースがあります。
- クレジットカードを作成される
- SNSアカウントが乗っ取られる
- 良からぬサイトに会員登録され会費の請求書が送付されてくる など
個人情報が世に広まると、想像以上に危険な目にあう恐れがあります。
もしも晒されていたら迅速、かつ冷静に対処することが重要です。
置するのは危険!晒されていたときの対処方法
サイトに削除依頼をする
自身の個人情報が晒されていたら、すぐにサイト内にある問い合わせフォームや削除依頼フォーム、または運営先にメールで投稿の削除依頼をおこないましょう。
サイトによっては自身の身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証)の写しが必要な場合があるため、あらかじめ写真に撮っておくことをおすすめします。
また、削除依頼をおこなっても、すぐに削除に応じてくれるわけではありません。数時間~数日かかる場合もありますのでご注意ください。
犯人を特定し慰謝料・損害賠償の請求を検討する
どんな理由があれど、他人の個人情報をネットに晒す行為は違法です。
個人情報を晒されたことで私生活に被害がでたときは、犯人に対し慰謝料や損害賠償を請求することができます。
とはいえ、晒した犯人に「損害賠償を請求したいので名前と連絡先を教えてください」と連絡して答えてくれないことがほとんどでしょう。
慰謝料や損害賠償を請求したいときは相手と直接交渉するのではなく、サイト管理者やプロバイダ側に犯人の情報を求める「発信者情報開示請求」をおこなうことをおすすめします。
発信者情報開示請求は時間も手間もかかり、法的な知識も必要なため弁護士に依頼するのが一般的です。
弁護士費用の相場は40〜100万円程度になります。
自分で発信者情報開示請求をおこないたい場合は、総務省「インターネット上の違法・有害情報に対する対応(プロバイダ責任制限法)」を参考にしましょう。
探偵に相談する
前述したように、ネットやSNSトラブルに強い探偵社に相談するのもおすすめの方法です。
探偵社にできる対応項目には次のようなものがあります。
- 個人情報を晒した人の特定
- 誹謗中傷・デマを書き込む犯人の特定
- サイト管理者やプロバイダ側への削除要請
- 再発防止についてのアドバイス
- ネットトラブルに強い弁護士を紹介 など
各探偵社によって対応可能な項目が異なり、なかには上記以外のトラブルに対応しているところもあります。
まずは電話で相談し、必要に応じて見積もりの作成依頼をおこないましょう。
ネットトラブルに対する探偵の調査費用は10〜30万円が相場です。
難易度や依頼内容によって異なるため、いくつかの探偵社に相談してみても良いでしょう。
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まとめ
ネットトラブルは決して他人事ではなく、ある日突然個人情報を晒されることも珍しい話ではありません。
ほとんどのトラブルは一過性のものですが、その短期間で個人情報が特定されて晒されてしまうと長年にわたってライフイベントや心身に悪影響を及ぼしたり、半永久的にネット上に残るデジタルタトゥーとなる危険性があります。
まずは個人情報が晒されていないか、本記事を参考にチェックしてみましょう。
晒されているか分からないときや晒されるリスクがあるとき、すでに晒されてしまったときや誹謗中傷されているときはできるだけ早めに対処することが重要です。
投稿の削除要請や慰謝料・損害賠償の請求は個人で対処することも可能ですが、法的知識をお持ちでない方はネットトラブルに強い弁護士や探偵社などの専門家に相談することを強くおすすめします。
トラブルが大きくなる前に、まずは気軽な相談からはじめてみましょう。