相手は誠実な人?結婚信用調査をする重要性を解説
身辺調査(身元調査・身上調査)とは、対象者の素性を詳しく調べる調査のこと。
結婚前におこなう身辺調査に関しては「結婚信用調査」「婚前調査」「縁談調査」と呼ばれ、結婚を決断する判断材料のひとつとして利用されています。
少し前までは子どもの心配をしているご家族が依頼するケースがほとんどでしたが、近年は結婚詐欺やロマンス詐欺の被害を回避すべく、本人が依頼するケースも増加中です。
【結婚信用調査をおこなう目的】
- 相手への不安を解消し、安心して結婚したい
- 婚約者が誠実な人なのか、女性関係や交友関係を調べておきたい
- 相手(または相手の家族)が借金や金銭トラブルを抱えていないか知りたい
- 結婚詐欺・ロマンス詐欺の可能性はないか調べたい
- 学歴・職歴・婚姻歴に詐称がないか調べておきたい
- 相手(または相手の家族)が近所からどう思われているのか、評判を知りたい
結婚信用調査をする大きなメリットは、相手に関する不安要素が解消できること。
相手が意図的に隠していた素顔を知れば結婚を考え直すことができますし、トラブルを抱えていた場合は解決に向けて一緒に取り組むことができます。
相手が誠実な人だと分かれば、結婚を反対している両親を説得できるかもしれません。
そういった意味では、結婚信用調査をおこなうことは非常に重要なことだといえます。
結婚前に結婚信用調査をおこなう割合は全体の約4割程度。
結婚相談所で知り合った相手だけでなく、マッチングアプリやお見合い、知人からの紹介など、結婚を前提に交際している多くの人・ご家族に利用されています。
婚約者の過去が知りたい!結婚信用調査でどこまで分かる?
結婚信用調査で分かること
結婚信用調査で調べる範囲は、おもに次のような項目です。
- 相手の家族構成・家柄
- 相手や家族の生活状況
- 相手・親・兄弟姉妹の借金の有無・金銭トラブル
- 勤務先・業務内容
- 学歴・職歴
- 婚姻歴・子どもの有無・元配偶者との関わり
- 交友関係・女性関係
- 酒癖・ギャンブル癖
- 反社会的勢力との関係
- 近所からの評判・悪評
- 熱心に通っている宗教施設
興信所や探偵社には「探偵業法」という特別な法律が適用されているため、通常であれば調べられないような項目に関しても調査をすることが可能です。
調査期間の目安は、平均して2週間〜1カ月程度。
難易度が高い場合は1カ月以上かかることもあるため、早い段階での調査依頼をおすすめします。
結婚信用調査で調べられないこと
興信所や探偵事務所には探偵業法が適用されていますが、それでも調べられない項目もあります。
- 銀行の口座残高
- 借金の詳細な金額
- 犯罪歴(調査の途中で「犯罪歴がある可能性がある」などの情報が掴めることはあります)
- 差別に繋がる調査(部落差別など)
- 探偵業法に適用されていない違法な調査(敷地内への無断侵入、盗聴など)
上記のような項目は禁じられている調査。
このような調査を請け負っている興信所・探偵社は違法行為をおこなっている恐れがあります。
「なんでも調べます」などと謳っている興信所・探偵社には注意しましょう。
興信所・探偵社はどうやって調べるのか
興信所・探偵社では、調査対象者への尾行調査や張り込み調査、またご近所や関係者へ聞き込み調査、さらにはインターネットを使ったネット調査や独自のネットワークを利用した調査など、さまざまな情報を用いて対象者の情報を収集していきます。
調査時には、夜間や悪天候時にも撮影可能な高性能カメラ等、プロ仕様の機材を準備。
徹底的な証拠(写真・動画等)を獲得し、「調査報告書」としてまとめて依頼者にお渡ししています。
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興信所・探偵に結婚信用調査を依頼する前に!知っておくべき注意点
注意点1. 結婚信用調査の調査費用
結婚信用調査の調査費用は、どこまで調べるかによって異なります。
費用相場は10〜80万円になり、結婚相手のみの調査の場合は10〜30万円程度、家族や親族の素性まで調べる場合は30〜80万円程度が目安です。
調査費用を安く抑えたいときは、次のようなことを意識しましょう。
【調査費用を安くするポイント】
- 結婚相手に関する情報を多く提供する(調査の難易度を下げる)
- 調査範囲を絞る
- 複数の興信所・探偵社に見積もりをとり、調査費用を比較検討する
あらかじめ予算が決まっている場合は、予算内でどこまで調べられるのか親身に対応・検討してくれる興信所・探偵社のなかから選ぶことをおすすめします。
多くの興信所・探偵事務所で無料見積もり相談をおこなっています。
まずは無料の範囲内での相談からはじめてみましょう。
注意点2. 調査力が低い興信所・探偵社に注意
調査力が低い興信所・探偵社を選んでしまうと、調査途中に相手にバレてしまうことがあります。
特に、極端に調査費用が安い興信所・探偵社は要注意。
大学生のバイト生のみに調査を任せたりなどお粗末な調査をおこなっている恐れがあるため気を付けなければなりません。
あとから「興信所・探偵社選びに失敗した」など後悔しないよう、複数社に相談・見積もりをし、スタッフの対応や過去の実績など幅広い視野で比較検討するよう心がけましょう。
注意点3. 婚約が破談になることも
基本的に、興信所・探偵社の調査は相手にバレることはありません。
しかし、上記で紹介したように調査スキルが低い興信所・探偵社を選んだがために相手に気付かれてしまい、婚約が破談になるケースもあるようです。
- 彼氏に結婚信用調査をされていた。気持ち悪い。
- 探偵に身辺を調べられた!依頼した婚約者を訴えたい。
- 探偵をつけられて精神的苦痛を感じている
繰り返しますが、通常であれば探偵の調査は相手にバレることはありません。
しかし、いったんバレてしまうと婚約が破談になる恐れが考えられます。
リスクを避けるためにも、結婚信用調査に力を入れている興信所・探偵社への依頼がおすすめです。
注意点4. 相手の家族・親族との関係性の悪化
相手が結婚信用調査に理解を示しても、相手の家族や親族も同じだとは限りません。
相手の家族・親族が依頼者に対して嫌悪感を抱き、結婚後の関係に悪影響を及ぼすことも考えられるため注意が必要です。
注意点5. 精神的ダメージを受けることがある
結婚信用調査をおこなうと、これまでに知らなかった相手の一面を知ることがあります。
ときに「知りたくなかった」「騙されていた」など、精神的ダメージを受けることもあるでしょう。
交際を継続するのか、別れるのか決断を迫られる可能性も大いに考えられます。
もちろん、事実を結婚前に知ったことが先々のトラブル回避に繋がることもありますので、どんな結果でも前向きに捉えるよう覚悟して挑むことが重要です。
興信所・探偵に調べられたくないときの対処方法
結婚信用調査をされたくないときの対処方法
ここまで、結婚信用調査を依頼する側の視点でお話してきましたが、逆に「相手が結婚信用調査を依頼したらどうしよう」「身辺を調べられたくない」と考えてる人もいるのではないでしょうか。
興信所や探偵社に調べられたくない場合の対処方法は「相手に隠し事をしないこと」と「トラブルの解決」が有効です。
相手に不安を感じさせないためにも隠し事をせず、懸念事項があれば正直に話しておくことをおすすめします。
借金などの問題は、専門家に相談し返済計画を立てておきましょう。
相手に結婚信用調査をされた!訴えることはできる?
相手に結婚信用調査をされ、「プライバシー侵害ではないか」と不快な経験をした人もいるかもしれません。
しかしながら、相手(依頼者)が正当な目的で調査を依頼し、興信所や探偵社が探偵業法に則った方法で調査をした場合、原則として相手を訴えることはできません。
逆に、不法侵入など違法な方法で調査がおこなわれていた場合であれば、興信所や探偵社を相手に訴えることが可能です。
有利に戦うためにも、まずは法律のプロ・弁護士事務所の無料相談会で相談してみることをおすすめします。