婚活に潜む恋愛詐欺の特徴・手口とは?お金や肉体関係のトラブル事例と対処方法

婚活に潜む恋愛詐欺の特徴・手口とは?お金や肉体関係のトラブル事例と対処方法

2024.07.29 / # 詐欺被害調査

マッチングアプリや婚活パーティー、婚活サイトや結婚相談所など、ここ数年で婚活市場の規模が急激に拡大しています。 婚活サービスで良い人と知り会い結婚に至るカップルも多く見られますが、一方で「お金をだまし取られた」「肉体関係を持つのが目的だった」など詐欺被害に遭う人が増加傾向にあるのはスルーできない課題です。 これから婚活の予定がある人、また現在婚活中の人は、被害に遭わないために詐欺師の特徴や手口、事例を知っておくをおすすめします。 また万が一のために、被害に遭ったときの対処方法を知っておくことも有効です。 本記事では、婚活サービスに潜む恋愛詐欺師・結婚詐欺の具体的事例を紹介するとともに、被害に遭ったときの対処方法や相談先について解説していきます。 婚活を予定している人や詐欺を未然に防ぎたい人、また被害に遭って悩んでいる人はぜひ参考にされてください。

【事例紹介】恋愛詐欺・結婚詐欺の特徴・手口とは?

詐欺師のイメージ
恋愛詐欺・結婚詐欺には、大きく分けて

「金銭が目的」

「肉体関係が目的(ヤリモク)」

の2つのケースがあります。

それぞれの特徴やよくある事例を見ていきましょう。

【金銭目的】恋愛詐欺・結婚詐欺の特徴・手口

警視庁が公表したデータによると、令和6年1月〜4月における恋愛詐欺・結婚詐欺被害者は男性が503人、女性が329人、被害総額は84.1億円にまで及んでいます。

詐欺師はどのような特徴・手口をもっているのか見ていきましょう。

  1. マッチングしたあとに婚活サービス以外のメッセージアプリに誘導する
  2. 投資話を持ちかけて送金を促す(暗号資産・ネットショップ運営など)
  3. 「才能があるよ」「利益が出そう」「さらに投資を増やせば利益も増える」など囃し立て、さらなる投資を勧める
  4. 返金・出金を拒む、高額な手数料(税金・保証金)を要請する
  5. 連絡が取れなくなる


参考元:警視庁「SNS型ロマンス詐欺」

男女ともに、加害者と知り合った経緯は「マッチングアプリ」「Instagram」「Facebook」が上位3位を占め、そこからメッセージアプリ(LINE・SNS)に誘導し、投資を口実にお金を騙し取る手口が圧倒的に多いようです。

婚活サービスで知り合った相手が投資やお金の話をしてきたら、いくら信頼できそうなタイプでも高確率で詐欺の恐れがあるためご注意ください。

【金銭目的でよくある事例】恋愛詐欺・結婚詐欺師が使う言葉

  • 自分は投資家
  • 副業で投資をやっている、成功している
  • あなたには投資の才能がある
  • 2人の将来のために投資をしよう、投資をして結婚資金をつくろう
  • 来週には返金できるから、お金を立て替えてほしい
  • あなたに会いに行きたいから旅費を送ってほしい
  • 2人でネットショップを開こう、資金はひとまず立て替えてほしい
  • 必ず上場する未公開株がある
  • プレゼントを送るから手数料(高額)を払ってほしい
  • 親(または兄弟や親族)の医療費・入院費・手術代が急に必要になったので貸してほしい
  • ペットの手術費用を半分負担してほしい

お金をだまし取ることが目的の場合、上記のような言葉を巧みに使い送金を促す傾向があります。

純粋な恋心を抱いている人こそ、詐欺師の手口に引っかかりやすい傾向があるため注意が必要です。

【肉体関係が目的】恋愛詐欺・結婚詐欺の特徴・手口

婚活サービスには、肉体関係が目的の詐欺師・ヤリモクも多く潜んでいます。

特徴・手口を見ていきましょう。

  • マッチング後にすぐに会いたがる
  • 夜にしか会おうとしない
  • 食事の際にお酒を飲ませようとする
  • ボディタッチやスキンシップが多い
  • 屋外でのデートに消極的で家デートを好む
  • 肉体関係後に連絡が取れなくなる
  • 結婚話を嫌がる
  • 肉体関係を持ったあとに既婚者であることを告白する

なかでも1番多い手口は「すぐに会いたがる」ケースです。

どんなに相性がいいと感じても、どんなに信頼できそうなタイプでも、会うことを急いだり強く要求するタイプは肉体関係が目的である可能性を視野に入れておくことをおすすめします。

一般的に、マッチングしてから会うまでの日数は2週間〜1カ月程度、肉体関係を持つのは交際開始から1〜2ヶ月程度であることが多いようです。

もしかして詐欺師?疑わしいときの対処方法

相手が恋愛詐欺・結婚詐欺である可能性があると感じたときは、次のような対処方法をおこなうのが有効です。

  • 会わない、距離をとる
  • メッセージを保存(スクショ・録画)しておく
  • 信頼できる人に相談する
  • 今後はお金を渡さない
  • 婚活サービスの相談窓口や警察、消費者ホットラインに相談する

相手に恋愛感情をもっている場合、疑うよりも信じたい気持ちのほうが強いかもしれません。

しかし、恋心を利用するのが詐欺師の手口です。

次章では被害に遭ったときの相談窓口も紹介していきますので、被害を最小限に抑えるためにもぜひ目を通してみてください。

恋愛詐欺・結婚詐欺を訴えたい!必要な条件と相談窓口

人差し指を立てる男探偵

相手を訴えるときに必要な条件

気を付けていたにも関わらず被害に遭った場合、相手が詐欺目的だったことが証明できれば相手を罰することは可能です。

ただし、恋愛詐欺・結婚詐欺として訴えるには「欺罔行為」「錯誤」「財物の交付」を証明する必要があります。

  • 欺罔行為(ぎもうこうい)…意図して相手をだます行為 例:結婚する気がないのに結婚の約束をした、既婚者なのに独身を偽った、理由をつけてお金を要求した、婚約指輪や時計など高額のプレゼントを渡した


  • 錯誤(さくご)…被害者が欺罔行為を信じてしまったこと 例:借用書を見せられた、投資で儲かっている証拠(口座など)を見せられた、婚約指輪や時計など高額なプレゼントを受け取った


  • 財物の交付…欺罔行為を信じてしまい、相手に金品を渡す行為 例:お金を渡した、電子マネーを送金した、勧められた腕時計を買った

詐欺罪の成立要件は難しく、例えば警察や弁護士に相談しても

「見抜こうとすれば見抜けたはず」

「すぐに見抜けるような嘘」

と判断された場合は訴えることも困難になります。

また交際途中で相手が既婚者であることを知り、そのうえで交際を続けた場合は逆に相手の配偶者から慰謝料を請求される恐れがあるため注意が必要です(共同不法行為)

恋愛詐欺・結婚詐欺に遭ったときの相談窓口

詐欺罪を立証するのが難しいとはいえ、泣き寝入りするのはおすすめできません。

特にお金をだまし取られた、またはだまし取ろうとしている様子が見える場合は最寄りの警察、または以下の窓口に相談することを強くおすすめします。


※マッチングアプリや婚活サイト、結婚相談所などの運営元に連絡を入れるのも忘れないようにしましょう。

証拠がない、または証拠が不十分なときは、調査のプロ・探偵事務所に相談することをおすすめします。

詳しくは記事後半の「恋愛詐欺師・結婚詐欺師に逃げられた!相手を特定する方法とは」を参考にしてください。

肉体関係があったら「貞操権の侵害」として慰謝料を請求できる

金銭のやり取りがなくても、肉体関係(またはそれに近い行為)があった場合は「貞操権の侵害」として慰謝料を請求することが可能です。

(不法行為による損害賠償) 第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用元:e-Gov「第五章 不法行為」

上記の「故意や過失によって他人の権利や利益を侵害した」ケースには、次のような事例が該当します。

  • 結婚する気がないのに、結婚の約束をチラつかせた
  • 既婚者なのに独身を偽って近づいてきた
  • 相手の意に反するような肉体関係があった
  • 女性の妊娠・中絶・出産

慰謝料の相場は数10万円〜200万円程度になり、ケースによっては弁護士費用のほうが高額になることもあります。

「それでも相手にペナルティを与えたい」

「どのぐらいの慰謝料が取れるか知りたい」

ときは、法律のプロ・弁護士事務所に相談してみてみましょう。

マッチングした相手は詐欺師?連絡がつかなくなったら

手で案内をする女探偵
「お金を貸したのに、返金・出金されないまま連絡が取れなくなった」

「妊娠したと告げたら音信不通になった」

「警察に相談したが進展がない」

「一刻も早く相手を見つけ出したい」

音信不通になった交際相手と連絡を取りたいとき、また居場所を見つけたいときは探偵事務所に相談してみましょう。

調査のプロ・探偵事務所では、人探しや身元調査、詐欺を裏付ける証拠の収集などさまざまな調査をおこなっています。

調査費用は10〜100万円程度と難易度によって異なるため、詳細な金額が知りたいときは無料相談・無料見積もりサービスを利用してみるのがおすすめです。

相談・見積もりの際には、できる限りの情報を準備しておくと話がスムーズに進みやすくなります。

  • 相手の名前
  • 連絡先・自宅の場所・家族構成
  • 顔写真・全体写真
  • 仕事・職種
  • 知り合った経緯
  • 利用したマッチングアプリやサイト
  • 知り合った時期、肉体関係を持った時期
  • メッセージのやり取りの履歴
  • 会った回数や行った場所

相手の情報があればあるほど難易度が下がり、調査料金も安くなります。

依頼する・しないに限らず、まずは無料相談からはじめてみることをおすすめします。

まとめ

婚活は「結婚したい」「子供が欲しい」「幸せになりたい」などを目的でおこなうものですが、その気持ちを利用して金銭を要求したり、肉体関係を持とうするのが詐欺師の手口です。

詐欺の手口は日に日に新しくなっているため、気を付けていても被害に遭ってしまうことは致し方ないことかもしれません。

しかし、詐欺師の特徴やよくある手口、被害に遭ったときの適切な相談窓口を知っておくことは婚活をするうえで重要な対策となります。

もしも

「詐欺被害の証拠が十分ではない」

「加害者の身元を特定したい」

というときは、警察への相談と並行し探偵事務所に相談・依頼するのもひとつの方法です。

T.L探偵事務所で詐欺被害に関する無料相談・無料見積もりをおこなっていますので、1人で悩まず、まずは気軽な相談からはじめてみることをおすすめします。
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