個人情報が流出したらどうなる?被害事例とハッキングされていないか調べる方法

個人情報が流出したらどうなる?被害事例とハッキングされていないか調べる方法

2024.09.27 / # ハッキング・不正アクセス調査

「知らない人から電話がかかってくるようになった」 「身に覚えのない請求書が届いた」 「SNSにログインできない、パスワードが機能しない」 「詐欺メール・DМ・メッセージの受信量が急に多くなった」 「いきなりスマホのバッテリーの減りが早くなった」 「パソコンが何度も再起動…誤作動が増えた」 知らない人や企業からの電話やメールが増えたり、スマホやパソコンに異常動作が見られるようになったら、個人情報が流出した可能性を視野に入れましょう。 最近は二段階認証の導入などセキュリティ体制が強化されているものの、いまだハッキングや不正ログイン被害がゼロにならないのが現状です。 スマホやパソコンの使用中に「なんかおかしいな?」と思うことが増えたら、念のためハッキングや不正アクセスされていないか調べてみることをおすすめします。

他人事ではない!過去の個人情報漏洩・流出の事例

ハッキングしようとしている怪しい人物

2023年度の個人情報漏洩・流出は過去最多

2023年度に企業や行政機関から漏洩・流出した個人情報件数は、なんと過去最多の約4,090万人。

個人情報の漏洩・紛失事故があったおもな企業と件数を見てみましょう。

  • NTT西日本子会社(約928万人)
  • 出前館(約924万人)
  • NTTドコモ(約596万人)
  • 九州電力(約29万人)
  • トヨタ自動車(約215万人)
  • LINEヤフー(約50万人)


(参考資料:(株)東京商工リサーチ「2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」が年間最多 件数175件、流出・紛失情報も最多の4,090万人分」

多くの人が知っている、または利用している企業でも、個人情報の漏洩・流出事件が発生していることが分かります。

過去には約3,504万件分もの顧客情報が流出したベネッセコーポレーションの事件、また約46万人の個人情報を含むUSBメモリを紛失した尼崎市の事件などもありました。

池袋パスポートセンターの窓口で働いていた委託従業員が、約1900人分の個人情報を持ち出し書類送検された事件も有名でしょう。

後述しますが、個人情報が漏洩・流出するとさまざまなリスクが発生します。

自分の身は自分で守れるよう、個人レベルでも対策をおこなう意識が必要です。

個人情報が流出する原因ワースト3

なぜ企業や行政機関の個人情報が漏洩・流出してしまうのか、原因ワースト3を見てみましょう。

1位 ウイルス感染・不正アクセス
2位 誤表示・誤送信
3位 紛失・誤廃棄

1番多い原因は、パソコンがウイルスに感染、または不正アクセスされ内部の情報が抜き取られたこと。

次いで個人情報を含む情報が記載されたメールの誤送信、またシステムの設定ミス、そして個人情報を含む大切なデータの紛失・誤廃棄などのヒューマンエラーになっています。

狙われるのは企業・行政機関だけではない

個人情報が狙われているのは企業や行政機関だけではありません。

個人のスマホやパソコンもハッカーの対象となっており、実際にさまざまなトラブルや被害が発生しています。

スマホやパソコンがウイルス感染、または不正アクセスされる原因は、アプリのダウンロードやフリーWi-Fiの利用、ポップアップ広告のタップなど。

どれも身近なものであり、いつ誰が被害に遭ってもおかしくない状態だと考えられます。

実際にどんな被害が起こっているのか、次章で詳しく見ていきましょう。

個人情報が流出したらどうなる?良くある被害事例を紹介

携帯でLINEを見ている様子

クレジットカードが不正利用される

個人情報の流出による被害で1番多いのは、クレジットカードの不正利用です。

2023年のクレジットカード不正利用被害額は、過去最高の540.9億円。

利用用途は高価な品物の購入や安価な雑貨、イベント類のチケットまで幅広く、購入した物は転売される傾向が多く見られます。

なかでも特に増えているのは、2000円〜5000円程度の少額不正利用。

少額なので持ち主が見過ごすことも多く、被害発覚までに時間がかかるのが特徴です。

明細をしっかりチェックし、身に覚えのない請求があった場合はすぐにクレジットカード会社に連絡してカードを無効化してもらいましょう。

不正利用されたお金については、クレジットカード会社からの補償を受けられることがあります。

カード会社によって補償を受ける条件が異なりますので事前に確認しておきましょう。

SNSが乗っ取られる

個人情報が流出すると、X(旧・Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSが乗っ取られることもあります。

乗っ取られたアカウントは詐欺などの犯罪に使用されることが多く、そうなると犯罪の標的になるのは「乗っ取られたアカウントのフォロワー」です。

急にログインできなくなったり、誰かが自分のアカウントで投稿やDМの送付、またフォローやフォロー解除をしていることが判明したら、被害を防止するためにも速やかに運営元に連絡し指示に従ってください。

参考資料: X「アカウントが乗っ取られた場合のヘルプ」
Instagram「Instagramアカウントが不正アクセスされたと思われる場合」
TikTok「アカウントが乗っ取られた」

銀行口座の不明な出金・払い戻し・引き落とし

個人情報が流出すると銀行口座が乗っ取られることもあります。

ややこしいことに不明な取引(出金・払い戻し・引き落とし)に関しては銀行では対処できないことがほとんど。

通帳や利用明細に記載されている企業やキャッシュレス決済サービス事業者、または警察署・交番に自分で相談する必要があり、解決まで時間がかかることがあります。

クレジットカードの不正利用と同様に、多くの場合は銀行からの補償を受けられます。

補償条件に付いては利用している銀行のホームページを確認、または相談窓口まで連絡してください。

参考元:金融庁「身に覚えのないキャッシュレス決済サービスを通じた銀行口座からの不正な出金にご注意ください!」

詐欺などの犯罪に利用される

個人情報が悪徳業者の手に渡ってしまうと、次のような被害を被ることがあります。

  • 入手した個人情報をもとに身分証明書が偽造され、犯罪行為に利用される
  • 架空請求のメールや封書が送られてくる
  • 詐欺メール(フィッシングメール)が送られてくる
  • 脅迫やストーカー行為などの対象になる

ほかにもさまざまな危険性が考えられます。

詐欺を見抜くのが困難な高齢者などは特に被害に遭う可能性が高くなるため、周囲の人たちの協力が必要不可欠となるでしょう。

ウイルス感染・ハッキング・不正ログインを調べる3つの方法

パソコンに虫眼鏡と調査資料が置いてある様子
自分のスマホやパソコンがウイルスに感染していないか、ハッキングや不正ログインされる恐れはないかを調べることは、犯罪による被害の抑止・防止に繋がります。

これからウイルス感染・ハッキング・不正ログインの可能性を調べる3つの方法を紹介していきますので、ぜひ実践してみてください。

調べる方法1. 身に覚えのないアプリがインストールされていないかチェック

お使いのパソコンやスマホに、インストールした覚えのないアプリがないかチェックしてみましょう。

悪質なストアからアプリをダウンロードすると、ときにユーザーの許可なく勝手に他のアプリをインストールするアドウェア(広告表示で収入を得るソフトウェア)が含まれていることがあります。

アドウェアの疑いのあるアプリ・ソフトが見つかったら速やかにアンインストールし、スマホやパソコンの電源を落として再起動させてください。

調べる方法2. セキュリティソフトやウイルスチェッカーを使う

セキュリティソフトやウイルスチェッカーは、ウイルスや悪意のあるソフト・マルウェアを検知してくれる有効なアイテムです。

インストールしておけば、悪質なマルウェアや詐欺メールを防いだりなど被害の抑止やトラブルの防止が期待できます。

検知のみを実行する無料版もありますが、セキュリティを高めたいときは新種のウイルスに強く高度なセキュリティ対策がある有料版がおすすめです。


ドコモやソフトバンク、auなどの大手通信キャリアでは、セキュリティ対策に適したソフトを販売しています。

1カ月数100円で利用できますので、ぜひ検討してみてください。

参考資料: ドコモ「あんしんセキュリティ」
ソフトバンク「セキュリティOne」
au「安心ネットセキュリティ」

調べる方法3. 専門業者に依頼する

「一度徹底的に調べておきたい」「ウイルスの感染やハッキング、不正ログインを未然に防ぎたい」「高齢の祖父や祖母、両親のスマホやパソコンが心配」というときは、専門業者に依頼しましょう。

専門業者に依頼すれば、ウイルス感染調査はもちろん、感染していたときの処置や感染経路の調査、漏洩した可能性があるデータの有無やウイルス感染・不正ログインの防止策など、手厚く幅広くサポートしてもらうことができます。

特にビジネスで使用しているパソコンは、一度専門業者で見てもらうのがおすすめです。

パソコン専門店や家電量販店でも相談できますが、できればハッキング・不正アクセス・フォレンジック調査に強いパソコン業者や探偵・興信所への相談をおすすめします。

ウイルス感染によりデータが消えた場合も、専門業者に依頼すれば高い確率で復元することが可能です。

データが消えていたときは、早めの相談・依頼をおすすめします。

今すぐできる!ウイルス感染・ハッキング・不正ログインを防ぐ7つの対策

指をさして説明している男性探偵の様子
前述したように、個人情報の漏洩・流出する原因でもっとも多いのは「ウイルス感染・不正アクセス」

これらを防止するためにも、出来る範囲でセキュリティを高めておきましょう。

  • アプリは信頼できるストアから購入・インストールする
  • セキュリティソフトを導入する
  • フリーWi-Fiを安易に使わない
  • パスワードは複雑なものに設定し、小まめに変更する
  • セキュリティアップデートを怠らない
  • 送られてきたメール・DМなどの不審なリンクをクリックしない
  • ポップアップ広告を安易にクリックしない


上記の項目を実施するとともに、万が一に備え小まめにデータのバックアップを実施しておくとより安心です。

もちろん自分でできる対策には限りがありますので、心配なときは専門業者に相談してみましょう。

まとめ

個人情報の流出で起こり得る被害は、クレジットカードの不正利用やSNSの乗っ取り、犯罪に利用されたりなどさまざま。

個人情報が狙われているのは国や企業だけでなく、個人のスマホやパソコンも標的です。

個人レベルでできる対策は、自分のスマホやパソコンがウイルスに感染していないか確認することと、ウイルスに感染しないよう防止策を取り入れること。

最新のセキュリティソフトをインストールしたり、小まめにウイルスチェッカーでスキャンしたりなど、出来る限りの対策をおこないましょう。

もしもウイルス感染の恐れがあるとき、情報を抜き取られてた形跡があるとき、またセキュリティを高めたいときは、ウイルス感染・ハッキング・不正アクセス・フォレンジック調査に強い専門業者に相談するのがおすすめです。

多くの専門業者で無料相談ができますので、気になる際は気軽な相談からはじめてみましょう。

電話相談フリーダイヤル

T.L探偵事務所が選ばれる理由

今すぐ相談する!

0120-959-606

24時間365日 通話料・相談料無料

ご不安な方は匿名でも構いません
円くらい