中絶による慰謝料の相場と時効
中絶による慰謝料の時効は?
中絶の慰謝料請求の時効は、中絶手術をした日から3年です。
時効を迎えている場合は慰謝料請求ができないので、3年以内に慰謝料請求をする必要があります。
また中絶費用に関しては、不当利益金の返還に値するため時効は10年となっています。
中絶費用の請求のみですと時効の期間が長くなるので、ある程度余裕があります。
中絶による慰謝料の相場は?
まず中絶に対する慰謝料の相場は、数十万円〜200万円となっています。
かなり慰謝料の幅がある理由として、妊娠は性交渉の結果ですので、仮に合意の上で性交渉をしたのであれば相手側だけに責任を押しつけられませんし、中絶においても自分が合意をした場合は、そこに慰謝料請求の事由となる精神的苦痛が生じたとしても原則的に請求は認められません。
しかし、下記で紹介するパターンの場合は十分に慰謝料請求の対象となります。
慰謝料請求ができる可能性があるパターンとは?
・性的犯罪によって妊娠させられた
強姦(罪名:強制性交等罪)は性行為の時点で女性の同意がなく、女性の性的自由への権利侵害が生じ慰謝料を請求できる可能性があります。
・相手から中絶を強要された
脅されたり暴力を振るわれて中絶を強要された場合には、女性の意思決定の自由への侵害行為となり慰謝料を請求できる可能性があります。
・避妊をしていると嘘をついたケース
避妊しているなどの嘘をつかれ、行った性行為で妊娠し中絶した場合は、相手への慰謝料請求が認められる可能性があります。
これは虚偽の事実を伝えることで被害者側において妊娠についての自己決定権を侵害しているためです。
・妊娠や中絶に対する男性の配慮義務が欠けていたケース
妊娠する可能性を理解しつつも、避妊せず性交渉を行い、妊娠発覚後に責任を取らないなど被告の無責任な対応により中絶を余儀なくされ、強い精神的苦痛を受けたことに対し、慰謝料を請求できる可能性があります。
・妊娠報告後、一方的に婚約破棄された
婚約者の子供を妊娠中にもかかわらず、一方的に婚約を破棄されたことに対し、慰謝料を請求ができる可能性があります。
・出産に関する話し合いや中絶費用の支払いを一方的に拒否された
妊娠発覚後に出産に関する話し合いをすることや、中絶費用の支払いをすることなどが、女性の「苦痛や負担を軽減、もしくは解消に努める」行為だと考えられます。
そのため、妊娠発覚後に話し合いを拒否し、「俺は知らない」などと放置されたり、中絶費用の支払いを一方的に拒否されたりしたような場合には、慰謝料が認められる可能性があります。
中絶で慰謝料請求が認められた判例
中絶で慰謝料請求が認められたケースをご紹介します。
判例
合意で性交渉をし、合意で妊娠中絶手術を受けた男女間において、男性が女性の身体的、精神的苦痛や経済的負担の不利益を軽減し、解消するための行為をしないことが不法行為に該当するとされた。
結論として、905万余の請求に対し、生じた損害の半分が相当として114万円余の請求を認めた原審を維持した。
自由意思で性交渉した結果、妊娠したが、産む条件がないために中絶をすることは、これまでこうしたケースは不法行為にはならないと考えてきた。
理由としては、全てが被害者本人の意思決定の結果であるから、その結果に対する賠償を求めること、違法な権利侵害を認めることが法律的には極めて難しいことだった為。
この判決は、妊娠中絶させたこと自体を不法行為ととらえるのではなく、妊娠中絶に至った女性の精神的・肉体的苦痛や経済的負担を軽減する義務が男性にあるという法的構成をとり、男性がその義務に違反したとして損害賠償を認めた。
共同の性行為に由来するものであるから、男女は等しくその不利益を分担すべきであり、その不利益を分担しない男性の行為は、法律上保護された女性の利益を違法に侵害するとしたものである。
逃げる男性の特徴と心理
逃げる男の特徴と心理を紹介します。
事前に以下の特徴や心理を知っておくことで事前にリスクを回避できたり、逃げられる前に対策を行う準備ができるかと思います。
逃げる男の特徴
・連絡をよく無視される
逃げる男の典型的な行動として、ケンカしたときや自分の都合が悪いときに、女性からの連絡を無視するということが挙げられます。
自分が責められたり詰められたりすることは耐えられないので、 連絡無視は、面倒を避けたい気持ちの表れです。
・対面コミュニケーションを避けられる
「大事なことだから会って話したい」というと嫌がり逃げる男性もいます。
「なんで?電話で十分じゃない?」と、重要な場面ほど、なるべく顔を合わせるコミュニケーションを避けようとします。
理由としては、実際に会った時の責められる空気感に耐えられないからです。
・同じことをくり返す
ケンカした際に、何度こちらの要望を伝えても改善しない男性には注意が必要です。
たとえその場でいろいろと言われても、言われたことを右から左へ流している節があります。 表面では「はいはい」「わかった」と言っていても、実際は気持ちを込めて聞いていないので、また同じことの繰り返しです。
言われたことを聞き流すのは、ストレス耐性がないため起こす行動になります。
・解決策の提案をしてこない
何か問題が起きて話し合っている最中でも、解決策の提案をしてこない男性は注意が必要です。
例えば、「君がそう思うんならそうなんじゃないの」など、問題解決に至らないかわし方しかしない、ということです。
これは、相手と向き合ってお互いが変化しながらも一緒にいることそのものを、面倒だと感じているからです。
・結婚話などを避けられる
結婚適齢期のカップルにおいて、結婚したいという意思表示をしたときに、はっきり断られるならまだ諦めがつきますが、そういった会話自体を嫌がる男性もいます。
これは、逃げる男性が「大事な話」「責任のともなう話」に苦手意識があるからです。
そもそも、逃げる男性は責任をとりたくないのです。 責任がとれない、結婚したくないならそう言えばいいもの。
けれど逃げる男は、そんな大事な話をするときの緊張感のある空気や、期待に沿えず責められたり悲しませたりすることからも逃げようとします。 とにかく、面倒なことを避けたいのです。
逃げる男性の心理
・急な変化を受け入れられない
男性は実際にお腹を痛めるわけでもないし、体調も変わりません。その為、親になる『覚悟』できないパターンがあります。
母は強しといいますが、女性は妊娠が分かったその瞬間から、今後のこと、結婚、名前、住む場所、仕事など、様々な現実的問題を考える強さがあります。
「女性は幼い頃からいつかは赤ちゃんを産んで母親になるという意識があるため」と言われています。なので、男性からすれば『そんな急に言われても、心の準備が…』といったところ。
妊娠したとなれば、実際、住まいや仕事、結婚など、一気に生活が変わります。
彼は、それを頭の中で処理できずにいるのかもしれません。
・現実から逃げている
女性から予期せぬ妊娠を告げられたとき、男性はその現実から目を逸らします。
人間は抱えきれない不安や問題に直面したとき、考えることをやめ、好きなことや趣味に没頭して、本能的に自分を守ろうとします。
理由なくあなたと連絡をとらない場合、本人はそのつもりはなくても、彼はパニックを起こしているような状態なのかもしれません。
・妊娠されては困る事情がある
物理的に、二人の子供が出来てはマズイ事があるのかもしれません。
・両親が認めない(可能性が高い)
・他に本命の女性がいる
・借金がある
・実は働いていない
・やりたいことがある(留学など)
・あなたと結婚したくない
何かしらの事情で、どうしても子供が出来ては困ると考える方がいます。
もし連絡がついたとしても、解決できない問題だったら辿る道は同じになってしまいます。
逃げた相手を探す方法
事件性がなければ警察は捜索をしません。自力で探すのが困難であれば、探偵に依頼しましょう。
逃げた男の知人に連絡してみる
相手の男性が社会人である場合、簡単に仕事を辞めたり、休んだりするとはあまり考えられません。
ですので交際相手の男性の友人や職場の人に連絡を取ることで、行方が分からない男性の居場所がわかる場合があります。
また当事者ではなく、第3者が仲介に入ることで落ち着いて話し合うことができます。
ただ、行方が分からなくなった男性は、彼の知人に「居場所を言わないで」と口止めをされている可能性があります。
相手の両親に相談する
逃げた相手の両親に相談することで、自分の息子が妊娠させて逃げたことによる責任を感じ、逃げた男性を探すのに協力してくれる可能性があります。
しかし、自分の子供を擁護する親も少なからずいるので、「妊娠したのは自分のせいだろ」というように非難してくるケースも考えられます。
このような状況になるのが怖いという方は、自分の両親や知人などに同伴してもらってもいいかもしれません。
SNSで行方を探す
逃げた相手が、フェイスブックやツイッター、インスタグラム等のSNSを利用している可能性は高いです。
そのため、逃げた男性本人と思われるアカウントを探し、今どこにいるのかのヒントになる情報を見つけ出すことができるかもしれません。
警察に捜索願を出す
警察に捜索願を出すことで、妊娠を知って逃げてしまった男性を探すことができる場合があります。
しかしながら、警察は事件性がないと本格的な捜索に動き出さないため、警察に頼ることができるのはごくわずかなケースに限られるといえます。
よって、妊娠してしまった経緯に事件性があったり、人命が関わったりする時は、迷わず警察を頼りましょう。
探偵に依頼する
逃げた男性を探すとなると、妊娠している身体で動かなくてはならないため身体的負担、精神的負担も大きいです。
また、自分で調査する場合、そのことが交際相手の男性にバレてしまい、完全に姿をくらませてしまったり、建造物侵入などの罪に問われる可能性もあります。
探偵に依頼すれば、お金はかかってしまうものの、これらの負担を大幅に軽減してくれ、罪に問われたり、逃げた男性にバレる心配なく、逃げた男性を探し出すことができます。